キュレーションサイトとは!? SEOの注意点やポイントを解説
オンライン集客の一つとして、「キュレーションサイト」の運用が挙げられます。
しかし、キュレーションサイトと聞いても「普通のWebコンテンツと何が違うの」「SEO効果は期待できるの」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
キュレーションサイト
キュレーションサイトとは?
キュレーションサイトとは、特定のジャンルに絞った記事を提供するメディアやサービスを指します。そもそも「キュレーション(Curation)」とは、インターネット上に存在するさまざまな情報を収集し、読者に新たな価値を提供していく意味です。
また、キュレーションサイトに掲載する記事は専門的な知識を持ったものが監修や編集をするため、比較的信頼性の高いコンテンツと言えます。
多くのユーザーに利用されているキュレーションサイトは、「Gunosy(グノシー)」や「SmartNews(スマートニュース)」などが挙げられます。どちらもスマートフォンアプリとして配信されているため、空き時間にサクッと多くの情報を網羅できるのが特徴です。
キュレーションサイトは、欲しい情報を一気に得られる点から多くのユーザーに利用されています。ユーザー数の増加とともに、キュレーションサイトを運営する企業も増えており、レッドオーシャン化しているといっても過言ではありません。
アグリゲーションサイトやまとめサイトとの違い
キュレーションサイトに似たものとして、「アグリゲーションサイト」と「まとめサイト」が挙げられます。
アグリゲーションサイトは、 Web上にある複数の情報を集約し、集約した情報を提供するコンテンツやサービスを指します。
キュレーションサイトとの違いは、内容に対して編集や修正が入らない点です。また、キュレーションサイトを作成するときに、情報を収集する場合はスクレイピングの技術を活用して自動収集するケースが多くみられます。その一方でキュレーションサイトは、人が情報を判断して編集をするのが主流です。
一方で、まとめサイトは、SNSや掲示板を含んだWeb上にある情報を集約し、集約した情報を見やすい形で提供するサービスやサイトです。まとめサイトは、キュレーションサイトとアグリゲーションサイトで扱う情報も含んでいるため、位置付け的には膨大な情報量を多く扱うサイトとなっています。
まとめサイトはキュレーションサイト、アグリゲーションサイトと比べてSNSや掲示板の情報を扱うため、よりユーザー側に近い情報を扱っているのが特徴です。例を挙げるなら、2ちゃんねるのまとめサイトなどが挙げられます。
キュレーションメディアが多く立ち上がった背景
キュレーションメディアは、ここ数年で急激に立ち上がっているサービスの一つです。増加した背景には、次にあげる大きく2つの理由が考えられます。
- 生活スタイルの変化
- スマートフォンの普及
生活スタイルの変化
1つ目の理由は、現代人の生活スタイルが大きく変化したためです。最近はインターネットが当たり前に扱える時代になり、普及に伴いインターネット上でさまざまな情報が溢れる時代となりました。
しかし多くのユーザーは、さまざまな情報の中から自分にとって必要な情報だけを取得するのに大きな時間を要してしまいます。そこで、日々増えている大量の情報を一元化したものを提供すれば、ユーザー側の負担を減らせるのです。
また、提供する側も多くのユーザーに利用されることで集客につながるため、お互いにメリットがあります。
スマートフォンの普及
2つ目の理由は、現代人へのスマートフォン普及率が高いことです。現在は多くの方がスマートフォンを利用しているため、簡単にインターネットへアクセスできる時代です。そのため、Web上やアプリでサービスを提供するとユーザーは手軽に情報を取得できます。
キュレーションメディアはSEOで高評価が取りにくい
キュレーションメディアは、急激に増加したのが影響してSEOで上位表示が取りにくいと言われています。その理由はGoogleがアップデートしたことでSEOが低評価になりやすくなったためです。
ここでは、Googleアップデートが与えたキュレーションメディアへの影響について解説していきます。
Googleアップデートで低評価になりやすい
キュレーションメディアは、ここ数年で数が増えてすぎたために品質が低下したと問題視されていました。そこでGoogleは、キュレーションメディアに対する規制をするようなアップデートをしたのです。アップデートは日本独自であり、「日本語検索の品質向上に向けて」と謳っているものの、実質はキュレーションメディアへの対応であると言われています。
