[完全版]メディアコンテンツとは?意味や制作するメリットと活用事例まで徹底解説
メディアコンテンツという言葉を聞くことは多いですが、メディアやコンテンツが具体的に何を意味しているのか分からないと思っている方も多いのではないでしょうか。
メディアとコンテンツはまったく違うことを意味しており、お互いに欠かせないものであるといえます。そのため、2つの意味を知ってからメディアコンテンツの理解を深めることが重要です。
メディアコンテンツとは
メディアとコンテンツはそれぞれ異なることを意味します。メディアとは媒体のことをいい、コンテンツは発信される情報や記事のことです。そのためメディアコンテンツとは、媒体が発信している情報の内容を指します。ここでは、メディアとコンテンツのそれぞれの意味や違いについて詳しく解説していきます。
メディアの意味
メディアとは、人から人へ情報を伝えるための手段や媒体のことをいいます。日常的に活用しているテレビやWebサイトはもちろんのこと、Yahoo!知恵袋のようにユーザー同士がコミュニケーションを取り合う媒体もメディアです。主なメディアは以下のとおりです。
- テレビ
- 雑誌・新聞
- ホームページ
- ブログ
- まとめサイト
- YouTube
- ニコニコ動画
- Yahoo!知恵袋
メディアは誕生してから既に100年以上の年月が経っており、現在の情報社会では欠かせないものとなります。従来まではテレビや新聞などのマスメディアが大半でした。しかし、いまではインターネットの進歩によって、ホームページをはじめとしたwebメディアが大きな割合を占めています。
コンテンツの意味
コンテンツとは、メディアを通して発信される記事や動画など、情報の中身を表した言葉です。主なコンテンツは以下のとおりです。
- 記事
- 動画
- 映画
- 音楽
- アプリ
上記の例はコンテンツの1部となり、世の中には数えけれないほどのコンテンツが存在します。そのため普段生活をしているなかでも、たくさんのコンテンツに触れ情報を得ていることになります。
特に、現代では現物に触れることができるアナログコンテンツだけでなく、インターネット上にあるデジタルコンテンツが多く流通している点が特徴です。
メディアとコンテンツの違い
冒頭でも触れましたが、メディアとコンテンツはまったく異なることを意味する言葉です。
メディアコンテンツとひと括りで表すことは多いですが、そもそもメディアはなにかしらの情報を発信する目的で存在するため、コンテンツをもっているのは当たり前であるといえます。
逆も同じように考えられ、コンテンツがあるからには発信をするメディアが必要です。
つまり、メディアとコンテンツはお互いが存在するからこそ成り立つものであり、各々は欠かせないものであるといえます。
メディアコンテンツの必要性
近年ではユーザーの求めるサービスや商品が変化しているため、従来までのマーケティング戦略が通用しなくなりました。そのため、新規の集客や認知度を高める目的として注目を集めるいるのが、メディアコンテンツとなります。ここでは、メディアコンテンツの必要性について詳しく解説していきます。
インバウンドマーケティングが求められている
メディアコンテンツが必要である理由の1つ目が、ユーザーから自社のメディアやコンテンツを見つけてもらうインバウンドマーケティングが求められているからです。
従来までは広告媒体を活用し、企業側からユーザーに向けて積極的にアプローチを行う方法が主流でした。しかし、膨大な広告が世の中にあることや、広告を嫌がるユーザーが増加したため、効果を出すことが困難になっているのが現状です。
そのため、ユーザーが必要としている情報を企業側が発信し、ユーザーを自社のファンにした上で商品やサービスを提供するメディアコンテンツが重要視されています。
ユーザーの心理や行動が時代の流れによって変化しているため、企業側もアプローチの方向性をユーザーに合わせていくことが大切になります。
良質なコンテンツが求められている
インターネットの活用が当たり前となりコンテンツの量が増加した現在において、ユーザーが求めていないコンテンツの場合はなかなか効果を出すことができません。
例えば、今まではダイエットをしたい人に向けて「ダイエットに関するコンテンツ」を発信すれば閲覧をしてもらうことができました。しかし、いまではメディア運営者の権威性や専門性が問われることや、コンテンツの充実度が求められることが大半です。
ありきたりの内容や充実していないコンテンツであれば多くのユーザーを集めることは難しいため、ユーザーがどのような内容を求めているかを追求する必要があります。
そのため、メディアコンテンツとして幅広い情報や専門性の高いコンテンツを発信することが、ユーザーにとって求められる形であるといえます。
費用対効果の高いマーケティング戦略を行うため
多くの企業が広告に予算をかけ継続的に集客を行うことが当たり前としていましたが、メディアコンテンツを活用し広告費用の削減を目指す動きが強まっています。
