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結婚相談所のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法

結婚相談所のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法
こども家庭庁の調査によって、1972年をピークに婚姻件数の減少がはじまったことがわかっています。1990年代には一時的に持ち直したものの、2000年代に入ると減少に転じて、2023年まで下がり続けています。

 

こうしたなか、2008年には「婚活」が注目されるようになり、政府としても結婚相談所などの事業に対してバックアップの姿勢を示しました。さらに、同時期にスマートフォンが普及したことで、婚活アプリやマッチングアプリといった新たな市場が生まれました。店舗型の結婚相談所としては、ビジネス上の競合ができたことで、SEO対策の一環である、ローカルSEOMEO対策で集客することの重要性が増しています。

 

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amano_portrait結婚相談所のSEO対策について解説します。とくに、店舗型の結婚相談所の事業者で、これからWEB集客の強化を検討している方は、本記事を参考にしてください。

 

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結婚相談所がSEO対策すべき理由

近年では、国内で未婚化が進んでいることから、少子化の加速が社会的な問題として叫ばれています。こうしたなか、2008年前後には「婚活」といった考え方が誕生して、結婚支援サービスの市場が盛り上がりをみせはじめました。

 

その一方で、スマートフォンの普及にともない、婚活アプリ(マッチングアプリ)の登場を皮切りに、WEB上の結婚支援サービスが注目を集めて利用者が大幅に増加しました。店舗型の結婚相談所にとって、婚活アプリが大きな競合になっていることがうかがえます。そのため、結婚相談所としては、ローカルSEOやMEO対策を中心とした、WEB集客を強化することが重要な時期に差しかかっているといえます。

 

近年では未婚化が進み、婚姻率が低下している

こども家庭庁が公表した結婚に関する現状と課題についてによると、近年の婚姻率が減少傾向にあるとのことです。1972年の年間婚姻件数は109万9,984組でしたが、2023年には47万4,717組にまで減っています。また、2023年における1,000人あたりの婚姻率をみてみると、3.9%と低迷しています。

 

婚姻率の低下は、昨今、国内で社会問題となっている少子化問題に直結しています。実際に、2023年には出生数が72万7,277人、合計特殊出生率が1.2%と、ともに過去最低の数値となっています。

 

結婚の意向はあるものの、結婚情報サービスの利用者が少ない

未婚の18〜34歳の男女を対象とした、1992年から2021年にかけてのアンケート調査によって、「いずれ結婚するつもり」と回答した人が8割以上の数値を推移していることがわかっています。にも関わらず、結婚するために具体的な行動を起こしたかとアンケート対象者に問うと、半数以上が「特に何も行動を起こしていない」と回答しています。

 

その一方で、結婚相談所を運営する株式会社Blessingの集計によると、20〜59歳までの独身者は2,800万人前後といわれています。そして、2022年の結婚相談所の市場規模は約790億円とのことです。

 

こうしたデータからは、結婚の意思があるにも関わらず、具体的な行動をしていない人が多くみられることから、婚活ビジネスは潜在的な需要が高いことがわかります。

 

婚活アプリの利用者が伸びている

2008年ごろには、「婚活」という言葉が誕生して、「結婚するための活動」が社会全体的に認知されるようになりました。時を同じくして、2008年にはスマートフォンのiPhoneが国内で販売が開始されます。スマートフォンの利用者は爆発的に伸びていきました。

 

こうした時代的な流れから、2012年に婚活アプリ、マッチングアプリといったジャンルのサービスが登場しました。2012年にはPairs(ペアーズ)やOmiai(オミアイ)、2014年にはtapple(タップル)やwith(ウィズ)がリリースされていきます。そして、一般社団法人日本結婚相手紹介サービス協会(JMIC)の調べでは、婚活アプリの利用者が急激に増加していることがわかっています。たとえば、2022年時点において、結婚した人のなかで過去に利用した結婚サービスごとの割合をみると、「ネット系婚活サービス」が筆頭に挙がっています。

 

西暦 ネット系婚活サービスの利用率 結婚相談所や婚活パーティの利用率
2015年 3.4% 5%
2020年 11.1% 5.4%
2021年 10% 5%
2022年 10.8% 4.5%

