指名検索とは? SEO効果やマーケティングの進め方を解説
WEBサイトを運用する理由の1つとして、自社情報のほか、商品やサービス情報を広めて販売数を伸ばすといった目的が挙げられます。こうした目的がある場合は、指名検索を考慮すると効果的です。
たとえば、過去にGoogle社が調査した結果によると、指名検索(ブランド検索)は、検索ユーザーの購買行動に影響を与えることがわかっています。つまり、指名検索に対する施策を練ることで、自社商品の売上を伸ばせる可能性があるということです。
指名検索とは
指名検索とは、企業名、人物名、商品名など、特定の固有名詞を検索する行為を指します。検索ユーザーとしては、検索対象に対して、極めて高い関心と明確な検索意図を持つ傾向があります。指名検索には、下記のような種類があります。
- 企業名
- 人物名
- 店舗名
- 商品やサービス名
- ブランド名
ブランド検索と指名検索は同じ意味合い
指名検索に似た用語として、ブランド検索が挙げられます。ブランド検索とは、特定のブランドに関連性を持つキーワードを検索することです。
現実的には、指名検索とブランド検索は、同じ意味で扱われています。厳密にいうと、指名検索は、英語でbranded search(ブランドサーチ)と訳されます。転じて、指名検索は、ブランド検索と呼ばれることがあるということです。
一般検索と指名検索の違いは、検索対象が固有名詞か否か
指名検索の関連性を持つ用語に、一般検索があります。一般検索とは、固有名詞を除いたキーワードを検索することです。一般検索では、テーマ、ジャンル、事象、地域名など、一般的な名詞が検索対象となります。
指名検索マーケティングが与えるSEO効果
指名検索マーケティングとは、指名検索の対策をして自社サイトの上位表示を狙うことです。指名検索マーケティングをすることで、次のようなSEO効果をえられます。
- オリジナルコンテンツを公開できる
- サイテーションや被リンク獲得の機会創出につながる
- クリック率が高まる
- 検索アルゴリズムに影響を受けにくい
オリジナルコンテンツを公開できる
指名検索の対策を練るとなると、指名キーワードをテーマにしたコンテンツを作成することになります。自社サイトにオリジナルコンテンツを設置できますので、SEO効果を見込めます。
Google検索エンジンには、有用な独自コンテンツを高く評価するというアルゴリズムが備わっています。たとえば、自社商品の価値が高く、かつ自社商品を紹介する独自性が高い記事を用意できると、SEO対策面でプラスに作用します。
サイテーションや被リンク獲得の機会創出につながる
指名検索マーケティングを進めるなかでは、自社や商品サービスに関する情報を発信していくことになります。すると、WEB上で自社の情報が広まっていきます。
自社の情報が広まっていくと、外部のブログやSNSで自社の情報が扱われる機会が生まれます。自社の情報が外部メディアで扱われる現象をサイテーションと呼び、SEO効果をえられるのです。自社サービスが取り上げられた際に、自社サイトに対する被リンクを獲得する可能性もあります。
クリック率が高まる
指名検索には、検索ユーザーの熱量が高いという特徴を持ちます。そのため、リザルト上でクリック率(CTR)が高くなる傾向があります。
たとえば、指名検索マーケティングの一環として、自社商品やサービスを紹介するページを用意していて、検索エンジンで上位表示していたとします。そのページは、商品やサービスの提供社が発信する情報だけに、検索ユーザーがクリックする可能性があります。
商品やサービスに対する指名検索には、「商品を購入したい」という検索意図が含まれます。こうしたことから、SEO効果のほか、売り上げに直結するコンバージョンの増加も見込めます。
検索アルゴリズムに影響を受けにくい
SEO対策のリスクといえば、検索エンジンのアルゴリズムの変更にともない、大幅に検索流入が減少することが挙げられます。しかし、指名検索マーケティングでは、検索クエリの当事者がコンテンツになるという特徴があります。そのため、こうしたリスクにさらされる可能性は稀です。
たとえば、自社が運営するサイト名が指名検索されると、高確率で上位(一般的には1位)に自社サイトが表示されます。この場合、自社サイトがスパム違反でペナルティを受けるといった特殊な事情を除いて、検索エンジンのアルゴリズムの変更によって影響を受けることはありません。
指名検索マーケティングの注意点
指名検索マーケティングでは、自社そのもののほか、自社商品やサービスなどをキーワード設定してコンテンツを作成します。そのため、指名キーワードに検索ニーズがあるか否かが重要になってきます。
指名対象に魅力が不可欠
指名検索マーケティングを成立させるためには、指名対象が魅力を持っていることが前提条件です。たとえば、下記のようなサービスは、そもそも指名検索されることがありません。
- 誰にも知られていないサービス
- 誰にも必要とされていないサービス
- 価値が低く、利用者が満足しないサービス
検索ニーズがないということは、検索流入を見込めないということです。つまり、コンテンツを作る行為自体が無意味になるということです。まずは、指名対象の価値を高めて、指名検索される回数(検索ボリューム)を増やす必要があります。
指名検索を増やす方法
指名検索を増やす方法としては、指名対象の価値を高める、その存在を一般の生活者に認知させるといったことが挙げられます。具体的には、下記の3つにわかれます。
- サービスの存在価値を創出する
- サービスの質を向上する
- サービスに対する認知を高める
本項目では、東京SEOメーカー(本サイト)の事例を交えて、それぞれの取り組みを解説します。
サービスの存在価値を創出する
自社の強みを活かして、他社とサービスの差別化を図ることで、自社サービスの存在価値が創出されます。
たとえば、東京SEOメーカーでは、SEO対策をサービスとして提供する事業を展開しています。その一環として、海外に進出したいクライアントに向けて、海外SEO対策のサービスを提供しています。これは、東京SEOメーカーを監修する、アドマノ社の代表の天野が海外で生活していた経験を持つことから、語学力を有しているという強みを活かしたサービスでもあります。