もしメディアコンテンツを軸にした場合、広告費用を削減することで費用対効果の高い集客を実現できるだけでなく、広告媒体の依存から脱却できることも魅力的なポイントです。
また、自社で影響力のあるメディアを持つことは多くのメリットがあり、企業や個人を問わずに誰もが集客面を強化できるチャンスであるといえます。そのため、将来的に集客力を手にしたいと考えている場合は、早めにメディアコンテンツを取り組むことがおすすめです。
メディアコンテンツのメリット
メディアコンテンツは今の時代に求められている方法となり、自社で影響力を得られる点が最大のメリットであるといえます。また他にもさまざまなメリットがあるため、有効活用すべき方法です。ここでは。メディアコンテンツのメリットについて詳しく解説していきます。
自社の資産になる
メディアコンテンツは自社でメディアの設計や運営を一貫して行うため、資産として保有し続けることができます。資産として効果を発揮することができれば将来的に大きな武器となり、今まで必要としていた予算の削減も可能です。
例えば、集客に特化したメディアコンテンツを制作した場合は広告費用の削減に、採用サイトに特化したメディアコンテンツであれば採用コストの削減につながります。そのため現状の課題点が、将来的には180度変わって強みとなるかもしれません。
また企業として固定費や予算を削減することができれば、事業の拡大や新規事業を行うことも可能となり、長期的な視点でみると多くのメリットが得られる手法です。
低予算でも始めることができる
メディアコンテンツの立ち上げ時にかかる費用は、主にサイト制作費とサーバーやドメイン代となり、低予算でもメディアを立ち上げられることが特徴です。そのため、初期費用を抑えて実践することができ、だれにでも挑戦可能な手法であるといえます。
また社内でコンテンツの制作を完結して行う場合は、人手や時間は必要なものの予算をかけずに運営できます。
その他の集客方法と比較しても、メディアコンテンツ以上に初期費用や運営費用を抑えて高い効果を得られる方法はなかなかありません。予算をかけずに長期的な効果を得られるメリットは、かなりの強みであると考えられます。
SNSを活かしやすい
メディアコンテンツを運用するにおいては、SNSと組み合わせることで効果を高めやすい点も強みとなります。実際にSNSを上手に活用している企業のメディアコンテンツは、多くのユーザーから閲覧されており人気が高いことが多いです。
もちろんコンテンツの質があってこそではありますが、SNSの拡散力を活かすことができれば、短期間で効果を出せる可能性もあります。そのため、メディアコンテンツを制作した場合はSNSも積極的に活用することがおすすめです。
ただし注意点として、どのSNSでも有効であるとは限りません。業種業態によっても変わりますが、拡散力が優れているTwitterやFacebookがおすすめです。もし若者を明確にターゲティングしている場合であれば、InstagramやTikTokも活かせますが、基本的には拡散力を利用するほうが効果的だといえます。
メディアコンテンツのデメリット
メディアコンテンツは、コンテンツを制作しただけで効果がでるわけではありません。長期的に運用することや、検索エンジンに向けた対策を行う必要があります。
ここでは、メディアコンテンツのデメリットについて詳しく解説していきます。
長期的な運用が必要
メディアコンテンツに取り組む際は、長期的に運用し続けることを考える必要があります。具体的な期間としては、早くても半年から1年程です。
メディアコンテンツで長期的な運用が必要な理由は、まずコンテンツの量を増やさなければいけないからです。一般的に成功しているメディアコンテンツの場合、記事の量はどんなに少なくても100個以上はあると考えましょう。
そのため、まずは100個以上の記事を作ることから始めなければいけません。また、メディアが検索エンジンに評価されるにも時間を要するため、最低でも半年から1年間程は必要であるといえます。
ただ、中にはSNSなどを活用することで早くに効果を出すメディアもありますので、コンテンツの内容や努力次第で短期間に縮められる可能性はあります。
SEOに対する正しい知識が必要
メディアコンテンツの運営で欠かせない要素が、SEOに対する正しい知識です。SEOとは検索エンジンに向けてメディアを最適な状態にする対策方法ですが、多くのユーザーにメディアを閲覧してもらうためにはSEOが最も重要であるといえます。
なぜなら、仮にSEOに対する知識がなくコンテンツ制作を行ったとしても、検索結果で上位に表示されなければメディアコンテンツの効果を発揮できないからです。検索順位の圏外にある記事が100記事ある場合と、検索順位が30位以内にある記事が100記事ある場合ではユーザーの閲覧数は雲泥の差があります。
また、メディアコンテンツを長期的に運営する中で、過去に書いた記事のリライトやメディアのアクセス解析は必要不可欠です。効果を高めるためにも、SEOに対する知識は必ず身に付けておきましょう。
