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食品販売のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説

食品販売のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響で食品販売のニーズが増したことから、食品小売の市場が拡大しています。さらに、在宅ワークなど巣ごもり生活が浸透したことで、WEB上で生活用品の購入を完結する人が増え、食品EC化率も徐々に伸びています。また、食品の関係業界は比較的多く、さまざまな業種の企業が食品ECの事業を展開しています。

 

こうしたことから、食品小売では全体的に競争率が高まっている傾向がみられます。そこで求められる活動がSEO対策をはじめとしたWEB施策です。とりわけ、食品ECではデータベース型サイトのSEO対策などが、店舗サイトではローカルSEO対策が重要視されています。

 

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ECサイトのSEO対策 業種別のSEO対策

 

amano_portrait食品販売とSEO対策について解説します。スーパーマーケットなどの店舗や食品ECにて、販売力の強化を検討している方は、ぜひ本記事を読んで、WEB施策の知識を深めてください。

 

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食品販売でSEO対策すべき理由

昨今では、物価高騰による食品価格の値上げ、コロナ禍以降のライフスタイルの変化と定着により、食品全体の市場規模が拡大しています。また、食品のEC化が徐々に進み、食品EC市場も伸びをみせています。このほかの特徴としては、食品という商品の性質柄、生産者や食品メーカー、流通、メディアと関連業界が多数存在する点が挙げられます。諸々の理由から、食品ECに参入する企業が増えており、食品市場の全体で競争が激化しています。そのため、既存の商品販売店舗や食品ECにとっては、SEO対策をはじめとしたWEB施策で集客活動することの重要性が増しています。

 

食品ECの市場規模は大きいものの、EC化率が低い

経済産業省の調査結果をみてみると、近年では食品ECの市場規模が伸びていることがわかります。

 

西暦 食品ECの市場規模 前年比
2019年 1兆8,233億円 107.77%
2020年 2兆2,086億円 121.13%
2021年 2兆5,199億円 114.10%
2022年 2兆7,505億円 109.15%
2023年 2兆9,299億円 106.52%

 

経済産業省は、この原因として、コロナ禍以降に自宅で食事するライフスタイルが、さらに物価高で食品の価格が高騰化しているためと分析しています。その一方で、「食品、飲料、酒類」のジャンルでは、食品市場のEC化率が低く、2023年時点で全体のうちの5%にも満たない状況です。

 

西暦 食品EC化率
2019年 2.89%
2020年 3.31%
2021年 3.77%
2022年 4.16%
2023年 4.29%

 

多種多様な業界の企業が食品ECの事業を展開している

食品メーカーや小売業、メディアなど、食品の商品に関わる業界は多数存在します。そのため、食品EC市場には、多種多様の業種の企業が参入しています。たとえば、下記のような業界のECサイトで食品の販売を手がけています。

 

業界 食品ECの参入事例
流通系 イオンネットスーパー / ライフネットスーパー / 三越伊勢丹オンラインストア / 大丸松屋オンライン / アイリスオーヤマ公式通販サイト / ヨドバシ.com / MUJI
食品メーカー系 日清食品グループオンラインストア / エスビー食品お届けサイト / イシイのオンラインストア / ハチ食品オンラインショップ
雑誌系 おとなの週末お取り寄せクラブ / 婦人画報のお取り寄せ
ECモール系 楽天市場 / Yahoo!ショッピング / Amazon
カタログ/ネット系 うまいもんドットコム / ベルメゾンネット / ディノス / アスクル
宅食系 ワタミの宅食 / コープデリ / nosh(ナッシュ)

 

もともと参入企業が多かったうえに、食品ECの利用が定着化し市場に広がりがみえはじめたことから、新規参入する企業が増加しています。さらに、事業に力を入れている既存企業も増えています。そのため、食品販売の事業全体で顧客の奪い合いが激化しています。

 

食品販売向けSEOキーワードの例

食品販売に適切なキーワードを検索回数検索結果を交えて詳しく解説します。

 

関連記事:SEOキーワードの選び方とは

 

※本項目で記載する検索ボリュームは、原則として2024年10月単体のもの

 

食品の販売や注文方法

食品を販売するための流通経路には、スーパーマーケットなどの実店舗、食品EC、カタログやテレビ通販の3つのパターンがあります。このうち、旧メディアの通販の利用者は、食品ECへ流れている傾向がみられます。そこで、まずは、食品ECがどのように検索されるかをみていきます。検索ユーザーは、食品ECを指して、さまざまな言葉で検索します。たとえば、下記のようなキーワードがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
ネットスーパー 検索件数:90,500