Googleアップデートにより、オリジナリティの低いコンテンツはSEOで高評価を取りにくくなってしまい、多くのキュレーションメディアが上位表示から外れる事態になりました。
キュレーションメディアが抱える問題点
キュレーションメディアがGoogleアップデートの対象となったのには、大きく次の2つの理由が考えられます。
- コンテンツや画像の無断転載
- 事実確認不足の情報掲載
各問題点を解説していきましょう。
コンテンツや画像の無断転載
1つ目の理由は、キュレーションメディア上にあるコンテンツや画像が無断で転載されている点です。
キュレーションメディアは、Web上にある多くの情報を集約するコンテンツであるため、他のメディアで記載された情報を参考に作り上げていきます。あくまで参考に作るため、当然ながらコンテンツをそのまま転載しただけのキュレーションサイトは著作権違反となり、裁判沙汰になることすらあります。
中には、文章をそのままコピペして載せているだけの悪質なキュレーションサイトも存在するため、作成するときはコピペチェックを行うのが基本です。
事実確認不足の情報掲載
2つ目の理由は、不確かな情報を掲載しているキュレーションサイトが多い点です。特に医療・金融・不動産などのジャンルは、間違った情報を信じてユーザーが実践すると大きな影響を与える危険性があります。
どのジャンルを扱う場合でも、確かな情報をリサーチした上で掲載をしましょう。
キュレーションメディアのSEO対策
ここまでの解説で、キュレーションメディアはSEOで評価されないため、運営するメリットがないのではないかと思った方もいるでしょう。実は一部のキュレーションメディアが問題なだけで、正しくSEO対策をすれば効果的なコンテンツです。
ここでは、キュレーションメディアで有効となるSEO対策として次の4点をご紹介します。
- 情報元の確認
- 専門家を活用したコンテンツ作成
- 専門家や有資格者による校正
- 引用のルールの遵守
情報元の確認
1つ目の対策は、掲載する情報元を確認してから提供することです。SEOで上位表示されるためには、Googleが評価するコンテンツでなければなりません。具体的な評価項目については明らかになっていないものの、Googleが掲げる「ユーザーファースト」のコンテンツであることが評価項目である可能性が高いでしょう。
つまりGoogleに評価されるコンテンツは、ユーザーが疑問に思った問題を解決させるコンテンツであることが条件です。ユーザーが疑問を解決するためには、正しい情報を与えて解決まで導かなければなりません。
コンテンツ上に不確かな情報を掲載し、ユーザーに悪影響を与えるコンテンツは当然ながら評価されないでしょう。コンテンツを作成するときには、政府が発表している調査結果を用いたり、信頼性の高い機関が発信している情報をベースに作成する必要があります。
専門家を活用したコンテンツ作成
2つ目の対策は、専門家を活用したコンテンツ作成です。先述した通り、SEOで評価されコンテンツは正しい情報でユーザーを解決まで導くのが条件です。
よって、より正しい情報を掲載するためにも専門家にコンテンツを作成してもらうのが効果的でしょう。特に、医療系や金融系などのユーザーに大きな影響を与えるYMYL領域のコンテンツについては、資格を有した専門家や、医療従事者として働いている方に作成を依頼するのがおすすめです。
専門家や有資格者による校正
3つ目の対策は、専門家や資格を有している方に作成したコンテンツの校正を依頼することです。最も良いのは、専門家にコンテンツの作成を丸々依頼することですが、業務の都合上依頼が難しいケースも多いでしょう。
そこで、自分たちで作成したコンテンツの内容を専門家に確認してもらうのが効果的です。正しい情報を掲載する観点では、内容のチェックで解消できます。
引用のルールの遵守
4つ目の対策は、引用時のルールを遵守することです。コンテンツを作成するとき、Web上にある情報をそのまま流用したいケースがあります。
そのとき、流用するコンテンツ名、流用元のURLなどを記載するのが必須です。もし引用時のルールが徹底されていない場合、作成者は流用したつもりでも、Googleの評価が無断転載をした扱いになってしまい、SEOで評価されないコンテンツになってしまいます。