Google(グーグル)の検索数とは?SEOの関係性や調べ方、おすすめツールを紹介
SEOのコンテンツページを作成する際に重要視するべきなのが、Googleの検索数です。検索数を調べることにより、ユーザーの興味が高いキーワードを把握できます。検索数の多いキーワードを選定してページを作成すれば、SEOで上位表示したときにユーザーの流入が見込めます。
逆に、検索数が全くないキーワードでSEOで上位表示してもほとんどユーザーの流入がない為、検索収入が見込めません。
Googleの検索数とは
Google(グーグル)の検索エンジンで検索されたキーワードの表示回数が、検索数です。いわゆる検索ボリュームと呼ばれるもので、ページを作成する際に重要視します。これだけ検索数が重要視されているのは、キーワードに対して興味や関心を持つユーザーがどのくらい存在するかわかるためです。
キーワードに対して検索数が多ければ多いほどユーザーの興味が高いことがわかります。近年は、キーワードを入力するだけで検索数を調べられる無料ツールが多く存在するため、誰でも気軽にチェックすることが可能です。
検索数とSEOの関係性について
検索数が多いキーワードは、それだけユーザーの興味や関心が高いことがわかります。そのキーワードを使用してページを作成すれば、SEOで上位表示したときにユーザーの流入数が見込めます。
下図はGoogleのキーワードプランナーです。
チェックされている「SEO」月間検索件数49,500 「SEO対策」月間検索件数27,100「SEOとは」月間検索件数22,000あります。これらのワードは、ビックワードになります。
「SEOコンサルティング」月間検索件数1,300 wordpress seo 月間検索件数1,000 all in one seo月間検索件数3,600あります。これらのキーワードはミドルワードになります。
そして、「seo web」月間検索件数140「seo sem」月間検索件数590「seo 2021」月間検索件数70はスモールワードといいます。
月間検索件数のボリュームに合わせてSEOコンサルタントは、「ビックワード」「ミドルワード」「スモールワード」にわけ対策を行っていきます。
検索数が多いビックキーワードはそれだけライバルが多いため、内容が薄いページを大量に作成しても上位表示する見込みはありません。ユーザーが高い満足度を得られるページを作成することが重要になります。
検索数を活用すべき4つの場面
作成したページを上位表示させてwebサイトへの検索流入を増やすなら、検索数を把握してうまく活用することが大切です。サイト運営で検索数を活かせる場面は、次のようなことがあります。
- キーワードの選定
- コンテンツの作成
- 流入数の把握
- サイトの認知度
キーワードの選定
SEOのコンテンツページを作成するにあたって、もっとも重要なのがキーワード選定です。キーワード選定を間違えると、誰にも検索されないので成果につなげられません。検索数が多いキーワードをきちんと選定して、コンテンツづくりに活かすことが大切です。
検索数が多いキーワードで良質なページを作成できれば、上位表示されて多くの流入を見込めます。小規模サイトの場合は、検索数が500回未満のロングテールキーワードから選定するのもおすすめです。
コンテンツの作成
サイトに投稿するコンテンツを作成するときも検索数が役立ちます。検索数が多いキーワードは、それだけユーザーの興味や関心が高いです。コンテンツにどのようなサジェストキーワードや関連キーワードを含めるべきか判断しやすくなります。
また、競合サイトも検索数の多いキーワードを狙うため単に作成すれば良いというわけではありません。競合サイトとの差別化を図るために、メインキーワードに加えてサジェストキーワードや関連キーワードの検索数も合わせて確認しておきましょう。
また、常に読者(ユーザー)が求めているものを把握してコンテンツの提供をする必要があります。
ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考えてみましょう。そのトピックについてよく知っているユーザーは、よく知らないユーザーとは異なるキーワードを検索クエリで使用するかもしれません。
流入数の把握
キーワードが上位表示された場合、どれくらいの流入数が見込めるのか把握したいときにも検索数が役立ちます。ページのアクセス数を把握する方法は、「1ヶ月の検索数 × 検索順位別の平均クリック率」といった計算式で簡単に求められます。
たとえば、
「SEO」月間検索件数49500で7位だったとします。7位のクリック率が4%という統計があるので、
