バブル崩壊の1990年以降、ゴルフの施設数、人口ともに大幅に減少しました。近年の動きとしては、コロナ禍で下落がみられたものの、その後は堅調に推移しています。

その一方で、ゴルフ場を利用するうえでは、一般的には事前予約が不可欠です。このとき、利用者の大半がインターネットを通じて予約しています。つまり、ゴルフ場の集客をするうえでは、SEO対策をはじめとしたWEB施策が必須になるということです。とりわけ、ローカルSEOやSEO外部対策が重要です。

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ゴルフ場におけるSEO対策のやり方を解説します。これから、本格的にSEO対策やWEBマーケティングに取り組み、集客を強化することを検討している方は参考にしてください。

ゴルフ場がSEO対策すべき理由

はじめてプレイするゴルフ場の予約という意味では、その方法が実質的にインターネットと電話の2種にわかれます。そして、ゴルフ場が新規顧客の獲得を目指すとすると、ゴルフの予約ツールとして利用者が多いインターネットで集客する方法が効果的です。そこで重要な施策として、ゴルフ場のサイトを上位表示するSEO対策が挙げられます。

コロナ禍でゴルフ場の市場規模が落ち込むも、2021年には復調に向かう

公益財団法人日本生産性本部のレジャー白書2024によると、近年のゴルフ場の参加人口と市場規模は堅調に推移しているとのことです。

コロナ禍に突入した2020年では、緊急事態宣言にともなう外出規制によって、人口と市場規模がともに下落しました。しかし、外出規制が徐々に緩和された2021年には、人口、市場規模ともに上昇に転じています。この背景としては、巣ごもり生活が続くなか、開放感があるゴルフ場で三密を避けつつ、幅広い年齢層で楽しめるスポーツとしてゴルフが注目されたためです。その後、社会生活が戻るにつれて、ゴルフの人口が落ち着きをみせはじめた一方で、市場規模はコロナ禍以前の2019年を上回る状況が続いています。

インターネットでゴルフ場の予約をする人が大多数

ゴルフダイジェストオンラインは、同サービスのGDO会員に対してゴルフ選びに関するアンケートを実施し、その結果を発表しました。それによると、8割以上の人がゴルフ場の予約にインターネットを使っているとのことです。

本アンケートの回答者がGDO会員となっているため、インターネットの利用率が高い結果は自然の成り行きとも受けとれます。ただし、現代はインターネット社会であることから、一般的にもゴルフの予約にWEBツールを利用する人が大多数であると推測されます。

ゴルフ場向けのSEOキーワードの例

ゴルフ場のサイトでは、地域キーワードが重要となります。このほか、ゴルフ場の種類、特徴や強みなどをキーワードとして設定すべきです。

※本項目で記載する検索ボリュームは、原則として2024年12月単体のもの

ゴルフ場の種類

ゴルフ場は大きく、競技のためのコースと練習場の2つにわかれます。そこで、ゴルフ場を探す際には、ゴルファーの目的によって、次のようなキーワードが用いられます。

検索結果では、ゴルフ場の案内ページのほか、ゴルフ場の情報をまとめた予約サイトが目立ちました。このうち、「ゴルフ場」のキーワードでは、全国にゴルフ場を持っている、パシフィックゴルフマネージメント、東急ゴルフリゾートのページが露出しています。その一方で、「ゴルフ練習場」では、ゴルフ練習のためのスペースを提供する練習場のほか、レッスンサービスも提供するゴルフスクールの案内ページもみられました。

また、ゴルフ場を利用するとなると、一般的には事前予約が必要です。そこで、検索ユーザーは、次のようなキーワードを入力します。

検索結果では、「ゴルフ場」の結果と同じようなページが表示されています。この結果からは、そもそも「ゴルフ場」のキーワードの検索ニーズの大半は、「ゴルフ場を予約したい」点にあることが読みとれます。つまり、「ゴルフ場 予約」のキーワードを設定することはSEO対策上で極めて重要ということです。