継続的に効果を出すにはコストがかかる
メディアコンテンツで効果を高めるために外注を行う選択もありますが、長期的に効果を持続させるには外注コストもかかり続けることは考えておきましょう。外注を一切行わない場合は問題ありませんが、途中で外注を辞める場合はパフォーマンスが落ちてしまう可能性があります。
そのため、最初から外注費用を考えて運営を行うか、パフォーマンスを維持できるノウハウを確立するなどの対処を行うことが大切です。
メディアコンテンツの特徴
メディアコンテンツとは、Webサイトなどの媒体において発信されている情報のことです。企業が運営しているWebサイトの場合でも、個人が管理しているブログの場合でもメディアコンテンツといえます。
ここでは、メディアコンテンツの目的や重要性について詳しく解説していきます。
メディアコンテンツの目的
メディアコンテンツを活用した最終的なゴールはさまざまですが、共通していることはユーザーへなにかしらのアプローチを行うことです。
例えば、直接商品の販売を行うことがゴールの場合もあれば、企業の問い合わせにつなげることがゴールの場合もあります。仮にメディアからの発信がなければ、だれにも認知されない状態が続くため、ゴールの達成はできません。
しかし、効果的な情報発信の手段としてコンテンツを活用することで、さまざまなユーザーへのアプローチを可能となり、最終的なゴールへとつながります。
そのため、どのメディアコンテンツにおいてもユーザーへアプローチを行うことは必要不可欠な要素となります。
メディアコンテンツの重要性
メディアコンテンツが重要視されている1番の理由は、IT分野が成長し情報社会が一般的になったからです。
従来までは、工業社会としてインターネットがない中で必要なものを購入する生活をしていました。しかしインターネットが普及したことで、いまでは手軽に欲しいと思った商品やサービスを購入できる時代になっています。
特にここ数年ではオンライン化がより加速し、インターネット上で消費を完結化する人が増えました。従来とは違い企業も簡単にメディアを持つことでき、影響力を活用することが可能です。
そのため、いまの企業にとって売上を高めるためには、メディアコンテンツとしてインターネットを活用することが最も重要であるといえます。
メディアコンテンツの種類
メディアコンテンツは目的に応じてユーザーへのアプローチ方法が変化します。そのため、さまざまな種類のアプローチ方法があり、戦略も多種多様な点が特徴です。ここでは、メディアコンテンツの中でも主要な種類を詳しく解説していきます。
ペイドメディア
ペイドメディアとは、お金を支払うことで広告媒体を活用しコンテンツを発信していくことをいいます。ペイドメディアは以下の種類があります。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- テレビ
- ラジオ
- 新聞
- 雑誌
- チラシ
- ダイレクトメール
- カタログ
ペイドメディアではWeb広告のようなオンライン広告だけでなく、チラシなどのオフライン広告も活用します。また既に影響力を持ったメディアを活用するため、多くのユーザーに向けたアプローチを簡単に行える点が特徴です。
費用はかかってしまうものの即効性がある手法となるため、短期間で効率的に集客を行いたい場合にはおすすめの手法となります。
オウンドメディア
オウンドメディアは自分で影響力のもつメディアを制作し保有することをいいます。オウンドメディアは以下の種類があります。
- 自社のコーポレートサイト
- 採用サイト
- ブログ
- YouTube
- チラシ
自分でメディアを立ち上げから運用を行うため、効果を得るには時間や手間が必要となります。しかし、オウンドメディアを活用すれば自社の力のみで集客を行うことができ、広告費用の削減につなげることが特徴です。
また、新規のユーザーだけでなくリピーターを増加させることにもつながるため、自社でトータル的な集客を行いたい場合に効果的な手法となります。
アーンドメディア
アーンドメディアは主にSNSを活用し、ユーザーからの信頼や評価を獲得することをいいます。アーンドメディアは以下の種類があります。
- LINE
- アメーバブログ
- note
- 口コミ
ここ数年において、ユーザーが広告や宣伝に対して嫌悪感を抱くケースが増えており、過度なアプローチは企業イメージを悪くする要因となりました。そのため広告要素をなくし、ユーザーに本質的な価値を感じてもらうための手法がアーンドメディアとなります。
また、SNSにおける拡散力を武器として情報を発信することや、費用をかけずに施策を行える点もアーンドメディアの特徴です。中には炎上という形で悪い情報が拡散されてしまうこともあるため、情報を発信する際はモラルや違法性への注意が重要となります。
メディアコンテンツの活用事例6選
