SEOにおいて効果測定のポイントとは?やり方とポイントを解説
SEOの効果測定は検索順位ツールであるGRC、サーチコンソールやGoogleアナリティクスを使うことが一般的です。これらのツールで検索順位、アクセス数、表示回数、表示キーワードなどを調べることができます。
SEO対策をしたあとに定期的にSEOの効果測定をすることが重要であり、WEBページのアクセスが増えなかったり検索順位が改善しなかったりした場合は対策の手法を変更しなければいけないことがあります。
SEOにおいて効果測定とは
SEO効果測定とは、SEO対策の効果がでているかどうか定期的に計測していくことです。効果測定をすることで、SEO対策が適切であったかどうか、設定したキーワードが検索結果に反映しているかどうかも確認できます。もし、効果が出ていなければキーワードを見直す必要があるケースもあります。
SEOにおいての効果測定には、SEO対策の効果があるかどうかだけでなく次の2つの目的があります。
- SEO改善点を理解する
- Googleのアルゴリズムの変動を理解する
SEOの改善点を理解する
SEO対策をしているのに結果がでないと悩んでいる場合は、定期的な効果測定をすることで改善されることが一般的です。SEO対策にはさまざまな方法がありますが、効果測定をすることでするべきことが理解できます。
例えば、コンテンツそのものの量が足りない場合や内部リンクをしていない場合など効果測定をおこなうことによって対策すべきことが見えてきます。SEO対策とは明確なものではありません。Google公式サイトにおいても、上位表示するための手法は記載されていません。そのため、定期的に効果測定をおこなうことで改善点を見つけてその都度対処することが重要です。
参考:SEOとは?[SEO対策最新ガイド]上位表示の対策を解説
Googleのアルゴリズムの変動を理解する
GoogleはアルゴリズムをもとにWEBページを評価しています。しかし、アルゴリズムの内容はアップデートごとに変更されることが多く、Googleに評価されるためには都度アップデートに合わせた対策が必要になります。
例えば、ペンギンアップデートではSEOスパムや品質の低いリンク対策をおこなっているサイトの評価が大きく落ちました。
参考:Googleのアルゴリズムとは?アップデートや具体的な要因【2022年最新版】
SEO効果測定のポイント
SEO効果測定をする場合、次の点を確認してください。
- 検索順位の推移
- 検索流入の推移
- ユーザーエンゲージメントの状況
検索順位の推移
検索順位の推移はGRCのような検索順位チェックツールを使って確認できます。例えば、検索順位が上がり、検索ページに上位表示された場合、そのWEBページはGoogleに高い評価を受けていることになります。つまり、検索順位の推移を確認することによりSEOの効果測定をすることが可能です。
検索流入の推移
Googleアナリティクスを使って検索流入の推移を確認することができます。検索流入の推移が下降していれば、Googleの評価が落ちていることになり対策が必要です。
ユーザーエンゲージメントの状況
BuzzsomoやSharedCoutといったツールを使うことによって、エンゲージメントの状況が確認できます。FacebookのいいねをはじめとしてSNSにおいての共有数を確認し、もし多ければユーザーがWEBサイトに対して満足しているということがわかります。
SEO効果測定の重要指標と実施時期
SEO効果測定をする場合、重要指標や実施時期を意識してください。
SEOの効果測定の手順
SEOの効果測定をする場合、次のような手順となることが一般的です。
- 導入するツールの選択
- 計測環境の整備
- 指標の数値確認
導入するツールの選択
SEOの効果測定をするためにはツールが必要です。特に活用することが多いのが次の2つのツールです。
- Google Analytics
- Google Search Console
Google Analytics
Google Analyticsは、記事ごとや時期別などさまざまなセグメントに分けてアクセス解析ができるツールです。
Google Search Console
