工務店SEOとは? 工務店のSEO対策について解説
昨今では加速的にネット社会化が進んでいます。そうしたなかで、企業が集客をして受注を増やす方法として、オンラインの活用が無視できなくなりつつあります。
工務店や住宅業界にも同じことが言えます。現状より受注数を増やしたい場合は、SEO(Search Engine Optimization) 施策が要となります。
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工務店がSEO対策すべき理由
工務店が注文数を増やす手法として、WEBサイトの運用が挙げられます。
そして、WEBサイトに対してSEO(Search Engine Optimization)と呼ばれる対策をしておくと、Google検索エンジンを介して検索ユーザーのアクセスを見込めます。
このときに、WEBサイト内に店舗の強みや実績といったアピールポイントと合わせて、お問い合わせフォームを設置しておくと、サービスに興味を持った見込み顧客を獲得する機会が生まれます。
そもそもSEOとは
そもそもSEOとは、検索エンジン最適化と呼ばれる施策と呼ばれ、WEBサイトに対するアクセス数を稼ぐ目的で広く利用されています。SEO施策を進めることで、Google検索エンジンの検索結果で自サイトを上位表示させることが可能です。
このときにターゲットとなるのは、検索エンジンを利用して調べごとをしている検索ユーザーです。そしてこの検索ユーザーは、一般的に解決したい課題を抱えています。
例えば、自宅のリフォームを検討している生活者がいたとします。この生活者は、「リフォームにどの程度の費用がかかるのか」、「近所に相談できる工務店がないか」といった疑問を解消するために検索エンジンを利用します。工務店としては、WEBサイトを設置してSEOで流入経路を確保しておくことで、工事のオーダーを受け付ける窓口として機能します。
工務店が実施するべきSEO施策
工務店がWEBサイトを運用すると、注文数が増えるといった利点があります。そこで重要になるのが、SEO施策の一環となるキーワード設定です。そもそも、Google検索エンジンでは、検索キーワードと親和性や価値が高い記事が上位表示されやすくなっています。この仕組みを利用して、上位表示したいキーワードを軸にして記事を作る方法がキーワード設定です。
キーワード設定する際には、下記のような点を意識してください。
- 地域の生活者に情報を届ける
- 店舗の強みと実績をアピールする
地域の生活者に情報を届ける
工務店の規模にもよるのですが、地域密着型の店舗の場合は「近所に工務店を探している生活者」をターゲットにSEO対策してください。
検索ユーザーは、検索エンジンを利用して調べごとをするときに、「千葉県 リフォーム おすすめ」といった具合に検索ボックスにワードを打ち込んで記事を探します。このときに、検索結果で上位表示されるページを用意しておくことで、「千葉県内でおすすめのリフォーム業者を探している生活者」を自サイトに呼び込むことができます。
地域密着型の工務店の場合、エリア内の生活者が顧客になり得ますので、「〇〇市」や「〇〇町」といった店舗の所在地をWEBサイトやページのキーワードに設定して記事を作成してください。
店舗の強みや実績をアピールする
地域名のほかに、店舗の強みやサービスをキーワード設定する方法も効果的です。例えば、リフォームの技術力に自信がある場合は「○○市 リフォーム」といった検索ニーズを想定して記事を作成していきます。
Google検索エンジンの特徴として、オリジナル性が高いコンテンツを評価するといった仕様が挙げられます。自社が「○○市」において最高峰の実績を誇る「リフォーム力」を有しているとしたら、そのことを記事内でアピールしてください。アピールポイントを明確に提示することで、サイト訪問者が自身のニーズとサービスが合致しているか否かの判断材料になります。さらにいうと、リフォーム実績やお客様の声といった要素を盛り込むことで、記事内容に説得力を持たせることができます。
このような店舗の強みや実績といった要素は、それ自体がオリジナル性を含みますので、WEBサイトがSEO面で高い評価を獲得するきっかけになります。
工務店におけるSEO施策の流れ
SEOを考慮したサイト運用の流れは下記のとおりです。
- WEBサイトを用意する
- WEBページのキーワードを設定する
- 読みたくなる記事を作成する
- 記事を改善する
- Googleビジネスプロフィールに店舗情報を登録する
1.WEBサイトを用意する
まず、SEO施策をするためのWEBサイトを用意してください。工務店としては、下記のいずれかのサイトを設置することになります。
- 企業サイト
- オウンドメディア
企業サイトとは