49500×4%=1980
となります。これは、Googleだけなので、これにYahoo!やBingのアクセス数が加わります。
クリック率は日々変動するのでユーザーの流入数はあくまで目安になりますが、キーワード選定やコンテンツ作成に役立つことは間違いありません。予想より多くの流入を獲得できた事例も多いため、流入数を考慮することが大切です。
サイトの認知度
どれくらいのユーザーにサイトを認知や関心を得ているのか気になる運営者も多いはずです。検索数は、サイトの認知度を評価する際にも役立ちます。いわゆる指名検索と呼ばれるもので、近年はサイト運営において重要視されています。自社サイトの屋号でどれくらい検索されているか調べれば、そのサイトの認知度がわかります。
グーグルは、専門性・権威性・信頼性を重視してページを評価しているので指名検索を増やす施策が欠かせません。特定分野の専門家と認知されていれば、指名検索で上位表示されます。サイト運営にも活かせるので、認知度を評価する際に検索数を活用しましょう。
キーワードツールを使った検索数の調べ方
検索数は、キーワードツールを使用すれば簡単に調べられます。キーワードツールを使用した検索数の調べ方は、次のとおりです。
- メインキーワードを調べる
- 複合キーワードを洗い出す
- 検索ボリュームを調査する
- 関連キーワードやサジェストを調べる
- 作成前に難易度調査を実施する
- 流行語や季節商品には注意する
メインキーワードを調べる
SEOのコンテンツページを作成するにあたって、まずはサイトに関連するメインキーワードを調べましょう。メインキーワードはページの軸になる検索クエリなので、慎重に選ぶことが大切です。検索数が多いに越したことはありませんが、サイトに関連がないキーワードを選んでしまうと軸がぶれてしまいます。サイトの軸からぶれないメインキーワードを選びましょう。
複合キーワードを洗い出す
複数のキーワードを組み合わせた複合キーワードを洗い出します。複合キーワードよりメインキーワードのほうがユーザーの検索数は大きくなりますが、その分競合が多くなるので上位表示が難しいです。
小規模サイトの場合は、良質なコンテンツを作成してもすぐに上位表示できるケースはあまり多くありません。メインキーワードの検索数にもよりますが、複合キーワードを軸にページを作成したほうが良い場合もあります。複合キーワードを洗い出して、ロングテールSEO対策をするのも手です。複合キーワードにどのような語句があるのか調べてみましょう。
検索ボリュームを調査する
検索数のボリュームには、前述のようにビッグキーワードとミドルキーワード、スモールキーワードがあります。キーワードを選ぶときは、検索ボリュームの目安を理解しておくことも大切です。検索ボリュームの目安は、次のとおりです。
- ビッグキーワード(10,000回以上 )
- ミドルキーワード(1,000~10,000回以上 )
- スモールキーワード(1,000未満)
検索数が多いものほど魅力的に感じますが、競合他社も同じキーワードを狙います。特に、小規模サイトの場合はすぐに上位表示させるのは難しいです。このような場合は、スモールキーワードを使用したほうが良い効果が出ることがあります。
関連キーワードやサジェストを調べる
検索数の多いキーワードはライバルも多いので、関連キーワードやサジェストワードを調べましょう。関連キーワードは検索したキーワードに関連する語句で、サジェストワードは検索窓にキーワードを入力した際に自動で表示される検索候補のことです。
関連キーワードやサジェストワードを参考にページを作成することで、競合他社サイトとの差別化を図れます。ページの専門性も高められるので、グーグルからの評価も高まり上位表示が見込めます。
作成前に難易度調査を実施する
検索数の多いビッグキーワードを狙う場合、どのくらい難易度が高くなるか気になる方もいるはずです。実はコンテンツページを作成する前に上位表示の難易度を調査できます。難易度が事前にわかれば、無駄な労力や時間を使う必要はありません。選ぶキーワードの組み合わせで上位表示の難易度も変わるため、あらかじめ難易度調査を行いましょう。
流行語や季節商品には注意する
検索数の多いキーワードの中に、流行語や季節商品がある場合は注意しましょう。検索数は調査する時期によって大きく変動するので、トレンドに左右されることも多いです。検索数が多いからといってユーザーの興味や関心が継続的でない場合もあるため、調査時は注意する必要があります。検索数の多いキーワードに流行語や季節商品がある場合は、トレンドを確認できるツールで調べてみるのがおすすめです。