ゴルフコースの種類

ゴルフコースは、ゴルフ競技で利用され、1ラウンド18ホールを指します。そして、ゴルフコースには、海沿いのシーサイドコース、川沿いの河川敷ゴルフなど、地形によってさまざまな種類があります。そこで、検索ユーザーは、楽しみたいゴルフコースを検索キーワードにすることがあります。

検索結果では、それぞれのコースに合致するゴルフ場の案内ページ、まとめページが並んでいます。そして、ゴルフ場のページが多めに露出する傾向がみられます。たとえば、「シーサイド ゴルフ」のキーワードでは、施設名に「シーサイドゴルフ」を冠する、シーサイドゴルフ木更津、浜松シーサイドゴルフクラブなどが上位に表示されています。こうしたことから、ゴルフ場のサイトとしては、キャッチコピーとしてWEBページのタイトルタグにコースの特徴を埋め込むと、上位表示を狙えると仮説がたちます。

ゴルフ練習場の種類

ゴルフを練習できる、初心者向けの施設には、さまざまな種類があります。そこで、検索ユーザーは、自身のプレイスタイルに適切なキーワードを検索して施設を探すことがあります。

「打ちっぱなし」や「ショートコース」のキーワードの検索結果をみると、ゴルフ場の案内ページが上位で目立っています。このうち、「ショートコース」（都内近郊で検索）では、フジゴルフパークや青梅リバーサイドパーク、江戸川ラインゴルフショートコースのように、タイトルタグに「ショートコース」のキーワードを設定しているページが上位に表示されています。その一方で、厳密にはゴルフ場とは異なる「シミュレーションゴルフ」と「インドアゴルフ」のキーワードでは、レジャー空間を提供するバグース、セルフゴルフ練習場のFIT24など、屋内でゴルフを楽しめる施設の案内ページが並んでいます。

ゴルフ場に対する具体的な条件

ユーザーは、自身のプレイの時間帯や予算を基準にしてゴルフ場を探すことがあります。このとき、検索ユーザーは、次のように検索します。

検索結果では、それぞれの条件を満たしたゴルフ場の案内ページ、まとめページが上位に表示されています。たとえば、「打ちっぱなし 24時間」のキーワードでは、24時間営業のタイムジップ24やロッテ葛西ゴルフ、ナセグリーンゴルフのページが1ページ目にランクインしています。このように、ゴルフ場の施設の特徴や強みをキーワードとして設定することで、検索結果上で露出する機会が生まれます。

ゴルフの基礎知識に関するキーワード

とくに、ゴルフの初心者の人は、ゴルフのルールやマナー、プレイ方法に関する知識を身につけることを考えます。そこで、次のようなキーワードでゴルフの基礎知識の情報を探します。

検索結果では、解説記事が上位の大半を占めています。配信元の内訳をみてみると、ゴルフ場サイトのほか、ゴルフ用品通販やゴルフ情報サイトが目立っています。本キーワードの場合、ゴルフ全般に関する解説記事が上位表示する点が特徴となっています。そのため、ゴルフ場サイトとしては、ゴルフ情報サイトのゴルフダイジェスト・オンラインやALBA Net、ゴルフ用品通販の二木ゴルフオンラインといった事業者のサイトと競合することになります。

「ドレスコード」のキーワードを例に出すと、ゴルフ場サイトにおいては、北神戸ゴルフ場、狭山ゴルフ・クラブにて、具体的なドレスコードを解説するとともに案内するページが並んでいます。また、アコーディア・ゴルフのようにドレスコードのFAQ記事を用意する姿もみられました。

ゴルフの類似スポーツに関するキーワード

ゴルフに類似する競技やスポーツとして、パークゴルフやグラウンド・ゴルフが挙げられます。そして、こうした競技をプレイする場を探す人は、それぞれのキーワードを主語にして検索します。

検索結果では、ゴルフ場の案内ページや解説記事が露出していました。とくに、グラウンド・ゴルフを指す「グランドゴルフ」のキーワードでは、解説記事が上位表示の大半を占拠していました。そして、案内ページとしては、それぞれのプレイ環境が整ったゴルフ場のサイトが露出しています。一般的なゴルフ場を指すキーワードと比較すると、ゴルフ場のサイトが上位に表示しやすいことから、地域キーワードやロングテールキーワードを絡めつつ、積極的にランクインを目指すことも可能です。

