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FacebookでSEO効果を出すためのポイント

FacebookでSEO効果を出すためのポイント一般的なメディア投稿が検索エンジンにクロールされ、SEOの効果を生む一方で、Facebookは検索エンジンのクロールを拒否し、リンクにnofollowタグを付けるため、直接的なSEO効果は期待できません。しかし、Facebookは2600万人以上のユーザーを抱える大規模なプラットフォームであり、間接的なSEO効果を生む可能性が大いにあります。

 

amano_portrait本記事では、FacebookのSEOに関する誤解を解消し、間接的なSEO効果を最大限に引き出すための具体的な対策についても詳しく説明します。

 

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FacebookのSEO効果

一般的にメディアに記事を投稿すると検索エンジンにクロールされ、検索結果に表示されるためSEO効果が見込めます。特にドメインパワーの強いメディアであれば検索上位に表示されやすく、高いSEO効果が出るはずですが、Facebookには直接的なSEO効果はありません。

 

これはFacebook側が検索エンジンのクロールを許可していないことと投稿時のリンクにnofollowをつけていることに依存しています。そのため、投稿しても検索結果に出てくることはなく、集客には向きません。また、投稿からリンクを張ったとしても被リンクを増やすことには繋がりません。その意味ではSEO効果はないといえます。

 

しかし、Facebookは2600万人(2019年時点)のユーザーを抱えており、関連性の高いSNSであるInstagramも6600万人(2023年時点)の利用ユーザーがいるSNSです。どちらも非常に大きなプラットフォームですので投稿することで認知が広がり、企業名やメディア名などでの指名検索数が増えたり、記事に興味を持ってくれたユーザーから被リンクをもらえたりする可能性があります。そのため、間接的なSEO効果は非常に大きい可能性が高く、直接的なSEO効果がなかったとしても積極的に利用すべきSNSといえます。

 

Facebookはページをクロールさせない

FacebookにSEO効果が見込めない大きな理由はFacebookのrobots.txtで多くのクロールを拒否しているためです。実際にfacebookのrobots.txtを見てみると次のようなクローラーを拒否していることがわかります。

 

検索エンジン関連のbot

Googlebot DuckDuckBot
Googlebot-Image msnbot
Bingbot teoma
Yandex(ロシアの検索エンジン) Naverbot(韓国の検索エンジン)
seznambot(フランスの検索エンジン) Slurp(検索エンジンyahoo.com)
PetalBot(Huaweiのボット) Yeti(Naverが使用しているボット)

 

AI関連のbot

ClaudeBot GPTBot
Applebot-Extended Google-Extended

 

ツール関連のbot

Screaming Frog SEO Spider TelegramBot
Discordbot Applebot
viberbot Amazonbot

 

SNS関連のbot

Twitterbot LinkedInBot Pinterestbot

 

有名どころはすべて押さえていますが、BaiduやSogou Spiderのような記載がない検索エンジンのエージェントについても最後に拒否する命令文(下記参照)が書かれていますので原則的にはすべてのエージェントを除外設定のようです。

 

User-agent: *

Disallow: /

 

Googleを始めとする検索エンジンをはじめ、各種AIツール(ChatGPTやBard)、アレクサのようなスマートスピーカーに至るまですべてのボットを拒否をしていますので、原則外部からデータを収集することができません。結果的には検索結果に反映されることはなく、SEO効果は見込めないといえます。

 

リンクにnofollowがついている

FacebookにはSEO効果がないといわれるのは、投稿内のリンクに対してnofolowがついているため、被リンク効果がないことも挙げられます。Facebookに限らず、X(旧Twitter)をはじめ多くのSNSにはリンクにnofollowがつきます。nofollowがつかなければリンクにSEO効果が出るということでPinterestがdo followになった際には話題になりました(現在ではnofollowです)。

 

nofollowは命令文ではなくヒントになるシグナルですので、nofollowというだけであれば、Googleはリンクを見つけることができますのでSEO効果を発揮する可能性があります。投稿できるメディアとしてFacebookはPRtimesやnoteよりも高いDA(ドメインオーソリティ)を持っていますので、do followであれば高いSEO効果を見込めましたが前述したようにすべてのクローラーを拒否していることからもリンクによるSEO効果を見込むことはできません。

 

投稿メディアとDA(参考)

メディア Facebook PRtimes note
DA 96 92 92

 

Facebookが検索エンジンを拒否する理由

一般的にメディアは検索エンジンにクロールされるように努力します。検索結果に出れば検索からの流入を確保できるため、ユーザー数が増え、特にWEB広告での収益を見込んでいるメディアでは積極的にユーザーを誘導する傾向にあります。しかし、それでもFacebookが検索エンジンのクロールを拒否するのは、おそらく個人情報保護の観点からだと考えられます。

 

Facebookは原則、実名登録が必要です。就業歴、出身大学、住所などあらゆる個人情報が公開されることを防ぐためにクローラーすべてを拒否していることが考えられます。例えば、XやPinterestのような匿名性の高いSNSでは検索エンジンのクロールを拒否しないため検索結果に表示されますが、これは匿名性が高いため検索結果に表示されたとしても個人情報が出てくる可能性が低いと捉えていると考えられます。また、LinkedInのようなSNSは実名登録をしますが、名前以外の個人情報を登録する要素が少なく、むしろ名前であれば検索にひっかかるような仕様にしている節も見えます。

 

このように考えるとFacebookはプラットフォームとして情報保護の観点で非常に堅牢なシステムといえますが、一方でWEB広告やプラットフォームという観点で見るとGoogleとFacebookは競合関係にあたりますので、競合会社に対して情報を制限しているとも考えられます。

 