実際に、ニュートラルワークス社が調査して公開する「SEO業界カオスマップ【2024年最新版】」では、「海外SEO支援」の提供社として東京SEOメーカーが掲載されています。
参考(外部):「2024年度 SEO業界カオスマップ」を公開
このことからは、東京SEOメーカーの海外SEO対策サービスは、業界から一定の認知を受けていることが読み取れます。
サービスの質を向上する
自社サービスの質が高いと、良い評判が広まりやすくなります。そのため、指名検索のニーズを喚起するために大切なことです。
東京SEOメーカーでは、海外SEO対策のサービス品質を高めるために、海外専門のコンサルタントが在籍しています。具体的には、アメリカ人、フランス人、タイ人といったメンバーや現地の法人と連携することで、サービス品質の向上を図っています。これには、海外SEO対策では、現地の文化の知識やネイティブな語学力が重要という背景があります。
サービスに対する認知を高める
自社サービスに対する認知を高めることで、サービスの評判が広がるきっかけになります。その方法としては、広報活動、広告宣伝、SNSやWEBメディアの運用、グッズの制作といった手法が候補になります。
東京SEOメーカーでは、こうした活動を取り入れています。その事例をご紹介します。
プレスリリースの配信
提供サービスを強化するにあたって、プレスリリースを配信しています。そのためプレスリリース配信サイトが起点となって、自社サービスの認知が広まっています。
Googleニュースで「東京SEOメーカー」をキーワード検索すると、プレスリリース配信サイトやニュースメディアで東京SEOメーカーが取り上げられていることがわかります。
SNSやYoutubeの運用
SNSやYoutubeでSEO対策に関する情報を配信しています。具体的には、X、Instagram、Youtubeにて、東京SEOメーカーのアカウントを作成してコンテンツを配信しています。主に、SNSの利用者にリーチする、自社情報を拡散するといった効果があります。
メディアの運用
SEO対策の情報サイトとして、本サイトを運用しています。また、サービスの導入事例を紹介する記事のほか、サービス情報(ランディングページ)のページを設置しています。
たとえば、東京SEOメーカーにおける、タイ語SEOライティング記事のランディングページでは、サービス概要のほか、特徴や強みをまとめています。さらに、サイト訪問者とコミュニケーションをとるための問い合わせフォームを設置しています。
書籍の執筆
SEO対策、生成AI、デジタルマーケティングをテーマとした書籍を執筆しています。東京SEOメーカーでも、こうしたテーマを記事として扱っています。リアルとの連動企画の1つとして展開する側面を持ちます。
指名検索数の調べ方
指名検索マーケティングをするうえでは、指名検索数(検索ボリューム)を調べる工程が必要です。指名検索数を調べる方法は、さまざまあります。代表的な手法としては、キーワードプランナーの利用が挙げられます。このほか、すでに指名検索の対策用ページを設けているケースは、Google Search Console(サーチコンソール)やGoogle analytics(GA4)を利用する手法もあります。
キーワードプランナーで指名検索数を調べる手順
キーワードプランナーで指名検索数を調べる手順は、下記のとおりです。
- キーワードプランナーにアクセスして、Googleアカウントでログインする
- 「新しいキーワードを見つける」をクリックする
- タブ「キーワードから開始」で指名キーワードを入力して、「結果を表示」をクリックする
キーワードプランナーでは、指定したキーワードの検索ボリュームの推移を閲覧できます。あわせて、リスティング広告の単価も調べられます。つまり、そのキーワードにどの程度の市場価値があるのかを推察できるということです。
キーワードプランナーの詳しい使い方に関しては、次のリンク先の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
関連記事:キーワードプランナーの使い方
サーチコンソールで指名検索数を調べる手順
すでに自社サイトで指名キーワードをテーマとした記事を公開している場合、サーチコンソールで指名検索の検索回数をチェックできます。その手順は、下記のとおりです。
- サーチコンソールにアクセスして、Googleアカウントでログインする
- メニュー「検索パフォーマンス」をクリックする
- 絞り込みフィルター「新規」の「検索キーワード」をクリックする
- 指名検索を入力して、「適用」をクリックする
サーチコンソールでは、検索ボリュームのほか、自社サイトに対する検索流入数も表示されます。表示回数が多いにもかかわらず、検索流入数が少ない場合は注意してください。検索順位が低い、検索意図とコンテンツが合致していないといった課題を抱えている可能性があります。
サーチコンソールの導入方法、使い方に関しては、下記記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
指名検索のよくある質問
本項目では、指名検索に関する、よくある質問をQ&A方式でまとめています。
Q:指名検索は英語でどのように翻訳されますか?
Answer)指名検索は、branded search(ブランドサーチ)と訳されます。転じて、ブランド検索といわれることがあります。
Q:指名検索と自然検索の違いは?
Q:指名検索マーケティングとは?
Answer)自社商品やサービス名が指名検索された際に、自社サイトのページが上位表示されるように対策することです。
Q:指名検索マーケティングのメリットは?
Answer)指名検索マーケティングをとりいれることで、下記のようなメリットがあります。
- SEO評価の向上を期待できる
- 商品の売上アップを期待できる
Q:指名検索マーケティングを取り入れると、商品やサービスの売上が向上しますか?
Answer)指名検索マーケティングを実施すると、商品やサービスの売上が向上する可能性があります。
ただし、商品やサービスの認知が低い場合は、検索ニーズがない状態です。そのため、まずは、検索ニーズを生み出す必要があります。このほか、商品やサービスの価値が低いケースでは、検索ニーズを生み出すこと自体が困難ですので注意してください。
まとめ