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エンティティとは?SEO効果やGoogle検索に認識させる方法を解説!

エンティティとは?SEO効果やGoogle検索に認識させる方法を解説!SEO対策といえば、検索意図やキーワードの選定に注目が集まりがちですが、近年はエンティティの重要性が増しています。なぜエンティティが重要なのかというと、Googleが蓄積しているエンティティ情報が爆発的に増えたからです。

 

amano_portraitGoogleが検索結果にエンティティを活用し始めたのは2012年頃ですが、当時認識できていたエンティティは約5億程度でした。しかし、2020年の発表「A reintroduction to our Knowledge Graph and knowledge panels」によると、Googleは50億のエンティティに関する5,000億以上の事実を蓄積していると報告しています。こういった背景から、今こそエンティティについて理解を深め、SEO対策の一環として取り組むことが肝心です。この記事では、エンティティの基本からGoogleに認識してもらう方法までを詳しく解説します。

 

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SEOにおけるエンティティとは?

SEOにおけるエンティティとは、特定の概念や実体を指すもので、検索エンジンがWEBコンテンツを理解し、関連性を判断するために利用します。例えば、人物や場所、物、会社などがエンティティに該当します。検索エンジンがエンティティを認識することで、他の物事と区別できたり、その箇所に書かれている文脈や意味をより正確に把握できます。ただ、この定義を読んでも、十分な理解は困難だと思いますので、下記にいくつかの例を挙げて解説します。

 

参考ページ:Entity SEO: The definitive guide – SearchEngineLand

 

人物の具体例

人物のエンティティとは、その人物を表す固有の名称と関連する具体的な情報を指します。例えば、科学者アルベルト・アインシュタインをエンティティとする場合、彼の生年月日や業績、著作、勤務先、ノーベル賞受賞歴などがエンティティ情報に含まれます。そして、これらのエンティティは、検索エンジンがその人物を正確に理解し、適切な文脈で検索結果に表示するために使用します。

 

一方、WEBサイトでアインシュタインについて言及する際、これらの情報を正確に記載することで、検索エンジンはそのページが科学者アインシュタインに関して情報を提供していると認識します。結果として、関連する検索クエリに対して優先的に表示する可能性が高まります。

 

地名や場所の具体例

地名や場所のエンティティとは、その場所の固有の名称と関連する具体的な情報を指し、検索エンジンがその場所を正確に理解するために使用されます。例えば、エッフェル塔をエンティティとする場合、その所在地であるパリや建設年、設計者、観光情報、アクセス方法などがエンティティ情報に含まれます。

 

組織名や会社の具体例

組織名や会社名のエンティティは、その組織や会社の固有名称および関連する具体的な情報を指します。例えば、任天堂をエンティティとする場合、その本社所在地である京都府京都市や設立年、創業者、主要製品(ニンテンドースイッチなど)、株式情報、公式WEBサイトなどがエンティティ情報に該当します。

 

ユーザーが「任天堂 株価」や「任天堂 創設者」といったクエリを検索した際には、エンティティの情報を元に信頼性の高いWEBサイトを表示します。

 

E-E-A-Tとエンティティとの関係性

エンティティは特定の人物、場所、物などの具体的な情報を指し、検索エンジンが認識していれば、それだけコンテンツを理解しやすくなります。これに対して、E-E-A-Tはそのエンティティに関連する情報の専門性、経験、権威性、信頼性を評価します。つまり、人物や会社などのE-E-A-Tを高めるには、前提としてその人物や会社のエンティティが正しくGoogleに認識されている必要があります。

 

参考ページ:E-E-A-Tとは?経験・専門性・権威性・信頼性を高める対策など解説

 

エンティティの確認方法

では実際に、自社や自分のエンティティがGoogleに認識されているのかを確認するにはどうすれば良いでしょうか。これはSEOにおいても重要なポイントです。そこで、代表的な方法を2つ取りあげ解説します。

 

方法1.Googleトレンドを使う

1つ目のエンティティ確認方法としては、Googleトレンドを利用してください。Googleトレンドは、特定キーワードやフレーズの検索人気度を時系列で視覚化するツールで、エンティティの認知度を確認するのにも役立ちます。

 

例えば、人物名「藤井聡太」をGoogleトレンドの検索窓に入力します。すると、検索キーワードとしていくつかの候補が表示されます。そして、藤井聡太がエンティティとして認識されている場合は、キーワードの下半分に「トピック」が表示されます。

 

2024年の6月時点では、このトピック欄には「棋士」や「ビデオゲーム」といった項目が示されています。このことから、藤井聡太はエンティティとして認識されており、棋士や将棋のビデオゲームが関連付けられていることを確認できます。

 

参考ページ:Googleトレンドとは?機能や活用方法を解説

 

方法2.Google検索を使う

2つ目のエンティティを確認する方法は、Google検索を使います。この方法では、特定の人物名や企業名などをGoogleで検索し、ナレッジパネルが表示されるかどうかで判断します。ナレッジパネルとは、検索結果の右側に表示され、エンティティに関する詳細情報がまとめられた枠のことです。

 

例えば、先ほどと同じく「藤井聡太」をGoogle検索します。すると、彼に関するナレッジパネルが表示され、プロフィールや棋士としての経歴、関連画像などが一目でわかります。ナレッジパネルが表示されることは、Googleが藤井聡太をエンティティとして認識している証拠であり、検索エンジンにおけるその人物の信頼性や権威性が高く評価されていることを示します。