検索結果:ECページ

お取り寄せグルメ  検索件数:27,100

検索結果:ECページ / まとめ記事

宅食 検索件数:12,100

検索結果:ECページ / まとめ記事

食品通販 検索件数:1,900

検索結果:ECページ

 

検索結果では、1ページ目における、ほぼすべての表示がECページで占められています。「ネットスーパー」のキーワードでは流通系のイオンネットスーパーなど、「お取り寄せグルメ」ではおとなの週末お取り寄せ倶楽部など、「食品通販」ではエスビー食品お届けサイトなどが上位に表示されています。原則的には、それぞれのキーワードをサービス名に冠する食品ECが露出する傾向がみられました。さらに、実質的には宅食業界に分類される「宅食」では、ワタミの宅食ニチレイフーズダイレクトの宅食サービスなどが上位表示しています。そのため、これから食品ECを立ち上げる際には、狙うキーワードを選定したうえでサイトのサービス名を決めるとSEO面で効果的といえます。

 

一方、店舗型の食品販売店に関しては、業態によって呼び方が異なります。そして、検索ユーザーは、実店舗を探すときに下記のとおりキーワードを入力します。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
コンビニ 検索件数:24,900,000

検索結果:コンビニ案内ページ / まとめページ

スーパー 検索件数:6,120,000

検索結果:まとめページ / スーパー案内ページ

百貨店 検索件数:110,000

検索結果:まとめページ / 百貨店案内ページ

 

検索結果をみると、食品小売業の店舗案内ページが目立ちました。とくに、食品小売業界のなかで大きなシェアを持つコンビニエンスストアに関しては、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの三強が出揃っています。

 

食品のジャンルや種類

食品には、さまざまなジャンルがあります。そして、そのジャンル名が検索キーワードになります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
冷凍食品 検索件数:60,500

検索結果:商品案内ページ / ECページ

缶詰 検索件数:22,200

検索結果:ECページ / 商品案内ページ

レトルト食品 検索件数:14,800

検索結果:ECページ / 解説記事

インスタント食品 検索件数:2,400

検索結果:ECページ / 商品案内ページ

 

検索結果をみると、ECページがもっとも目立ち、次いで食品メーカーの案内ページが表示されています。ECページとしては、「冷凍食品 一覧」といった、該当ジャンルにおける取り扱い商品のリストページがヒットする傾向がみられました。そのため、食品ECを制作する際には、ジャンル別でカテゴリディレクトリ)を設けて、リストページをインデックスする作り方を取り入れるべきことがわかります。一方、食品メーカーの商品案内ページでは、商品スペックを伝えるページが表示されています。そして、たとえば、トップバリュなどの一部のページでは、自社のネットスーパーの商品ページに対するリンクを設置しています。

 

このほか、検索ユーザーは、具体的な商品名を探すケースがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
日清カップヌードル 検索件数:49,500

検索結果:商品紹介ページ / ECページ

ボンカレー 検索件数:14,800

検索結果:商品紹介ページ / ECページ

かば田 明太子 検索件数:5,400

検索結果:商品紹介ページ / ECページ

横浜あんかけラーメン 検索件数:4,400

検索結果:商品紹介ページ / ECページ

 

検索結果では、該当商品を製造販売する、食品メーカーのサイトが1ページ目の大半を占めています。たとえば、「日清カップヌードル」のキーワードでは、カップヌードルのブランドサイト日清食品グループのオフィシャルサイト、同社のキャンペーンページ(2025年1月末まで)と、日清食品グループの関連サイトが多数露出しています。商品の固有名詞をキーワードとするとき、原則的に指名検索にあたりますので、他社サイトが上位表示を狙うのは困難といえます。

 

また、食品といえば、季節によって旬の時期や季節ものと呼ばれる商品が存在します。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
秋刀魚 検索件数:246,000

検索結果:ECページ / 解説記事

クリスマスケーキ 検索件数:201,000

検索結果:ECページ

銀杏 検索件数:165,000

検索結果:ECページ / 解説記事

おせち  検索件数:110,000

検索結果:ECページ

バレンタインチョコ 検索件数:6,600

検索結果:ECページ

 

