SEO対策の東京SEOメーカー

Google、検索結果にウェブフィルタを追加 WEBページのテキストリンクだけを表示可能に

Google、検索結果にウェブフィルタを追加 WEBページのテキストリンクだけを表示可能にGoogle社は、検索結果にWEBページのテキストリンクだけを表示する新たなフィルタを2024年5月に追加しました。新フィルタは、既存フィルタの「画像」や「動画」と同様に、検索結果の上部に設置され、「ウェブ」と表記されています。

 

現在のGoogle検索エンジンの検索結果には、さまざまなコンテンツが掲載されます。たとえば、リッチリザルト、強調スニペット、People Also Ask(PAA)などが挙げられます。ウェブフィルタを利用することで、こうしたコンテンツを除いた、ひと昔前のようなシンプルな検索結果を閲覧することが可能になります。

 

amano_portrait今回は、検索結果に導入されたウェブフィルタについて解説します。本フィルタは、なぜ導入されたのか。また、どのようにユーザーの検索体験が変化するのかについて語っていきます。

 

SEO相談

検索結果のフィルタ機能について

WEB上のコンテンツは、テキストコンテンツのほか、画像や動画、ショッピング情報、地図など多種に渡ります。そして、こうしたコンテンツは、検索結果(リザルト)にも表示されます。そこで、検索ユーザーの利便性を高めるための機能として、検索結果に表示されるコンテンツを絞り込むフィルタが設置されていています。

 

検索フィルタを利用することで、検索結果に表示するコンテンツを絞り込める

▲検索フィルタを利用することで、検索結果に表示するコンテンツを絞り込める

 

検索結果にウェブフィルタを導入

Google社は、検索結果にテキスト記事を絞り込む新フィルタを導入したことをGoogle公式のXアカウント上で2024年5月14日(現地時間)に発表しました。同アカウントのポストによると、同15日(現地時間)以降には、グローバル展開したとのことです。

 

 

現在の検索結果には、多様なコンテンツが表示されます。しかし、検索ユーザーとしては、新フィルタを利用することで、検索結果にテキストベースのリンクだけを表示させることが可能となります。この新フィルタによって、長文記事を探しやすくなるなどの利点が生まれました。

 

ウェブフィルタ導入の背景

Google公式のXアカウントによると、以前から検索結果にWEBページのリンクのみを表示したいという、検索ユーザーの要望の声があったとのことです。こうした声の背景には、次のようなケースがあると述べています。

 

  • 長文の記事を探しているケース
  • インターネットアクセスの制限を受ける端末を利用しているケース
  • テキストベースの検索結果が表示されることを好むケース

 

上記の環境に該当する検索ユーザーに対して、新たな検索フィルタを利用して欲しいと語っています。

 

 

ウェブフィルタ導入に対するユーザーの問合せ

Google社は、ウェブフィルタの導入についてポストした数十分後に、本件について質問が寄せられたと追加でポストしました。質問内容は、ウェブフィルタが表示される場所に対する問い合わせとのことです。この質問の回答として、Google社は下記のように説明しました。

 

  • モバイル上では、検索結果のファーストビューにウェブフィルタが表示されやすい
  • デスクトップ上では、ファーストビューにウェブフィルタが表示されないことがある
  • ウェブフィルタがみつからないときは、「詳細」(すべてのフィルタ / もっと見る)を確認する

 

 

また、公式情報サイトのGoogle検索ヘルプでは、検索結果上に表示されるフィルタの並び順が一定ではなく、「すべてのフィルタ」(詳細 / もっと見る)をクリックする必要がある旨を補足しています。

 

参考(外部):Google 検索の結果を絞り込む

 

検索リエゾン担当のダニー・サリバン氏のコメント

Google社で検索リエゾン(一般ユーザーとの連絡係)を担当する、ダニー・サリバン氏は、本機能の追加に対して、下記のようにポストしています。

 

 

Googleに入社して以来、私は検索グループの前に立ち、Webフィルターを気に入ってくれるようお願いするだけの少年でした。それが実現したことをとても嬉しく思います。このプロジェクトに熱心に取り組み、自らの努力で実現したチームに祝福を送ります。

 

引用:Xの翻訳機能

 

また、このポストを受け、同氏はウェブフィルターの作成を推し進めていたようだと、アメリカ大手でデジタルマーケティングのニュースサイトである、Search Engine Landが報じています。

 

参考(外部):Search Engine Land

 

ウェブフィルタの利用で、検索体験がどのように変化するのか

ウェブフィルタを利用することで、検索ユーザーとしては、下記のような恩恵を受けると推測されます。

 

  • 長文記事を探しやすくなる
  • 低スペックの端末や回線でも快適に利用しやすくなる
  • 検索順位だけを手軽に把握したい

 

長文記事を探しやすくなる

ウェブフィルタをかけると、検索結果がシンプルなテキストリンクで表示されます。そのため、WEBページに対するテキストリンクが見やすくなり、長文形式の記事を探しやすくなります。

 

強調スニペットリッチリザルト(リッチスニペット)、そしてPeople Also Ask(PAA)は、Google側で検索意図を予測したうえで、その答えとなるコンテンツの一部をピンポイントで提案するものです。こうした、検索ユーザーの視線を遮るコンテンツの表示を取り除くことで、読み物タイプの記事を見つけやすくなる傾向があります。