 

参考ページ:ナレッジパネルとは?ナレッジパネルを表示させる方法

 

エンティティを認識してもらう方法

これまでお伝えしたとおり、エンティティを検索エンジンに認識させることはSEO戦略の中で非常に重要です。適切にエンティティを認識させることで信頼性が向上し、検索エンジンでの上位表示に役立つからです。そこで、Googleにエンティティを認識してもらう方法について解説します。

 

人物について

人物に関するエンティティをGoogleに認識してもらうには、信頼性の高い詳細情報をインターネットで提供することが重要です。具体的な方法としては、Wikipediaや著名なニュースサイト、業界で信頼されているWEBサイトなどで、その人物に関する記事やプロフィールを公開することなどが該当します。

 

WEBサイトについて

WEBサイトのエンティティを認識してもらうには、まずWEBサイトで信頼性の高い情報を提供することが肝心です。具体的には、WEBサイトの概要や運営者情報、連絡先、主要なサービスや製品について明確に記述してください。その後、信頼性の高い外部WEBサイトからのリンクを獲得、関連する業界のWEBサイトからテキストで言及されることなども効果的です。

 

例えば、車の情報を提供するWEBサイトを運用しているなら、業界内の公式団体などから、言及されたり、リンクを張ってもったりすると、自社のWEBサイトが認識されやすくなります。

 

可能ならWEBサイトに個性的な唯一無二の名前をつけるようにしてください。一般的な名称では、外部サイトで言及されたとしても、Googleが認識できない可能性があるためです。

 

会社・組織について

会社・組織のエンティティを認識してもらうには、まずその企業や組織に関する詳細で信頼性の高い情報を提供することが重要です。具体的には、会社概要や所在地、連絡先、設立年、主要な製品やサービス、経営陣のプロフィールなどをWEBサイトに記述します。

 

Googleマイビジネスに登録し、クチコミがつき始めるとエンティティが認識されやすくなります。さらに、公式のソーシャルメディアアカウントを活用し、定期的に更新することも役立ちます。これらの施策を通じて、Googleに会社や組織のエンティティを認識してもらいます。

 

SEOにおけるエンティティのよくある質問

ここでは、SEOにおけるエンティティのよくある質問を取りあげ解説します。難しい内容ですがSEOにおいて重要な概念なので、次の質問とその回答をよく確認してください。
 

Q:認識のされ方を確認するには?

Answer)人物や会社がエンティティとして、どう認識されているかを確認する方法の1つは、Google画像検索を利用することです。確認したいキーワードをGoogle画像検索に入力すると、そのキーワードの関連エンティティが表示されます。例えば、サッカー選手「メッシ」を画像検索します。すると画面上部に絞り込みのボタンが表示されます。メッシの場合なら「ユニフォーム」「フリーキック」「サッカー」「スパイク」などです。ここに表示されるものは不完全ではありますが、ある程度、関連エンティティを確認することができます。

 

参考ページ:Google画像検索の仕組みとは?活用方法から検索方法までを解説

 

Q:どのWEBサイトから言及されても効果がありますか?

Answer)どのWEBサイトでも、エンティティに効果があるわけではありません。エンティティの認識を高めるには、信頼性や権威性のあるWEBサイトからの言及やリンクが重要です。具体的には、著名なニュースサイト、業界の権威あるWEBサイト、教育機関や政府機関のWEBサイトなどが有効です。これらの高品質なリンクは、検索エンジンに対してそのエンティティが信頼できるものであるというシグナルを送り、エンティティの認識を高めるのに役立ちます。

 

参考ページ:サイテーションとは?サイテーションの意味とSEO効果を解説

 

Q:Googleがエンティティを認識する利点は?

Answer)Googleがエンティティを認識する利点は、検索エンジンがユーザーに対してより正確で関連性の高い情報を提供できる点にあります。エンティティを認識すれば、Googleは検索クエリの文脈や意味をより正しく理解し、ユーザーの検索意図に適した結果を表示できます。結果として、Google検索サービスに対しての価値が向上します。

 

Q:エンティティはSEOに即効性がありますか?

Answer)エンティティを最適化することは、SEOにおいて重要ですが、即効性がある訳ではありません。また、エンティティは単独で効力があるというよりは、他のSEO施策(高品質なコンテンツ作成、技術的なSEO、ユーザーエクスペリエンスの向上など)と組み合わせることで、より良い結果に結びつきます。したがって、エンティティの最適化はSEO戦略の重要な要素ですが、即効性を期待するよりも長期的な視点で取り組んでください。

 

 

まとめ

amano_portraitエンティティは、SEOに取り組むうえで重要な概念です。特定の人物や場所、物、会社などに関して、正確な情報をインターネット経由で提供すると認識されます。コンテンツマーケティングに取り組む企業にとっては、重要課題の1つなので、今回の記事を参考に取り組んでください。エンティティを最適化することで、E-E-A-T(専門性、権威性、信頼性、経験)が正しく評価され、検索結果での上位表示に役立ちます。一朝一夕に結果がでるものではありませんが、中長期的に取り組むことで、上位表示しやすいWEBサイトに成長します。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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