Facebookの間接的SEO効果

FacebookやXに投稿をするようになるとトラフィックを増やすことができますので、SEO効果があるようにも見えますが、前述したように検索エンジンのクローラーを拒否している点とnoffollowリンクにしている点から直接的なSEO効果は見込めません。

 

それでもメディア運営をする企業が積極的にSNSを活用するのは検索エンジンだけではリーチできない顧客に対して認知を拡大することができたり、間接的なSEO効果が見込めるためです。また、SNS特有の拡散やコンテンツの繰り返し利用など、通常のメディアではできないような配信方法が取れることも大きな魅力です。

 

投稿が重複コンテンツにならない

Google対策では重複コンテンツは避けるべきですので、コンテンツシンジゲート(1つのコンテンツを複数のメディアで再配布する手法)の際にはどのコンテンツをオリジナルとすべきかは大きな課題として浮上します。しかし、Facebookの投稿は検索エンジンにクロールされませんので重複コンテンツとはなりません。

 

Facabookに投稿した内容を個人ブログやnoteに転載しても問題ありませんし、逆も当然問題になりません。また、Facabook内だけでユーザーの回遊が起こりますので検索エンジンだけではリーチできない層に対して情報発信できることも大きな特徴です。

 

ユーザーの認知が広がる

Facebookでは、ユーザーが「いいね」をすると次回からメイン画面にそのページの最新情報が表示されるようになります。自然とユーザーの閲覧回数が増えますので認知拡大に寄与します。

 

ページに「いいね!」すると、自動的にそのページをフォローすることになり、フォローすることでそのページの最新情報が自分のフィードに表示されることがあります。

 

引用:Facebookページを「いいね!」・フォローする(Facebookヘルプセンター)

 

アクセス数が増える

自然検索経由のユーザーは自身で悩みや知りたいことを検索してサイトに訪れますが、Facebookではフィードに自動的に出てくる情報を見ることになりますので、ユーザーが検索していないにもかかわらずアクセスを増やすことができます。特に投稿が注目を集めた場合には一気にアクセスが増えることもあり、間接的にはSEO効果が見込めます。

 

ただし、アクセスが増えただけではSEOの観点ではプラスには作用しづらいため、サイトを訪問した後の回遊や滞在時間を伸ばす施策も並行して実施する必要があります。

 

被リンクやサイテーションが増える

Facebookはユーザー数の非常に多いプラットフォームですので、投稿がユーザーの目に触れることも多くなります。必然的に記事の露出機会が増えるため、投稿に対する感想や意見、参考としてブログやメディアで利用される可能性が高くなります。

 

Facebook経由での被リンク増加が理想ですが、被リンクにならなくともメディアに会社名やメディア名が出るだけでもサイテーション効果が見込めるため、マイナスになることはありません。これも間接的なSEO効果といえます。

 

FacebookでSEO効果を生むためのポイント

前述したようにFacebookで投稿することは間接的にはSEO効果があります。しかし、単に投稿するだけでは不十分ですので、Facebook対策をすることで効果を高める必要があります。

 

Facebookページのタイトルを適切にする

FacebookにもFacebook検索という機能があります。Googleとはロジックが異なりますが、プラットフォーム内の検索エンジンですので対策をすることで検索結果にひっかかりやすくなります。特に、コンテンツ内容がわかりやすいようなタイトルにする、キーワードを見出しの先頭部分に付けるというようなGoogle対策の基本はFacebookでも有効です。

 

基本データの項目を埋める

運営するFacebookページがどのようなページであるかを示す概要と基本データは可能な限りすべて埋めてください。自社サイトへのリンクも付け、発信者情報を明確にすることでユーザーからの信頼度が高まり、リンク経由でのアクセスも見込めるようになります。また、登録する情報のNAPを統一することでMEO対策の一環にもなりますので、番地表記、英数字表記、漢字表記などは統一するようにしてください。

 

NAP:Name、Access、Phone Numberの略。氏名、住所、電話番号の表記方法を複数の媒体で統一することで同一のものとして認識させることができます。

 

コンテンツにキーワードを意識する

Facebookの投稿はGoogle対策とは異なりますが、コンテンツ制作という観点ではユーザーにわかりやすく、テーマやキーワードを意識するということは変わりがありません。ユーザーに「いいね」を押してもらったり、拡散してもらったりすることで継続的なSEO効果が期待できますので、投稿だけを意識したり、キーワードだけを意識するのではなく、SNSらしくユーザー体験を意識したコンテンツ制作が望まれます。

 

シェアしやすい環境を整える

多くのメディアでは記事の最初と最後にSNSのシェアボタンを配置しています。WordPressのテーマでも自動的にSNSのシェアボタンを配置できるようになっているのもシェアしやすい環境を整えるためです。検索エンジン経由のユーザーにSNSでシェアしてもらえれば、シェアしたユーザーと繋がりがあるユーザーに対してアプローチすることができます。

 

単に記事を配信するだけではなく、どのように拡散してもらうかも検討することでSNSを使ったSEO効果を高めることができます。

 

まとめ

amano_portraitFacebookには直接的なSEO効果が期待できないというのが一般的な見解です。Facebookは検索エンジンのクロールを拒否し、リンクにnofollowタグを付けているため、投稿が検索結果に反映されることはありません。しかし、Facebookは非常に多くのユーザーを抱えるプラットフォームであり、間接的なSEO効果を生む可能性があります。例えば、ユーザーの認知拡大や被リンクの増加、サイテーション効果など、さまざまな形でSEOに貢献することができます。Facebookを活用するための具体的な対策を実践することで、直接的なSEO効果がないとされるFacebookでも、効果的なSEO戦略を展開することが可能です。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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