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Googleナウキャストを検索サービスに導入開始!ローカルSEOに影響を与える可能性も

Googleナウキャストを検索サービスに導入開始!ローカルSEOに影響を与える可能性もGoogle Japanは、AIで降水量を予測するGoogleナウキャスト(Google Nowcast)を提供する旨を2024年6月19日に発表しました。

 

参考(外部):Google検索の便利な新機能のご紹介 : より正確な天気予報とハッシュタグで検索可能に

 

本発表によると、天気予報に関連するクエリは、Google検索エンジンで検索される回数が多いとのことです。現実的に、天気の情報は、社会や経済に与えるため、これまで以上に詳しい天気の情報を提供することが大切といいます。そこで、雨量を予測する新たなAIモデルの開発に取り組んだと述べています。

 

一方、天気に関連する検索クエリとなると、「天気 東京」や「天気 大阪」といった要領で地域名と組み合わせたものが挙げられます。Google Nowcastの登場で、こうしたクエリの検索ニーズが上がるとなると、ローカルSEOに影響を与える可能性も出てきます。

 

今回は、Google Japanが発表した、Googleナウキャストについて解説します。本サービスが開発された背景や仕様についてまとめています。また、ローカルSEOに与える影響として、どのようなことが懸念されるのかについてご紹介しています。

 

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天気予報は検索ニーズが高い情報

現代のネット社会では、世界中の人々がGoogle検索を用いて、さまざまな情報を調べています。とりわけ、天気に関する情報は、あらゆる検索クエリのなかでも最高峰に検索ニーズが高いとされています。

 

Ahrefs(エイチレフス)の国内オフィシャルパートナーを担当するフルスピード社の調べによると、2023年1月時点では、国内で「天気」と検索された回数が全クエリ中でも2位にランクインしたことがわかっています。実際に、2023年7月から2024年6月の国内における、月間平均ベースの検索ボリュームキーワードプランナーで確認してみたところ、下記のような結果でした。

 

 

検索クエリ 検索ボリューム(月間平均)
天気 37,200,000
明日の天気 13,600,000
天気予報 7,480,000
今日の天気 6,120,000
天気 10日間 1,220,000

 

このように、天気に関する情報は、さまざまなクエリで検索されています。このデータから、検索ユーザーは、より詳細で正確な天気予報の技術を求めていることが読み取れます。

 

Googleナウキャストを検索エンジンに導入開始

Google Japanとウェザーニューズ社は、共同で雨量予測モデルのGoogleナウキャスト(Google Nowcast)を開発しました。

 

参考(外部):Google検索の便利な新機能のご紹介 : より正確な天気予報とハッシュタグで検索可能に

 

本モデルは、雨量を予想するAIモデルのMetNet-3をベースにしたもので、2024年7月から順次、Google検索エンジンに導入されています。Googleナウキャストは、雨や雪などの情報をキャッチした際に、リザルト画面のGoogleウェザー上に表示されます。

 

Googleナウキャストは日本でいつ提供がはじまるのか

Googleナウキャストは、2024年7月26日現在では、日本版のGoogle検索エンジンに導入されていません。しかし、Google Japanは、7月から順次提供を開始すると発表しています。そのため、近日中に国内で利用できるようになる可能性があります。

 

アメリカと一部ヨーロッパでは提供がはじまっている

アメリカのほか、ヨーロッパの一部の地域では、先行してGoogleナウキャストが提供されています。ただし、まずはモバイル向けに提供するとのことで、パソコン向けのGoogle検索では表示されません。

 

Googleナウキャストの機能と仕様について

Google Search Help上では、Googleナウキャストの詳しい情報が掲載されています。それによると、Googleナウキャストは、下記の仕様になっているとのことです。

 

  • 当日における、5分ごとの気象情報を表示
  • 1時間で複数データを更新する
  • 不確実な気象情報は表示されない

 

当日における、5分ごとの降水量を表示

Googleナウキャストは、5分間ごとの降水量を表示します。最大で12時間後までの情報を提供していて、「今日の天気」にフォーカスしたサービスになっています。これにより、たとえば、「朝に会社へ出社して、夜に自宅へ帰宅する間」の詳しい天気情報を取得できるようになります。

 

なお、本サービスの対象となる天候は雨だけでなく、雹(ひょう)や雪といった悪天候も含まれるとのことです。

 

1時間で複数データを更新する

本モデルでは、1時間に複数回、AIによって気象データが更新されます。そのため、近未来における、非常に正確性が高い気象情報を取得できます。たとえば、ゲリラ豪雨などの情報を事前に知ることができます。

 

不確実な気象情報や悪天候の予報がないときは、なにも表示されない

不確実な気象情報や悪天候の予報がないときは、Googleナウキャストが表示されません。その場合は、従来のGoogleウェザーが表示される格好となります。

 

GoogleナウキャストがローカルSEOに与える影響

Googleナウキャストの導入によって、リアルタイムの天候を知ることができるようになります。すると、ローカルSEOの面において、下記のような変化が起こる可能性があります。

 

  • 悪天候に対する、新たな検索ニーズが派生する
  • 最新の企業や店舗情報が求められる

 

