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指名検索とは?増やすための具体策やメリットなど解説

指名検索とは?増やすための具体策やメリットなど解説WEBマーケティングの成果指標には、さまざまな数値が使われますが、その中でも指名検索は特に重要です。例えば、SearchEngineLandの報告によると、家具&インテリア業界において、指名検索のトラフィックは通常検索と比べて、+236%も高い広告費用対効果(ROAS)を実現したと伝えています。

 

amano_portraitこのように、ブランド名を含む検索は、購買意欲が高いユーザーからのアクセスを期待できます。そこで、指名検索の基本と、それを増やすための具体的な施策など詳しく解説します。自社のブランド力を高め、競合との差別化を図るためにも早速、お読みください。

 

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指名検索とは?

指名検索とは、ユーザーが特定のブランド名や商品名、サービス名などをキーワードとして入力し、検索をおこなうことを指します。例えば、「ナイキ+スニーカー」「アップル+iPhone」といった検索キーワードが挙げられます。

 

これらの検索をおこなうユーザーはすでにブランドや商品名を認識していて、購買意欲の高いユーザーであることが多いです。 逆に、ブランド名を含まない一般的なキーワードでの検索は「非指名検索」と呼ばれます。

 

参考ページ:What Is Branded Search? (And How to Optimize Your Site for It) – Semrush

 

指名検索が増えるメリット

ここでは、指名検索が増えるメリットについてお伝えします。指名検索が増えることでえられる具体的な利点を理解することで、自社が施策に対してどの程度、注力すれば良いのか明確になるはずです。早速、ご確認ください。

 

コンバージョン率の向上

指名検索をおこなうユーザーは、すでにブランドや商品を認識しており、購買行動をとりやすい傾向があります。結果として、指名検索が増えるとコンバージョン率が向上します。 例えば、ユーザーが「ナイキ+スニーカー」と検索した場合、ナイキブランドのスニーカーを購入するという目的がはっきりしているため、WEBサイトに訪問した際、購入につながりやすいです。

 

参考ページ:CVR(コンバージョン率)とは?CVRの重要性と改善方法を解説

 

ブランド力を測る指標になる

一般的に、ブランド名や商品が市場にどの程度浸透しているか、どれだけ信頼を獲得できているかということを数値で計測することは困難です。しかし、指名検索を指標とすれば、ある程度それを客観的に計測することが可能です。なぜなら、ユーザーが特定のブランド名や商品名を入れて検索するということは、すでにそのブランドの存在を知っており、興味を持っていることの証だからです。

 

例えば、ある化粧品ブランドについて、月日を追うごとに検索数が増えているなら、そのブランドの認知度が順調に広がっているといえます。逆に、ブランド名での検索数が減っている場合、認知度は下がり、市場から存在を忘れられている可能性が高いことになります。このように、指名検索数の推移は、マーケティング活動や広報活動の達成度合いを把握する目安となります。

 

参考ページ:ブランド戦略とは?取り組むべきタイミングや立案手順などを徹底解説

 

SEOの効果向上につながる

指名検索が増えることは、SEOにとっても有益です。Googleは指名検索の増加をブランドの信頼性や人気が高まっているシグナルと捉え、サイト全体の評価を向上させます。また、関連するキーワードでも検索順位が上がりやすくなります。

 

さらに、指名検索をするユーザーは購入や問い合わせの意欲が高いため、WEBサイトの滞在時間も長いです。そのため、検索エンジンからエンゲージメントが良いと判断され、SEOに有益な影響を与えます。

 

指名検索を増やす方法

指名検索が増えることは、コンバージョン率向上につながることが多いですが、単に広告を打つだけでは目的を達成できません。ユーザーからの信頼を獲得し、ブランドを印象づける多角的な戦略が必要です。そこで、指名検索を増やすために実践できる具体的な方法を紹介します。

 