季節ものの食品のキーワードでは、イベントや旬の時期に検索ボリュームが大幅に増加するといった特徴があります。たとえば、本記事は2024年11月(表の月間検索件数は同10月のデータ)に作成しているのですが、この時期にはクリスマスが近づいていて、各社一斉にクリスマスケーキの予約販売を開始します。そして、もっとも盛り上がる12月では、検索回数が爆発的に増加します。前年同時期の2023年10月の検索回数をみると、20万1,000件となっています。しかし、2023年12月をみると、122万件と検索回数が5倍以上に膨れ上がっていました。このことから、2024年12月にも同規模の検索ボリュームに達すると見込まれます。そのため、食品ECとしては、近未来の検索ニーズに対応すべく「2024年のクリスマスケーキ特集」といった企画コンテンツを事前に設けることが重要といえます。

 

商品価格に関連するキーワード

近年では、物価の高騰化が著しく、とくに食品が異様な値上がりをみせています。生活上で不可欠な食品だからこそ、できるだけ安く購入するニーズがますます高まっています。一方、食品業界では、食品ロス問題の対策として、賞味期限が切れそうな食品、訳があって販売できない食品を格安で市場へ流すなど、さまざまな取り組みを進めています。そこで、検索ユーザーとしては、下記のようなキーワードで検索することが増えています。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
訳あり食品 検索件数:8,100

検索結果:ECページ / 解説記事 / まとめ記事

アウトレット食品 検索件数:2,400

検索結果:ECページ / まとめ記事

食品ロス 通販サイト 検索件数:2,400

検索結果:ECページ / まとめ記事

訳あり食品 激安 検索件数:1,600

検索結果:ECページ / まとめ記事

 

検索結果では、ECページがもっとも目立ちました。このほか、「○○選ぶ!」といったまとめ記事などが上位表示しています。ECページの内訳では、訳あり食品の特集ページ、食品ロス問題に取り組むアウトレット商品の販売企画ページなどがみられました。このほか、食品ロスを主題とした通販サイトのトクポチなども露出しています。このことからは、とくに、激安や食品ロスを強みとした食品ECが狙うキーワード群であることがわかります。

 

店舗が立地する地域名

スーパーマーケットやコンビニエンスストア、百貨店のように実店舗で食品を販売するケースでは、地域キーワードを設定することがもっとも大切です。さらにいうと、「激安」や「安い」といった商品価格のワードとセットで、食品販売店を検索するケースが多々あります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
スーパー 近く 検索件数:550,000

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

長野 スーパー 検索件数:3,600

検索結果:店舗案内ページ / 解説記事 / まとめ記事

激安 スーパー 神奈川 検索件数:1,600

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

相模原 安い スーパー 検索件数:260

検索結果:FAQページ / まとめ記事/ 店舗案内ページ

 

検索結果をみると、「○○県のスーパー一覧」といったポータルサイトのまとめ記事、スーパーマーケットの店舗案内ページが上位表示しています。このうち、もっとも目立ったものは、まとめ記事でした。ただし、「長野 スーパー」のキーワードでは、長野県民から高い支持を受けるご当地スーパーマーケットのツルヤがトップで表示されています。さらに、同店が人気の理由を解説する記事が散見されています。一方、検索数が大きい「スーパー 近く」の場合、検索者の端末の位置情報によって検索結果が変動します。そのため、検索者が位置する「近く」に該当する、市区町村以下の地域名をキーワードに設定することで対応可能です。

 

食品販売で効果的なWEB集客の手法

食品販売において、効果を見込めるWEB施策としては、次のようなものが挙げられます。

 

  • ポータルサイトにECページや店舗情報を登録する

 

このほか、食品ECやモールEC、実店舗と、販売形式ごとに適切なWEB施策が存在します。

 

  • データベース型サイトのSEO対策を導入する【食品ECのケース】
  • モールEC内でSEO対策する【モールECのケース】
  • Googleビジネスプロフィールに登録する【実店舗のケース】

 

関連記事:ECサイトのSEO対策

 

ポータルサイトにECページや店舗情報を登録する

食品販売に関するキーワードで検索すると、ポータルサイトによる、まとめ記事やマッピングページが上位表示するケースが多々あります。こうしたサイトに食品ECや食品販売店舗の情報を掲載できると、自社のECページに対するアクセス流入や店舗の認知拡大が見込めます。まず、食品ECの情報をまとめるポータルサイトには、下記のようなものがあります。