※表のデータは、結婚相談事業の現状と婚活支援の一層の活性化に向けた取組みについてを参考にして、東京SEOメーカーが再集計したもの

 

結婚相談所向けのSEOキーワードの例

結婚相談所のホームページでSEO対策する場合は、キーワードを設定することになります。結婚相談所で検索されやすいSEOキーワードとしては、相談所のサービス内容、利用者の属性、地域名、評判、固有のサービス名といったものがあります。そして、結婚というデリケートなテーマだけに、悩みキーワードやネガティブキーワードも散見されます。本項目では、こうしたキーワードを検索ボリューム検索結果(SERPs)を交えて解説します。

 

関連記事:SEOキーワードの選び方とは

 

※本項目で記載する検索ボリュームは、原則として2024年9月単体のもの

 

結婚相談所のサービス内容

検索ユーザーが結婚相談所を探すときに、メインとなるキーワードを入力します。そのキーワードには、次のようなものがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
結婚相談所 検索件数:74,000

検索結果:相談所サイト / まとめ記事

婚活 検索件数:33,100

検索結果:マッチングサイト / 婚活情報サイト

 

検索結果では、結婚相談所の店舗サイト、マッチングサイトが上位表示しています。なかには、「おすすめランキング」といったまとめ記事の露出もみられました。

 

また、検索ユーザーは、結婚相談所の具体的なサービス内容をキーワードにして検索するケースがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
街コン 検索件数:74,000

検索結果:マッチングサイト / まとめ記事

婚活パーティー 検索件数:33,100

検索結果:マッチングサイト

お見合い 検索件数:14,800

検索結果:相談所サイト / 解説記事

お見合いパーティー 検索件数:3,600

検索結果:マッチングサイト

オンライン 結婚相談所 検索件数:880

検索結果:相談所サイト / まとめ記事

 

「街コン」や「婚活パーティー」、「お見合いパーティー」などサービスそのものの検索結果では、マッチングサイトの露出が目立ちました。具体的には、地域名や日にちなどを入力すると、開催予定のイベントを閲覧でき、参加予約できるといったものです。そして、主に、結婚支援サービス会社が運営するポータルサイトとなっています。つまり、こうしたサービスも提供する結婚相談所は、マッチングサイトのSEO対策を考慮する必要があるということです。

 

結婚相談所の利用者の属性

検索ユーザーは、自身の年齢や性別といった属性をキーワードに検索するケースがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
結婚相談所 20代 検索件数:1,000

検索結果:まとめ記事 / 解説記事

婚活 20代 検索件数:880

検索結果:マッチングサイト / 解説記事

結婚相談所 30代 検索件数:320

検索結果:まとめ記事

結婚相談所 40代 検索件数:480

検索結果:まとめ記事

結婚相談所 50代 検索件数:480

検索結果:まとめ記事

 

「結婚相談所 ○代」の検索結果では軒並み、まとめ記事が上位表示しています。とくに、「おすすめ結婚相談所ランキング」といった、結婚相談所を紹介する記事が目立ちました。その一方で、「婚活 ○代」では、マッチングサイトが多数表示されます。後者の場合、マッチングサイトのサブディレクトリを用いて、「婚活」「出会い」「○代」などをキーワードにSEO内部対策をしていると見受けられます。

 

さらに、検索ユーザーは、自身の属性を細かく区切って検索するケースがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
結婚相談所 30代 後半 女性 検索件数:110

検索結果:解説記事 / まとめ記事

結婚相談所 30代 前半 女性 検索件数:90

検索結果:まとめ記事

結婚相談所 体験談 30代 検索件数:90

検索結果:体験談記事

結婚相談所 成婚率30代 検索件数:70

検索結果:解説記事

30代 シングルマザー 婚活 検索件数:10

検索結果:解説記事

30代 看護師 婚活 検索件数:10

検索結果:解説記事 / 体験談記事

 

検索結果としては、解説記事、まとめ記事などの上位表示がみられました。事例の場合、30代女性で結婚に悩みを持つ方が検索しています。このキーワードのことを悩みキーワードといいます。そして、悩みキーワードという性質上、ハウツー記事や体験談記事なども目立ちました。さらにいうと、悩みキーワードはコンバージョンしやすい検索クエリといわれます。そのため、結婚相談所としては、自社内に蓄積したデータをもとに、悩みを解決できるコラム記事を書くと、SEO対策や集客につながりやすい傾向にあります。