 

低スペックの端末や回線でも快適に利用しやすくなる

ウェブフィルタを利用することで、低スペックの端末や低速度の回線を利用していたとしても、快適な検索体験をえられる可能性が高まります。

 

たとえば、検索クエリによっては、検索結果上に大量の画像データやマップが表示されるケースがあります。こうした検索結果は、端末スペックや回線速度が低いと、表示されるまでに長時間を要することがあります。しかし、ウェブフィルタをかけると、シンプルなテキストリンクの検索結果が表示されますので、検索体験を損なうリスクが低下します。

 

検索順位だけを手軽に把握したい

検索順位(SEOランキング)だけを手軽に把握したいシーンで、ウェブフィルタが役立ちます。

 

ウェブフィルタをかけると、強調スニペットやリッチリザルトなどのコンテンツが非表示となり、検索上位に表示されるWEBページのテキストリンクのみが表示されます。そのため、目移りすることなく、検索クエリのランキングを閲覧できるようになります。

 

検索結果にテキストリンクのみを表示する操作方法

検索結果の画面上に、テキストリンクのみを表示するための操作方法は次のとおりです。

 

  1. Google検索エンジンでキーワード検索する
  2. 検索結果の上部に表示する「ウェブ」をクリックする

 

検索結果を表示したうえで、「ウェブ」と表示されるフィルタをクリックすると、検索結果にテキストリンクのみを表示できます。

 

モバイル端末における、ウェブフィルタの設置場所

モバイル端末では、検索結果上にすべてのフィルタがカルーセル形式で表示されます。

 

モバイル端末では、検索結果上にすべてのフィルタがカルーセル形式で表示されます。

 

ビュー内に表示されていなければ、カルーセルをスクロールしたうえで、「ウェブ」をタップしてください。

 

ビュー内に表示されていなければ、カルーセルをスクロールしたうえで、「ウェブ」をタップしてください。

 

すると、下記のようにテキストリンクが絞り込まれた状態の画面に切り替わります。

 

すると、下記のようにテキストリンクが絞り込まれた状態の画面に切り替わります。

 

デスクトップ端末における、ウェブフィルタの設置場所

デスクトップ端末では、検索結果上にフィルタの一部が表示されます。

 

デスクトップ端末では、検索結果上にフィルタの一部が表示されます。

 

ビュー内に「ウェブ」のフィルタが表示されない場合は、「もっと見る」(すべてのフィルタ / 詳細)をクリックしてください。

 

ビュー内に「ウェブ」のフィルタが表示されない場合は、「もっと見る」(すべてのフィルタ / 詳細)をクリックしてください。

 

「ウェブ」をクリックすると、下記のようにシンプルなテキストリンクの情報のみが表示されます。

 

「ウェブ」をクリックすると、下記のようにシンプルなテキストリンクの情報のみが表示されます。

 

ウェブフィルタのよくある質問

本項目では、ウェブフィルタに関するよくある質問をまとめています。
 

Q:検索フィルタとはなんですか?

Answer)検索フィルタとは、検索結果に表示される情報を絞り込むための機能のことです。検索ユーザーは、目的の情報を探しているときに、検索フィルタを利用します。

 

Q:検索フィルタには、どのような種類がありますか?

Answer)検索フィルタには、「画像」や「動画」などさまざまな絞り込み機能が用意されています。2024年6月現在では、下記のような検索フィルタが存在します。

 

フィルタ名 解説
すべて 通常の検索結果を表示します。
画像 画像コンテンツのみを絞り込みます。
動画 動画コンテンツのみを絞り込みます。
ショッピング ECで扱われる商品情報のみを絞り込みます。
ニュース ニュース記事のみを絞り込みます。
書籍 書籍の情報のみを絞り込みます。
ウェブ 上位ページのテキストリンクのみを表示します。
地図 立地場所や位置情報などをマップとともに表示します。
フライト フライトスケジュールや格安のフライトサービスといった情報を表示します。
金融 株価や人気株、金融に関するニュースやトレンドといった情報を表示します。

 

Q:ウェブフィルタには、どのような機能がありますか?

Answer)ウェブフィルタで絞り込みをかけると、検索結果における上位ランクのWEBページに対するテキストリンクのみが表示されるようになります。このとき、リッチリザルト、強調スニペット、People Also Ask(PAA)といったコンテンツは非表示となります。

 

Q:ウェブフィルタは、どのような人に利用されますか?

Answer)ウェブフィルタの利用には、下記のようなシーンが想定されます。

 

  • 検索ランキングの結果だけを把握したいとき
  • 端末スペックや回線速度が低く、テキストリンクのみを表示したいとき
  • 長文テキストの記事を探したいとき

 

 

まとめ

amano_portraitGoogle社は、検索結果にテキストリンクだけを絞り込んで表示するウェブフィルタを実装しました。かねてより、テキストリンクだけを表示する機能がほしいと、Googleに対するユーザーの要望があったため、同フィルタを導入したとしています。ウェブフィルタを利用することで、検索結果の表示速度が高まる、長文の記事を探しやすくなるなどの利点があります。また、ウェブサイトの運用担当の方も、手軽に検索ランキングを把握したいときなどにウェブフィルタが役立ちます。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

新着記事

人気記事

WEBマーケティング

SEO対策