Google Search Consoleは検索エンジンのロボットであるクローラーが、どのようにWEBサイトを認識しているかを確認できます。例えば、検索ワードの表示回数やクリック数、クロール状況、被リンクの状況などSEO対策に重要なさまざまな要素を随時確認できるツールです。
計測環境の整備
WEBサイトを公開するのと同時に計測環境を整備することが必要です。状況は常に変化するため、可能な限り公開と同時に計測を開始してください。
指標の数値確認
自然検索経由のセッション数やCV数など指標の数値を定期的に確認することで、SEO効果測定ができます。例えば、自然検索経由のセッション数が増えていれば、Googleの評価が上がっていることになります。
SEO効果測定の項目
SEO効果測定には次のようにさまざまな項目が挙げられます。
- コンテンツの数
- クローラーの巡回数
- キーワードの検索順位
- PV数
- CV数
- 検索エンジン経由の流入数
- 被リンク数
- 直帰率・離脱率
コンテンツの数
SEO対策においてまず意識したいのがコンテンツの数です。コンテンツの数が増えることによって、WEBサイトの情報量が増えます。GoogleはWEBサイトの情報量を確認するため、重要な要素です。さらに、コンテンツが多いと複数のキーワードでSEO対策ができることになり、アクセス数が必然的に増える機会が増えます。
クローラーの巡回数
SEO対策ではクローラーがGoogleにインデックスすることが重要です。そのため、何度もクローラーを巡回させることによって、WEBサイトのコンテンツをGoogleに正確に評価してもらうようにしてください。クローラーの巡回数は、Google Search Consoleを使って確認できます。
キーワードにおける検索順位
SEO対策では、キーワードの検索回数を増やすことが重要です。そのため、キーワードの検索順位を意識してください。検索される回数が増えれば、その分クリック数が増え、WEBサイトへのアクセスも増えます。
PV数
PV(Page View、ページビュー)とは、サイト内のページを閲覧された回数のことです。何度も同じページにアクセスした場合、その分だけカウントされることから、ユーザー数よりも数が多くなる傾向にあります。
CV数
CV(conversion、コンバージョン)とはWEBサイトがきっかけとして得られる成果のことです。
検索エンジン経由の流入数
WEBサイトを訪問しているユーザーがどのような経路でアクセスしているかを把握するために、流入経路にあわせて、策略を立てる必要があります。もし、検索エンジン経由での流入が少ない場合はコンテンツの見直しが必要です。
被リンク数
Googleは被リンクの数と質を評価する基準の1つとして導入していることを明らかにしています。そのため、被リンクの質や量を定期的に見直してください。被リンクの状況はGoogle Search Consoleで確認することができます。
Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
直帰率・離脱率
直帰とはユーザーが最初に訪問したページだけを見てサイトから離れることをいいます。ユーザーが直帰をするのは、ページが見にくい、表示される速度が遅い、知りたい情報がないなどの理由が挙げられます。ほかに最初に訪問したページで検索目的を達成した場合も考えられます。離脱率とはサイト内のそれぞれのページにおいて離脱をした割合です。直帰率が流入したページからの離脱が計測の対象ですが、離脱率はユーザー流入すべての離脱が対象です。
直帰率が低いとWEBページを改善する必要があるわけではなく、閲覧しているユーザーがそれぞれのページにおいて検索目的を達成しているかが重要です。そのため、直帰率が高い場合はなぜ直帰率が高くなっているかを考えることが求められます。直帰率の改善はコンバージョンに直結することから、コンバージョンが増えない場合はWEBページの改善が必要であり、直帰率との関連性を確認するべきです。
離脱率は高くても問題ないページと改善が必要なページがあります。改善が必要なのは、滞在時間の短いページやコンバージョン前のページが挙げられます。滞在時間が短いページの特徴としてユーザーのニーズに合っていないことが一般的です。コンバージョン前のページで離脱をされてしまうと、コンバージョンの減少に直結します。
このように、直帰率や離脱率だけで判断するのではなくそれぞれ原因を把握し適切な対応をすることが重要です。