 

結婚相談所の地域名

店舗型の結婚相談所の場合、利用者が店舗に訪問する必要があります。そのため、検索ユーザーとしては、地域名とセットで結婚相談所を探すことになります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
結婚相談所 大阪 検索件数:4,400

検索結果:まとめ記事 / 相談所サイト

結婚相談所 東京 検索件数:2,900

検索結果:まとめ記事 / 相談所サイト

立川 結婚相談所 検索件数:480

検索結果:相談所サイト / まとめ記事

結婚相談所 梅田 検索件数:390

検索結果:相談所サイト / まとめ記事

 

検索結果では、結婚相談所のサイトやまとめ記事が上位表示しています。このうち「大阪」「東京」など、大都市でカバーエリアが広い地域名ではまとめ記事が目立ちました。一方、「立川」「梅田」など、エリアをある程度だけ限定していくと、相談所サイトが上位表示しやすくなっていることがわかります。そのため、とくにローカルエリアに店舗を構える結婚相談所ほど、地域キーワードの設定がSEO対策として効果的といえます。

 

その他、結婚相談所に関連する、よく検索されるキーワード

結婚相談所に関連するキーワードとしては、サービスの評判や探し方にまつわる検索回数が多くなる傾向があります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
結婚相談所 おすすめ 検索件数:9,900

検索結果:まとめサイト

結婚相談所 おすすめしない 検索件数:2,900

検索結果:解説記事

結婚相談所 男 やばい 検索件数:2,900

検索結果:解説記事

結婚相談所 やめとけ 検索件数:1,900

検索結果:解説記事

結婚相談所 比較 検索件数:1,600

検索結果:まとめサイト

 

このうち、「おすすめ」「比較」といったキーワードは、まとめサイト目当ての検索クエリに該当します。そのため、上位表示がまとめサイトに占拠されている状況です。

 

その一方で、結婚相談所の評判に関連するキーワードでは、ネガティブな検索キーワードが多数あるようです。そして、「ネガティブな意見を読んで不安になった」といったユーザーの検索意図が読み取れます。そこで、ネガティブキーワードを設定しつつ、業界のプロである結婚相談所の視点で、検索者の不安を取り除けるコラム記事を作成してください。すると、自社サイトのSEO対策になるとともに、記事で不安を解消した読者が見込み顧客に転換する可能性があります。

 

このほかでは、結婚相談所の場合はサービス名が指名検索されるケースが散見されます。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
ibj 結婚相談所 検索件数:6,600

検索結果:指名対象のサイト / 紹介記事

オーネット 評判 検索件数:2,900

検索結果:指名対象のサイト / 口コミ記事

マリーミー 結婚相談所 検索件数:1,600

検索結果:指名対象のサイト / 指名対象のSNS

ゼクシィ 結婚相談所 検索件数:1,300

検索結果:指名対象のサイト / 紹介記事

 

結婚相談所で効果的なWEB集客の手法

結婚相談所でWEB集客する場合、下記のような手法が存在します。

 

  • ローカルエリアを複合ワードで対策する
  • 結婚相談所の店舗情報をGoogleビジネスプロフィールに登録する
  • 結婚支援サービスに特化したポータルサイトや情報サイトに掲載してもらう

 

このほか、婚姻というデリケートな問題を扱うサービスであること、男女の交際が相性の問題であることなどから、相談所に登録した利用者のモチベーションが低下してしまうケースがあります。そのため、下記のような対策も必要です。

 

  • ネガティブキーワードの対策をする

 

ローカルエリアを複合ワードで対策する

結婚支援サービスでは、街コン、趣味コンといった婚活パーティーの場を提供しています。そのため、イベント会場となる地域キーワードで上位表示することが重要です。

 

東京SEOメーカー(本サイト)では、地域密着型の婚活専門サイトのSEO対策を担当し、地域キーワードで上位表示した事例があります。

 

関連記事:SEO対策丸投げで、2ヶ月で圏外からエリア順位3位(その後1位)を獲得した事例

 