悪天候に対する、新たな検索ニーズが派生する

検索ユーザーは、事前に悪天候になることを察知するようになります。そのため、新たな検索ニーズが生まれることが予測されます。

 

たとえば、検索ユーザーが外出中に、Googleナウキャストの情報で「1時間後に雨が降る」ことを知ったとします。このとき、検索ユーザーは雨を回避したいので、「傘を近くで買いたい」、「喫茶店で雨宿りしたい」などの新たなニーズが発生します。すると、悪天候時に下記のような検索クエリがリアルタイムで増加します。

 

  • 「傘 近く」
  • 「喫茶店 東京駅」

 

このケースでは、傘の販売業者や東京駅の周辺に喫茶店を構える企業にとっては、顧客を獲得する機会創出につながります。つまり、地域や天候に関する、ロングテールキーワードの対策が重要になるということです。

 

最新の企業や店舗情報が求められる

悪天候時に、地域や天候に関連する検索クエリが増加します。すると、企業や店舗の最新情報が求められます。

 

たとえば、雨が降りそうなので、「喫茶店で雨宿りしたい」と考える検索ユーザーがいたとします。このとき、検索ユーザーは、「喫茶店 東京駅」と検索する可能性があります。リザルト画面に自社が運営する喫茶店のローカルパックやナレッジパネルが表示されると、この検索ユーザーにリーチできることになります。このケースでは、検索ユーザーとしては、店舗の住所や営業時間、電話番号などの情報を知りたがります。

 

仮に、ローカルパックやナレッジパネルの情報が古かったり、誤った情報が載っていたりすると、検索ユーザーに不満を与えてしまいます。そのため、Googleビジネスプロフィールで最新情報に更新しておくことが大切になります。

 

今後、ゼロクリックサーチが加速する可能性も

昨今のGoogle検索では、Googleナウキャストのほか、検索生成AIのAI Overview(オーバービュー)を導入するなど、リザルト画面で検索ユーザーを満足させるためのコンテンツを増やしています。

 

こうしたコンテンツが増えると、Google検索エンジンに対するユーザーエンゲージメント(コンテンツに触れている時間)が増えるものの、リンクをクリックする回数は減少する傾向にあります。仮に、Google社の狙いがGoogle検索のユーザーエンゲージメントを増やすことだった場合、今後も同様のコンテンツを導入する可能性があります。そのため、ゼロクリックサーチの加速が続くことが懸念されます。

 

GoogleナウキャストとローカルSEOのよくある質問

GoogleナウキャストとローカルSEOに関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:Googleナウキャストは、どこに表示されますか?

Answer)モバイルのGoogle検索における、Googleウェザー内に表示されます。

 

Q:Googleナウキャストが表示されない理由は?

Answer)2024年7月26日現在では、Googleナウキャストは、日本版のGoogle検索に実装されていません。そのため、Googleナウキャストの表示を確認できません。

 

アメリカと一部のヨーロッパエリアでは、Googleナウキャストが導入されています。しかし、モバイルのみの対応となっていて、パソコン版のGoogle検索では表示されません。

 

このほか、雨など表示すべき気象情報がない場合も、同サービスはGoogle検索に表示されません。

 

Q:Googleナウキャストには、どのようなAIが使われていますか?

Answer)Google社が開発した、AI予測モデルのMetNet-3がベースとなっています。

 

同予測モデルに、ウェザーニューズ社が有する過去のデータを学習することで、Googleナウキャストが開発されました。

 

Q:ローカルSEOとはなんですか?

Answer)ローカルSEOとは、特定の地域名を検索キーワードとして対策する施策のことです。とりわけ、実店舗に集客するために、「喫茶店 都内」といった要領で地域名を絡めてSEO対策をします。

 

ローカルSEOには、地域キーワードの対策のほか、Googleビジネスプロフィールに自社や店舗情報を登録するなどのテクニックがあります。詳しくは、別記事を参考にしてください。

 

関連記事:ローカルSEOとは?

 

Q:GoogleナウキャストとローカルSEOの関係性は?

Answer)Googleナウキャストは、「天気 渋谷」といった具合に、地域キーワードとセットで検索すること(または位置情報をもとにして)で表示されます。Googleナウキャストの特徴として、地域性が高い情報であることが挙げられますので、ローカルSEOと関連性を持ちます。そのため、今後、WEBサイトの運用者にとって、Googleビジネスプロフィールの最適化やロングテールキーワード対策の重要性が増す可能性があります。

 

 

まとめ

amano_portraitGoogle Japanは、ウェザーニューズ社と共同でGoogleナウキャストを開発したことを発表しました。Google社が開発したAI予測モデルに対して、ウェザーニューズ社のデータを学習させることで同サービスを実現したとのことです。サービス内容としては、Googleウェザー上に最大12時間後までの降水量を5分おきに表示するといったものです。このサービスによって、検索ユーザーは、ゲリラ豪雨などの時間帯を知ることができて、仕事や生活上のスケジュールを組めるようになります。日本のGoogle検索でも、近日中にサービスが開始する予定となっていますので、Google社の情報をチェックしてください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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