 

 

一方、食品販売店舗のマップ情報を掲載するポータルサイトとしては、次のようなメディアが存在します。

 

 

データベース型サイトのSEO対策を導入する【食品ECのケース】

自社で食品ECサイトを設置するケースでは、データベース型サイトのSEO対策を導入してください。データベース型サイトとは、サーバーのデータベースに格納した情報(食品のスペックデータ)をもとに、自動でページを生成する仕組みのWEBサイトのことです。この仕組みに適切なSEO対策を施すことで、上位表示しやすいECサイトが完成します。

 

東京SEOメーカー(本サイト)では、データベース型SEOの担当実績があり、成功事例も複数あります。下記ページでサービスの内容を紹介していますのでチェックしてください。

 

>>データベース型サイトのSEO対策サービス

 

モールEC内でSEO対策する【モールECのケース】

楽天市場など、モールEC内のテナントで食品を販売している方は、それぞれのモールEC内で自社ページの露出を増やすことが重要です。モールEC内におけるSEO対策については、下記記事で詳しく解説しています。

 

関連記事
楽天市場のSEO対策 AmazonのSEO対策
YahooショッピングのSEO対策

 

Googleビジネスプロフィールに登録する【実店舗のケース】

スーパーマーケットなど、実店舗で食品を販売している場合は、ローカルSEO対策が効果的です。ただし、地域キーワードを用いたSEO対策だけでなく、MEO対策にも取り組んでください。MEO対策とは、Googleビジネスプロフィールサービスに自店舗の情報を登録することで、Googleマップなどにその情報を掲載する施策のことです。Googleビジネスプロフィールに登録する方法は、下記リンク先のページで詳しく解説しています。

 

関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?

 

よくある質問(Q&A)

食品販売とSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:食品ECでSEO対策すると集客効果をえられますか?

Answer)食品ECのケースでは、データベース型SEOやECモール内のSEO対策で集客効果を見込めます。

 

そもそも、食品ECは、自社でECサイトを立ち上げるケース、ECモール内のテナントでショップを開くケースの2つのパターンにわかれます。そして、一からECサイトを構築するケースでは、一般的にデータベース型サイトが導入されるケースが多々あります。そのため、データベース型サイトに適切なSEO対策を取り入れることが重要になります。一方、ECモール内にショップを開くケースでは、一般的なSEO対策とは異なり、ECモール内で自社のショップの露出回数を増やすことが集客するうえで大切になってきます。

 

Q:スーパーなどの食品販売店舗でSEO対策すると集客効果をえられますか?

Answer)スーパーマーケットなどの実店舗に集客する場合、ローカルSEOで集客することが可能です。

 

ローカルSEOには、大きくわけて2つの手法があります。1つ目は、地域キーワードを軸にしてキーワードを設定していく方法です。たとえば、「○○市 スーパー」や「○○市 食品販売」といったキーワードの検索結果で自店舗サイトが上位表示することを目指していきます。2つ目の方法は、MEO対策をして、自店舗の情報をGoogleマップなどに掲載するといったものが挙げられます。

 

Q:自社サイトや店舗に集客するためのWEB施策の進め方がわからない場合は?

Answer)SEO対策やWEBマーケティングの専門会社に相談してください。

 

東京SEOメーカー(本サイト)は、これまでに2,000社以上の企業におけるWEBマーケティング上の相談を受けてきたSEO対策の専門会社です。さまざまな業種のクライアントを担当してきましたが、とりわけ、食品ECにとって重要なデータベース型SEO、実店舗で効果的なローカルSEOのいずれにおいても成功事例を有しています。まずは、お気軽に下記フォームよりお問い合わせください。

 

>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口

 

 

まとめ

amano_portrait食品小売市場は、コロナ禍の影響で自宅で食事するライフスタイルが定着したことから年々拡大をみせています。また、これには、物価高騰で食品の価格が上昇している背景もあります。こうしたことから、とくに、食品ECの参入が増えて食品小売の業界全体の競合性が高くなっています。そこで、既存の食品ECはデータベース型SEO、スーパーマーケットの実店舗はローカルSEOを強化して、顧客の確保を目指す必要があります。これから本格的にSEO対策やWEB集客に力を入れる方は、WEBマーケティングの専門会社に相談することを検討してください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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