メディアコンテンツを活用し成功している事例は数多くあります。それぞれの施策ごとに特徴となるポイントは異なるため、メディアコンテンツの種類や業種からどのような強みを活かしているのかを考えることが大切です。
ここでは、メディアコンテンツの活用事例を6つに絞って詳しく解説していきます。
- 侍エンジニアブログ
- LIGブログ
- LINEマンガ
- KANPAI倶楽部/アサヒビール公式
- SHARP
- 大塚製薬
侍エンジニアブログ/株式会社SAMURAI
侍エンジニアブログは、ブログラミングスクールを運営している株式会社SAMURAIのオウンドメディアです。ブログラミングスクールの集客を目的として運営されており、プログラミング学習の初心者に向けて必要な基礎知識や情報を発信しています。
最近ではさまざまな分野のオンラインスクールが増加していますが、特にプログラミングスクールは需要がある分野の1つです。そのため検索ボリュームが大きく、多くのユーザーへアプローチできる点を活かしている事例となります。
また、ブログラミング学習では途中で挫折してしまう人も多いですが、侍エンジニアブログを通して分かりやすさや教育の強みを伝えており、自社の宣伝効果も担っています。
LIGブログ/株式会社LIG
LIGブログはWebサイト制作事業を行っている株式会社LIGのオウンドメディアです。自社サービスへの問い合わせを目的に運営しており、Web制作やコンテンツ制作、システム開発などの情報やノウハウを発信しています。
オウンドメディアの立ち上げ当初は、LIGで働いているエンジニアやライターが専門的な記事を書くことでコンテンツの質を高めていました。今ではさまざまなジャンルの記事を書いていますが、自社の専門性を効果的にアピールできたことで実際の問い合わせにつながった成功事例であるといえます。
また、従来まではBtoCの情報発信が一般的でしたが、LIGブログではBtoBの成果をだしていることも特徴的なポイントです。
LINEマンガ
LINEマンガは、マンガの数ページをYouTube広告で公開し、ユーザーの興味を引くことに焦点を当てた事例です。興味を持ったユーザーはアプリのインストールを行う流れとなり、実際にアプリインストール単価を13%改善することに成功しました。
LINEマンガの成功した理由は、考えられた導線設計であるといえます。通常、YouTubeをはじめとした動画広告は15秒〜30秒、長くても1.2分が一般的なため、短い時間でいかに印象を与えるかが重要です。そのため動画内で良さを全面に伝えようとしますが、LINEマンガの場合は広告視聴後の行動を促す仕組みが効果的でした。
もちろん、すべての広告がアプリのインストールを目的としているわけではないので、LINEマンガの導線が当てはまる場合もあれば当てはまらない場合もあります。しかし、LINEマンガのようなユーザーの興味を引く設計は、積極的に取り入れていきたい要素の1つです。
KANPAI倶楽部/アサヒビール公式
アサヒビールは、2016年のオリンピックに合わせて「KANPAI倶楽部/アサヒビール公式」のTwitterアカウントを作成し、ユーザー参加型のキャンペーンを行いました。
キャンペーン内容は、ユーザーが 「#みんなでカンパイ」のツイートを行うたびに、Webサイト上にある巨大なビールサーバーの量が減っていくというものです。期間中は毎日ビールサーバーを空にすることを目標にし、オリンピックの応援とともに大きな盛り上がりをみせました。
2ヶ月という短期間にもかかわらず、約10万人のフォロワーや約14万の参加ツイートを獲得するなど、SNSの拡散力を示した事例となります。
SHARP株式会社
SHARP株式会社はアーンドメディアとしてTwitterを活用し、多くのファン獲得に成功している事例です。一般的な商品紹介だけでなく、電化製品とは全く関係のない内容や面白さを追求するようなツイートなど、オリジナル性がある点が特徴となります。
また、SHARPに対するツイートに積極的に絡んでいく様子は親しみを感じられ、企業の公式アカウントとは思えないほど自由度が高く魅力的なコンテンツだといえます。
通常、どうしても企業の公式アカウントであれば真面目な文章や表現が多くなってしまいがちです。しかし、アーンドメディアとしてファンの獲得を目的にする場合は、SHARP株式会社のような自由でユーモア性のあるコンテンツも大切な要素となります。
大塚製薬
大塚製薬では1つの公式アカウントだけでなく、主要な商品ごとにアカウントを作成していることが特徴のアーンドメディアです。ポカリスエットやオロナミンCなど、人気のある商品ではFacebook・Instagram・Twitterの3種類のSNSでアカウントが作られています。
また、それぞれの商品ごとに打ち出しているキャンペーンは人気もあり、誰もが参加したくなるような内容が魅力的です。
企業としても商品ごとにターゲティングやデータ分析を行うことができるため、マーケティング戦略に活かしやすい点も注目すべきポイントだといえます。
まとめ