質の高いコンテンツマーケティング

質の高いコンテンツマーケティングを展開することは、指名検索の増加に結びつく、もっとも基本的なアプローチの1つです。コンテンツマーケティングとはユーザーにとって価値があり、かつ興味深いコンテンツを提供することで、ユーザーからの信頼を獲得する手法のことです。

 

例えば、自社製品の使い方やチュートリアル、業界のトレンド分析、お客様の成功事例などをブログ記事や動画コンテンツとして発信することで、ユーザーは自然とブランド名を覚えて検索するようになり、指名検索の増加につながります。 重要なのは、ユーザーの検索意図を満たしつつも、他のコンテンツと差別化された質の高いものを提供することです。

 

そうすることで、ユーザーはブランドに対してポジティブな印象を持ち、繰り返しWEBサイトを訪れたり、商品の購入を検討してもらうことにつながります。

 

参考ページ:コンテンツマーケティングのメリット・デメリットと基本を解説

 

多様なチャネルを活用

指名検索を増やすには、さまざまなチャネルでブランドを露出させることが重要です。WEBサイトやブログだけでなく、SNS、動画プラットフォーム、業界イベントなど、ターゲットユーザーが利用する複数のチャネルを通じて積極的に情報を発信することで、より多くのユーザーにブランドを知ってもらい、検索意欲を高めることが可能です。

 

例えば、潜在顧客が頻繁に利用するソーシャルメディアで、質の高いコンテンツを定期的に配信する一方、ターゲットにリーチできる別のメディアとして、ポッドキャストを配信するなどのことが考えられます。 重要なのは、それぞれのチャネルの特性を理解し、ユーザーにとって価値のある情報をテキスト・動画・音声など、さまざまな形式で提供することです。

 

プレスリリース

プレスリリースは、ブランド認知度を高める効果的な手段で、指名検索の増加に役立ちます。例えば、新規事業の立ち上げや新製品の発表、イベント開催など、目新しい情報はプレスリリースとしてメディアに採用されやすく、情報が拡散すれば幅広い層へ認知向上が見込めます。 また、プレスリリースの内容が検索エンジンのアルゴリズムに評価されれば、関連キーワードでの検索結果にも表示されるようになります。

 

参考ページ:プレスリリースは意味がない?魅力的な書き方をご紹介

 

顧客のファン化

自社商品のリピーターが増加すれば、指名検索の増加につながります。例えば、優れたカスタマーサポート、魅力的なポイントプログラム、会員限定の特典やコンテンツ、パーソナライズされたサービスの提供などの施策を実施することで、顧客はブランドへの愛着を深め、繰り返し商品を購入するようになります。

 

結果として、顧客は自然とブランド名を覚え、指名検索が増えます。 顧客をファン化 することは、指名検索数の増加実現に欠かせない施策です。

 

参考ページ:ファンマーケティングとは?戦略のポイントについて徹底解説!

 

ブランドストーリーの発信

ブランドストーリーを発信することで、顧客の共感を生み、指名検索の増加につながる可能性があります。企業のビジョンや商品開発ストーリーなど、ブランドの背景にある物語を魅力的に伝えることで、ユーザーはブランドの心情的なつながりを感じ、親近感を抱くようになります。その結果、関心が高まり、自然とブランド名を覚え、指名検索の増加につながります。

 

例えば、ある企業が環境保護活動に積極的に取り組んでいるというストーリーを発信すれば、環境問題に関心の高いユーザーが共感し、その企業の製品やサービスを指名検索することにつながります。

 

参考ページ:トランスメディア・ストーリーテリングとは?その基本と実施する上でのポイントや注意点を解説

 

リアルイベントの開催

リアルイベントの開催は、顧客と直接の接点を生むため、与えるインパクトが大きく、指名検索の増加につながります。新製品発表会や体験イベント、ワークショップなど、顧客がブランドの商品を体感できるイベントを開催すれば、参加者はブランドへの愛着が高まり、イベント後も頻繁に指名検索してくれる可能性が高いです。

 

また、イベントに参加した顧客は指名検索をするだけでなく、SNSなどで情報発信してくれるため、元々自社ブランドのことを知らないユーザーからの検索も増える傾向があります。
 

よくある質問(Q&A)

ここでは、指名検索に関する代表的な質問を取りあげ解説します。スモールビジネスを営む場合でも、やり方によっては効果を上げることができるので、次のQ&Aをご確認ください。
 

Q:指名検索はどのように測定しますか?