ゴルフ場の地域キーワード

ゴルフ場の施設を利用するとなると、現実的に移動できるエリアに立地していることが条件となります。そのため、検索ユーザーは、「○○県 ゴルフ場」のように地域名を組み合わせてキーワードを検索します。

検索結果には、ゴルフ場の案内ページ、まとめページが上位に表示されています。案内ページに関しては、検索ボリュームが小さくなるほど、上位表示されやすい傾向がみられます。たとえば、茨城県の牛久市を指定する「ゴルフ場 牛久」のキーワードでは、金乃台カントリークラブを筆頭に、4つのゴルフ場のサイトが1ページ目に表示されています。また地域別にみると、都心部よりも、都心部近郊の自然に囲まれた地域で検索ボリュームが多くなる傾向がみられます。これは、海や山、林がある地域では、さまざまなゴルフコースがあり、検索ニーズが高まっているためです。

ゴルフ場で効果的なWEB集客の手法

ゴルフ場に集客するうえでは、次のようなWEB施策が柱となります。

Googleビジネスプロフィールに施設情報を登録する

Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップ上にゴルフ場の施設情報を掲載できるサービスを指します。また、この対応施策のことを、SEO用語ではMEO対策と呼びます。Googleビジネスプロフィールの詳細は、下記記事でチェックしてください。

関連記事：Googleビジネスプロフィールとは？

ゴルフ場の場合、ゴルフクラブなどを入れたキャディバッグを持ち込むことが多く、自動車で移動するケースが多々あります。顧客が道に迷わないためにも、Googleマップ上に施設情報を掲載することが非常に大切です。

予約サイトに施設情報を掲載する

ゴルフ場の関連キーワードで検索すると、ポータルサイトのまとめページが多数表示されます。とくに、施設利用に予約が前提となるゴルフ場の場合は、ゴルフ場に特化した予約サイトが多数存在します。ゴルフに特化した、ポータルサイトとしては、次のようなものがあります。

こうした大手ポータルサイトに掲載できると、被リンクやサイテーション効果が生まれ、SEO外部対策にもつながります。

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SNSでゴルフ場の施設情報を拡散する

そもそもゴルフは、スポーツですので、動画や画像コンテンツと親和性を持ちます。そこで、SNSでゴルフのコーチングの動画などを拡散し、ゴルフ事業者としての認知拡大を促す姿が散見されます。

そんななか、国内トーナメントなどの舞台として利用されるフェニックスカントリークラブでは、宿泊やレストラン、スパなど、設備が充実しています。そこで、同施設では、リゾートとしての魅力を伝えるために、Instagram（インスタグラム）にて情報発信しています。

 

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事例のリール動画は、ゴールデンウィークに開催されたイベントのナイトマーケットの様子を撮影したものです。華やかな映像に仕上がっていて、リゾート施設としての魅力を伝えています。そして、2024年4月末に投稿された本リール動画は、27万回再生を超えています（2025年1月現在）。このほか、クリスマスや花火イベントの様子、お洒落なスイーツの様子など、いわゆるインスタ映えするリール動画を投稿しており、それぞれで数万回再生に達しているコンテンツが多数存在しています。
 

よくある質問（Q＆A）

ゴルフ場とSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
 

まとめ

近年のゴルフ場の市場規模とゴルフ人口は、堅調に推移しています。直近では、2020年のコロナ禍の影響を受けたものの、三密を避けつつ楽しめるスポーツとしてゴルフが注目を浴びていました。そんなゴルフ場を利用するためには、インターネットを通じて事前予約が求められることが多々あります。そこで、ゴルフ場の運営者としては、ゴルフ場のサイトの露出を高めて、コンバージョン（予約）の成約率を高めていくことが重要となります。ゴルフ場のWEB集客で悩んでいる方は、まずはSEO対策の専門会社に相談してみてください。

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