このとき、クライアントが希望されたのが、「(エリア名) 婚活」で上位表示することでした。そこで、東京SEOメーカーとしては、ローカルSEO対策、サイトのSEO内部対策、関連サイトの被リンク獲得を軸に施策を進めることにしました。その結果、徹底的に市区レベルの小規模な地域キーワードをサイトに組み込むことで、約2ヶ月後には下記のような結果を実現しました。

 

 

キーワード 検索順位
(エリア名) 婚活 圏外→1位
(エリア名) 街コン 圏外→6位
(エリア名) 婚活パーティー 圏外→4位

※検索順位は、施策当時の実績です

 

結婚相談所の店舗情報をGoogleビジネスプロフィールに登録する

結婚相談所の店舗を運営している場合に限りますが、Googleビジネスプロフィールに登録する手法(MEO対策)が効果的です。Googleビジネスプロフィールに登録すると、Googleマップや検索結果上に相談所の基本情報を掲載することが可能となります。Googleビジネスプロフィールの登録方法などに関しては、下記リンク先の記事をチェックしてください。

 

関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?

 

結婚支援サービスに特化したポータルサイトや情報サイトに掲載してもらう

結婚相談所の情報をポータルサイトや情報サイトに掲載してもらうと、一定のアクセス流入を見込めます。

 

結婚相談所に関連するキーワードで検索すると、まとめ記事がたびたび上位表示されます。とくに、検索ニーズが高い「結婚相談所 おすすめ」などのキーワードでは、ポータルサイトや情報サイトの記事が上位を独占している状況です。そこで、WEB集客の一環として、自社の相談所を外部サイトに載せる手法が挙げられます。具体的には、プレスリリースの配信などPR活動を通じて、ポータルサイト側に取材を促すといった方法があります。

 

なお、結婚相談所を紹介するサイトには、下記のようなものがあります。

 

 

ネガティブキーワードの対策をする

結婚相談所のサービスには、登録会員の満足度が下がりやすい特徴があります。婚活業界では、利用者のネガティブな意見がWEB上で拡散されるケースが散見されます。

 

そもそも、結婚相談所の利用者は、成婚することを目指して活動しています。そして、婚姻相手との出会いという性質上、利用者には「運命の出会い」を待ち続けることが強いられます。こうしたことから、「結婚相談所に登録したものの、まったく進展がないまま時間が過ぎる」といった事態を招きやすい旨を一般社団法人日本結婚相手紹介サービス協会(JMIC)が指摘しています。そのため、結婚相談所の事業者としては、JMICが促す下記の注意点を踏まえる必要があります。

 

  • 会員のモチベーションを維持するためのサポートをする
  • 「すぐに出会える」といった過剰な期待を持たせない

 

そのうえで、ネガティブキーワードの施策となる逆SEO対策が必要になります。逆SEOに関しては、下記記事で詳しく解説しています。風評被害で悩んでいる方は、あわせて参考にしてください。

 

関連記事:逆SEOとは?

 

よくある質問(Q&A)

結婚相談所のSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:結婚相談所では、SEO対策が効果的ですか?

Answer)店舗型の結婚相談所の場合、SEO対策のなかでも、ローカルSEOやMEO対策が重要です。このほか、婚活パーティなど、現地に集合することが前提となるイベント告知に関しても、「地域名 婚活パーティ」といった要領でキーワードを設定すると集客効果を見込めます。

 

Q:結婚相談所に集客したいのですが、SEO対策のやり方がわからない場合は?

Answer)専門のSEO対策会社に相談してください。東京SEOメーカー(本サイト)では、これまでに2,000社以上の取引実績があります。なかには、結婚支援サービスのクライアントを担当し、成功した経験もあります。結婚支援の事業者で、これから本格的にSEO対策して集客することを検討している方は、お気軽にご相談ください。

 

>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口

 

 

まとめ

amano_portrait近年では、未婚者が増加していることから、結婚相談所の潜在的なニーズが高まっています。ただし、婚活アプリの台頭によって、市場のパイを奪い合う構図が形成されています。そこで、たとえば、店舗型の結婚相談所の場合は、ローカルSEOやMEO対策などの手法を用いて、WEB集客することが大切になってきました。本記事では、SEO対策やWEB集客の観点から、相談所の見込み顧客を増やすための手法をまとめました。これから、WEB集客に注力することを検討している方は参考にどうぞ。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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