Answer)指名検索数を測定するには、Google Search Console と Google Analytics 4 を活用するのが基本です。Google Search Consoleを使えば、ブランド名を含む検索クエリでどの程度検索されているかを確認できます。一方、Google Analytics 4なら、クエリレポートを用いてブランド名を含むキーワードを特定し、トラフィック量を分析できます。それぞれの特性を活かして、ツールを活用してください。

 

参考ページ:Google Search Consoleとは?グーグルサーチコンソールの導入方法と使い方を解説

 

Q:WEB広告は指名検索を増やすのに有効ですか?

Answer)WEB広告も指名検索を増やすうえで有効な手段の1つです。まだ自社ブランドを知らないユーザーにとっては、認識してもらう最初の一歩になることも多いです。もちろん、広告をしただけでは指名検索が劇的に増えることはありませんが、最初に知ってもらうきっかけとしては有効です。リスティング広告やディスプレイ広告などから始めてみることをおすすめします。

 

参考ページ:リスティング広告とは?Googleリスティング広告について解説

 

Q:ユニークな商品名は指名検索を増やすのに有効?

Answer)指名検索を増やすうえで、ユニークな商品名をつけることは有効です。逆に、一般的な名称をつけてしまうと顧客の記憶に残りにくく、結果として多くの競合の中に埋もれてしまいがちです。そのため、オリジナル性が高く、覚えやすい名称をつけることができれば、それだけ有利に指名検索を増やすことができます。また、名称がユニークで、唯一無二のものであれば、その名称で検索されたとき、自社のWEBページがより確実に上位表示されるというメリットもあります。

 

Q:中小企業でもできる指名検索を増やすための施策は?

Answer)中小企業が指名検索を増やすには、オフライン施策やSNSマーケティングに注力してください。オフラインでは、名刺やチラシ、店頭ポスターなどに「○○で検索!」と記載し、イベントやセミナーで自社名を意識的に伝えるようにします。拡散度は限定的ですが、顧客との関わりが深いため、高確率で指名検索を増やすことができます。一方、SNSでは、InstagramやX、YouTubeなどで社名やサービス名を含む投稿を継続的に発信し、広くリーチを広げていく施策です。SNSマーケティングとリアルでの取り組みの両方に取り組むことによって、中小企業でも指名検索を増やすことは可能です。

 

参考ページ:SNSマーケティングの特徴とは?メリット・デメリットや手法を解説

 

Q:BtoBでも指名検索は重要ですか?

Answer)BtoBの場合、BtoCと比べて見込み客の母数が少ないため、指名検索の絶対数は多くありません。しかし、それでも指名検索が増えることでGoogleからの評価が高まり、WEBサイト全体のSEOが強化されます。Googlからの信頼性や権威性が高まれば、商品名などのキーワード以外でも検索順位が上がりやすくなります。このように、BtoBであっても、指名検索が増えることは間接的に、SEOにプラスの影響を与え、リード獲得や問い合わせの増加につながる可能性があります。

 

参考ページ:BtoBマーケティングとは?基本概念から具体的な施策まで解説

 

 

まとめ

amano_portrait指名検索は、ユーザーが特定のブランドや商品に興味を持つ場合におこなう検索で、コンバージョンに結びつきやすいです。また、指名検索の数値を測定することで、自社ブランド浸透度を測定することも可能です。具体的な施策としては、質の高いコンテンツマーケティングや多様なチャネルの活用、プレスリリース、顧客ロイヤルティの向上などが挙げられます。さまざまな施策を組み合わせて実施してください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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