企業サイトとは、サービス紹介や会社概要を掲載する企業公式のWEBサイトのことです。例えば、大手ハウスメーカーの企業サイトとして下記のようなものがあります。
企業サイトを既に用意している場合は、そのなかでSEO対策して記事を揃えていってください。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が保有し運用しているメディアのことです。オウンドメディアは、特定のテーマに対して情報を発信するためのWEBサイトですので、企業サイトとは別のサイトとして運用します。通常は、本格的にSEO施策に取り組む際に採用されます。
住まいをテーマにしたオウンドメディアの代表例としては、リクルート住まいカンパニーが運用するSUUMO(スーモ)が挙げられます。
2.WEBページのキーワードを設定する
WEBサイトを用意したら、作成していく記事の内容を決めます。そこで、まずは記事のキーワードやテーマを決めていきます。ただし、このキーワード選びにはポイントがあります。
キーワードは、大きくわけてビッグキーワードとスモールキーワード(ロングテールキーワード / ニッチキーワード)の2種あります。ビッグキーワードとは、検索回数が多いキーワードのことです。一方、スモールキーワードとは、ビッグキーワードと比較して検索回数が少なく、ニッチ系のキーワードや複数ワードで構成されるキーワードを指します。
これからSEOを始める場合、ビッグキーワードで記事を作成すると、検索順位で上位表示することが困難です。そのため、現実的にはスモールワードを狙っていくことになります。
Googleが提供しているキーワードプランナー というツールを利用すると、キーワードの検索回数を調べることができますので参考にしてください。
参考:キーワードプランナー
ビッグキーワードの例
- 「注文住宅」
- 「リフォーム」
- 「戸建て」
スモールキーワードの例
- 「○○市 注文住宅 おすすめ」
- 「リフォーム ○○県 工務店」
- 「和室を洋室にリフォーム」
※本キーワードは、厳密にはミドルキーワード〜スモールキーワードに分類されます
3.読みたくなる記事を作成する
そもそも記事の役割とは、サイト訪問者に満足感を与えることです。そこで、サイト訪問者が読みたくなるようなテーマを提示して、その答えを提供する必要があります。
例えば、下記の企業サイトを覗いてみてください。
サイト内では、暮らし方提案や生活ガイドといった、ハウスメーカーならではの記事が用意されています。まずは、「自社が生活者に向けて発信できる情報はなにか」を考えてみてください。そのうえで、検索エンジンを通じてページに到達した、サイト訪問者の検索意図 に対する答えを用意してあげることが大切です。
4.記事を改善する
SEO上では、公開した記事を見直してリライト することも大切です。例えば、狙ったキーワードで検索順位がとれなかったり、情報が古くなった記事は修正する必要があります。
リライトすべき記事の探し方としては、アクセス解析ツールを用いて、読者の反応がよくない記事をピックアップする方法が効率的です。アクセス解析時には、Googleアナリティクス といったツールを利用してください。
5.Googleビジネスプロフィールに店舗情報を登録する
WEBサイト内のコンテンツが充実してきたら、Googleビジネスプロフィールに自社情報を登録してください。
Googleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)とは、全国の工務店や企業情報をデータとして蓄積し、検索エンジンの検索結果やGoogleマップ上に表示するサービスのことです。例えば、Googleビジネスプロフィールに自社の企業サイトを登録すると、下記項目が掲載されます。
- サイトリンク
- 口コミ情報
- 所在地
- 営業時間
- 電話番号
これからGoogleビジネスプロフィールに登録する人は、下記リンク先の記事を参考にしてください。
SEO施策のテクニック
SEO対策時のテクニックとしては、下記のようなものがあります。
- コンテンツ品質を徹底する
- キーワードを網羅する
- 内部リンクを貼る
- 被リンク(外部リンク)を集める
コンテンツ品質を徹底する
SEOでもっとも重要なことは、高品質のコンテンツを作ることです。コンテンツ(content)とは、内容や中身と訳されるのですが、WEB用語ではサイトやページ内で発信する情報を指します。具体的には、下記のようなものをコンテンツと呼びます。
- 記事ページ
- テキストデータ
- 画像データ
Googleは、ユーザーファーストの考えを重視しています。そして、Google検索エンジンには、ユーザーを最優先にして作られた高品質のコンテンツを高く評価するといった特徴があります。そのため、サイト訪問者が満足するコンテンツを作れると、検索エンジンの検索結果で上位表示されやすくなります。