おすすめ記事:Googleトレンドとは?機能や活用方法を解説
おすすめのキーワードツール4選
グーグル検索数を調べるには、キーワードツールを使用するのがおすすめです。さまざまなキーワードツールがあるので、特徴を理解して適したものを選ぶことが大切になります。検索数を調べられるおすすめのキーワードツールは、次のとおりです。
- Googleキーワードプランナー
- SEMRUSH
- Googleトレンド
- Ubersuggest
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、グーグル公式のキーワードツールです。月間検索ボリュームや関連キーワード、クリック単価などを調べられます。基本的に登録すれば一部機能は無料で利用可能です。ただし、本来はGoogle広告を配信するユーザーに向けたサービスなので、より詳細な情報を知りたい場合は有料プランに切り替える必要があります。
おすすめ記事:Googleキーワードプランナーの使い方をわかりやすく解説
SEMRUSH(セムラッシュ)
SEMRUSH(セムラッシュ)は、全世界で利用されているオールインワン競合分析ツールです。サイトのSEOに関するさまざまな調査や分析をおこなえます。世界で1000万人が利用する信頼性の高いツールで、米国では約25%以上の企業で導入されています。月額$119.95~から利用できるので、費用を抑えてSEOに関する調査や分析をおこないたい方に最適です。
Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードの検索需要の推移を調べられるツールです。トレンドワードや過去の人気ワードなどをチェックできます。登録をおこなう必要はなく、誰でも無料で利用可能です。検索エンジンで集められたデータベースからリアルタイムで情報を得られます。トレンドワードを調べたいなら、Googleトレンドを活用しましょう。
おすすめ記事:Googleトレンドとは?機能や活用方法を解説
Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワード調査やサイト調査、被リンク調査などがおこなえるSEOツールです。回数制限はあるものの無料で使用できるため、SEO対策に役立てられます。有料プランに加入すれば、サイト改善アドバイスなどコンサルティング機能も利用することが可能です。サイト運営に役立つ機能を使用したい場合は、Ubersuggestの有料プランの利用を検討しましょう。
検索数をSEO対策に活かす際の注意点
検索数を考慮してキーワードを選定したりコンテンツを作成したりすることは重要です。ただし、検索数だけに注力すると期待したSEO効果が得られないことがあります。検索数をSEO対策に活かす際の注意点は、次のとおりです。
- ユーザーのニーズを無視しない
- クリック数が高いわけではない
- 検索結果の状況を確認する
ユーザーのニーズを無視しない
検索数が多いキーワードが、必ずしもユーザーの興味や関心があるとは限りません。検索数にばかり注力してしまうと、ユーザーの検索意図にずれたページに仕上がります。これではユーザーの満足度は上がらないため、上位表示は期待できません。
検索数を調べることは重要ですが、検索数だけを求めないようにページを作成することが大切です。ページの満足度にも大きく影響するので、決してユーザーのニーズを無視しないように注意しましょう。
クリック数が高いわけではない
検索数が多いキーワードはユーザーの興味や関心が高いことはわかりますが、必ずしもクリックに繋がらない場合があります。いわゆるゼロクリックサーチと呼ばれる現象で、ページを訪れる前に検索結果ページの項目だけで疑問が解決されることです。
ゼロクリックサーチが増えるとページはクリックされないので、コンバージョンは上がりません。コンテンツを作るときは、ゼロクリックサーチを踏まえてキーワードを選定したりページを作成したりする必要があります。
検索結果の状況を確認する
グーグルの検索結果はユーザーの利便性(ユーザビリティ)を上げるために、文章だけではなく動画や画像など視覚的な情報が表示されるようになりました。ユーザーは自分の悩みを解決できるほうに流れる傾向があるので、ページがクリックされないこともあります。
オーガニック検索で上位表示できたとしても、利便性の高い画像や動画がクリックされてしまいます。検索数の多さだけにこだわらず、検索結果の状況を確認してキーワード選定やページ作成をおこないましょう。
まとめ