廃止されたシステム「ハミングバード」とは?
ハミングバードは、過去のアルゴリズムの一つです。Hummingbirdのシステムは後継のシステムの一部として組み込まれているか、コア ランキング システムの一部となっています。ハミングバードは、2013 年 8 月にランキング システム全体に加えられた大幅なアルゴリズムアップデートでした。それ以降も、Google のランキング システムはこれまでと同様に進化し続けています。
ハミングバードとは
ハミングバードアップデートとは、「Conversational Search」(会話型検索)の処理能力技術が上がったアップデートです。会話形の検索キーワード(複合ワードや単発キーワードの検索ではなくて文章の検索)や、意図を汲み取りにくい検索キーワード(その言葉の背景の理解が必要なもの)に対して、そのキーワードの背景と文脈を理解してより関連性が高く正しい検索結果を表示するためのアルゴリズムです。
このハミングバードアップデートを勉強する時には、まずW3Cのティム・バーナーズ・リーによって提唱された「セマンティックウェブ(semantic Web)検索」理念を押さえておきましょう。
セマンティック検索は検索ユーザーの意図、目的を検索エンジンが理解してユーザーが求めている一番正しい情報の検索結果を提供する技術です。
セマンティック検索に関連したアルゴリズムとして、ハミングバードとRankBrainとがあります。
ハミングバードの特徴
ハミングバードの特徴は、その検索クエリの中に、ユーザーが欲しい情報の「キーワード」が入っていなくてもその検索クエリの背景からどういう情報が欲しいか理解して検索結果を表示することにあるので、例えば、質問形式の検索クエリは、まさにハミングバードの影響で検索結果が出ていると言えます。
一例をあげます。
「日本で一番長い川は何だ?」と検索した場合、ユーザーが欲しい情報は、この質問の答えです。検索結果は、日本一長い川は信濃川であると写真付きで返してくれています。それだけではなくて、2位~5位の川まで教えてくれています。Googleすごいなーと感心しましたが、よーく見て見ると、写真が、残念ながら5位の北上川の写真でした。(-_-;)
ここら辺の精度ももっと上げてほしいですね。検索2位に表示されたサイトは、日本の川の1位~3位の情報と一緒に今度は世界の川ベスト10の情報も入れています。
このことから、ユーザーが欲しい情報プラスαのサイトが上位表示されやすいと考えられると思います。
以上、ハミングバードの検索結果の一例でした。