このように、ページ品質を徹底管理する施策をコンテンツSEOと呼びます。コンテンツSEOの進め方やポイントに関しては、下記のリンク先記事にて詳しく解説していますので参考にしてください。
>>コンテンツSEOとは?ポイントやメリットと成功事例をご紹介
キーワードを網羅する
WEBサイトのテーマに関連するキーワードを網羅すると、Google検索エンジンの評価が上がります。これは、GoogleがWEBサイトに網羅性を期待しているためです。
例えば、「工務店 ○○市」をサイトテーマにしたとします。このとき、下記のように「工務店 ○○市」とセットで検索されます。
- 「工務店 ○○市 注文住宅」
- 「工務店 ○○市 リフォーム」
- 「工務店 ○○市 おすすめ」
- 「工務店 ○○市 評判」
- 「工務店 ○○市 求人」
「工務店 ○○市」と三番目のキーワードがセットで検索されると仮定すると、この5つのキーワードをテーマとした記事を揃えることがSEO面で好影響を与えます。さらに、これらのキーワードをページ化するとしたら、下記のようなページタイトルが想定されます。
- 「○○市内の注文住宅は○○工務店にご相談ください!」
- 「○○市内のリフォームは○○工務店にご相談ください!」
- 「○○市内のおすすめ工務店をピックアップ!」
- 「【○○市】○○工務店の評判は?」
- 「【○○市】○○工務店の求人情報」
これは、あくまでページタイトル付けの一例です。キーワードから検索意図を推察して、自社で提供できる情報を考慮のうえでページタイトルを決めてください。
内部リンクを貼る
内部リンクを充実させることもサイト訪問者の利便性が高まり、結果としてSEO効果を得られます。
内部リンクとは、記事からサイト内の別記事に対するリンクを貼ることです。例えば、本記事を閲覧していて、「内部リンクを知らない」といった人がいたとします。そんなときに備えて、下記のような文言とともにリンクを貼ります。
リンク先の記事にて、「内部リンク」について詳しく解説していますので参考にしてください。
このように、サイト訪問者にとって疑問が発生する可能性がある箇所には、内部リンクをうまく活用して補足を挿入してあげてください。こうした工夫をこらすことで、サイト訪問者にとって利便性が高いページに仕上がります。
被リンクを集める
被リンク(外部リンク )を集めると、SEO効果を得られます。この被リンクとは、外部サイトから自サイトのページがリンクを受けることです。
被リンクを受けると、「外部サイトに引用される価値あるWEBサイト」とGoogle検索エンジンに認識されて評価が高まります。ただし、あくまで被リンクはサイト訪問者の利便性を高めるためのコンテンツです。そのため、ジャンルが異なるサイトやGoogleからペナルティを受けているサイトから被リンクを受けても効果は見込めません。とくに、後者のサイトから被リンクをもらうと、自サイトに悪影響を及ぼす可能性すらありますので注意してください。
ポータルサイトに掲載する
良質な被リンクを集める方法として、外部のポータルサイトに自社サイトの掲載を依頼するといったものが挙げられます。
ポータルサイトとは、情報やコンテンツのリンクが集められていて、目的のページに向かうためのサイトを指します。ポータルサイトのなかには、「工務店を探す」をテーマとしていて、全国の工務店情報を集めているサービスがあります。代表的なものとしては、下記のようなポータルサイトがあります。
こうしたメディアは、より多くの工務店の情報をサイト訪問者に伝えるという役割を担っています。そこで、自社情報を提供するとともに、掲載依頼をしてみてください。
工務店におけるSEOのよくある質問
工務店が手がけるSEO施策について、よくある質問をFAQ方式でまとめています。
Q:なぜSEOが必要なのか?
Answer)適切にSEO施策することで、検索エンジン上の検索結果にサイトが掲載されやすくなり、アクセス数の大幅な伸びを見込めます。
WEBサイトを立ち上げるということは、何かしらの目的があるはずです。その目的を達成するためには、アクセス数を増やすことが必須となります。そのため、サイト運営するならば、原則的にSEOは大切なアクセス施策となります。
Q:まずは何をすればいい?
Answer)WEBサイトがない場合は、まずはサイトを立ち上げてください。
SEOをするためには、前提として自社で運用しているWEBサイトが必要です。下記のリンク先記事を参考にして、サイトを立ち上げてください。
>>ホームページの作り方とは?初心者でも分かりやすいように徹底解説
すでに、企業サイトを運用している場合は、サイト内に作るべきページのテーマをピックアップしていってください。
まとめ