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SEOとコンテンツマーケティングの違いは?組み合わせたWEB戦略も公開

SEOとコンテンツマーケティングの違いは現在、日本のスマートフォンユーザーが調べものをする際、93%が情報収集のために検索エンジンを使用していると報告されています。(Lineサーチ調査, 2021年)このデータからもわかるように、企業がオンラインで成功を目指すには、検索エンジンでの露出を高めることが最重要課題の1つです。

そして、検索エンジンでの露出を高めるには、SEO(検索エンジン最適化)とコンテンツマーケティングの2つに注目することです。一見すると別々の取り組みに見えますが、実はお互いを補完し合う関係にあります。

 

amano_portraitそこで、SEOとコンテンツマーケティングの違いや、それぞれの役割、そして相乗効果を活かしたWEB戦略について詳しく解説します。

 

SEOコンサルティング

SEOとは?

SEOは、検索エンジン最適化 (Search Engine Optimization)の略で、 WEBサイトを検索エンジンの結果ページ(SERP)で上位表示させるための方法です。企業や個人が、WEBサイトへのオーガニックトラフィックを増やす ことを目的でおこなわれます。具体的なSEO施策としては、キーワード調査や内部リンクの最適化、WEBサイトの速度改善、テクニカルSEOなどが挙げられます。

 

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、特定のターゲットに対して価値あるコンテンツを届け、興味をひきつけ、最終的に商品購入などの行動を促進するためのマーケティングアプローチです。

 

従来からある顧客に対して直接商品を販売するアプローチではなく、顧客に役立つ情報・エンターテイメントなどを提供し、先に信頼関係を築くことを優先するというのが特徴です。コンテンツの配信方法としては、ブログ投稿や動画、ポッドキャスト、ソーシャルメディアなどが挙げられます。

 

例えば、インテリアショップなら、家の改装を検討している顧客に対して「北欧風インテリアのコーディネート術」といったブログ記事や、「DIYで作れるおしゃれな飾り棚」などの動画を投稿し、まずは自社のことに興味を持ってもらうようにします。その後、ブログ記事や動画を視聴した顧客が自社WEBサイトに訪れ、商品を告知することで販売につなげるなどのアプローチが考えられます。

 

SEOとコンテンツマーケティングの違い

コンテンツマーケティングとSEOは、どちらも顧客に質の高いコンテンツを作成して配信することに関連していますが、同じものではありません。 SEOは検索エンジンに焦点をあてているのに対し、コンテンツマーケティングは顧客に焦点をあてている点が主な違いです。 項目ごとに、具体的にみていきます。

 

目的

SEOとコンテンツマーケティングは目的が異なります。 SEOの主な目的は、検索エンジンの結果ページでWEBサイトの露出を増やし、より多くのオーガニックトラフィックを獲得することです。

 

一方、 コンテンツマーケティングの目的は、価値のあるコンテンツを配信することで、ターゲット顧客の興味・関心を引き付け、最終的に購買行動などを促進することです。SEOは、WEBサイトを検索エンジンにとってより最適なものにすることに重点を置いていますが、コンテンツマーケティングは、ターゲット顧客に価値を提供することに重点を置いています。

 

手法

SEOとコンテンツマーケティングは手法が異なります。SEOは、WEBサイトを検索エンジンのアルゴリズムに合わせて最適化することに焦点を当てたもので、どちらかというと技術的なプロセスです。例えば、キーワード調査、タイトルタグやメタディスクリプションの最適化、モバイルフレンドリー向上などが挙げられます。

 

一方、 コンテンツマーケティングは、ターゲット顧客にどのような価値を届けるかに重点をおきます。そして、コンテンツのタイプやターゲット顧客層などを踏まえ、ブログ記事や動画、インフォグラフィック、電子書籍など、さまざまな形式のコンテンツを作成し提供します。

 

つまり、SEOはどちらかというと「どのように伝えるか」ということに重点をおき、コンテンツマーケティングは「何を伝えるか」ということを重視しているといえます。

 

指標

SEOとコンテンツマーケティングは成功を測る指標が異なります。 SEOは、検索エンジンのランキング、トラフィック数、インプレッション数、クリック率などの指標を重視します。これらの指標は、WEBサイトが検索エンジンにどれだけ高く評価されているかを測定したものです。

 

一方、コンテンツマーケティングは、エンゲージメント率(コメント数、共有数、滞在時間など)、コンバージョン率、ブランド認知度などの指標を重視します。 これらの指標は、コンテンツがターゲット顧客にどれだけ共感され、信頼を獲得し、最終的な購買行動を促進しているかを測定するものです。

 

SEOとコンテンツマーケティングの相乗効果

SEOとコンテンツマーケティングは別々の戦略として捉えられることもありますが、重要なのはこの2つを組み合わせることです。「何を伝えるか」ということを重視するコンテンツマーケテイングだけでは、顧客に情報が届きません。一方、「どう伝えるか」というSEO対策だけでは、顧客に情報が届いても、注意や興味をひきつけることができません。

 

WEBマーケティングは「何を伝えるか」と「どう伝えるか」の2つが揃うことでも、初めて大きな成果につながります。SEO対策で検索エンジンに正しく情報が伝わり、検索エンジンからのトラフィックが増え、コンテンツマーケティングにより、顧客のエンゲージメントを高めることになります。このように、SEOとコンテンツマーケティングは相互に補完し合い、相乗効果を生み出すことで、WEBサイトの成功を最大化できます。

 

SEOを踏まえたコンテンツマーケティング戦略

SEOとコンテンツマーケティングを組み合わせることは、WEBサイトへのトラフィックを増やし、売上目標を達成するための強力な方法です。 そこで、具体的な取り組みをステップバイステップで解説します。早速、下記の手順でWEBマーケティングの効果を最大化してください。

 

Step1.ターゲット顧客と目標を明確にする

最初に、ターゲット顧客を明確に定義してください。誰に対してコンテンツを届けるのかによって、内容も届け方も変わってくるからです。

 

同時にWEBサイトの目的も確認します。例えば、リード獲得や商品販売、ブランド認知度の向上などが挙げられます。このようにターゲット顧客とWEBサイトの目的を決めることが、SEOを踏まえたコンテンツマーケティングの最初の一方です。

 

Step2.キーワード調査

ターゲット顧客とWEBサイトの目標を明確にしたら、 関連性の高いキーワードを調査します。 キーワード調査というのは、顧客が検索エンジンで自社の商品を見つけるために、どのようなキーワードを使っているかを調べることです。

 

SEOに焦点を当てたコンテンツマーケティングでは、このキーワード調査が最重要項目の1つです。適切なキーワードを選定することで、顧客に正しくリーチできるからです。キーワード調査には、次のようなツールが役立ちます。

 

1.Googleキーワードプランナー
特定キーワードの検索ボリューム、競合度、関連キーワードなどを確認できます。

 

2.ラッコキーワード
基本的には有料のSEOツールですが、一部無料でも使用できます。キーワード調査、競合分析、関連キーワードなど、さまざまな機能を提供しています。

 

Step3.価値ある高品質なコンテンツを作成

ターゲット顧客のニーズや興味に合わせて、価値ある高品質なコンテンツを作成します。ターゲット顧客の興味・関心をひきつけ、最終的な購買行動に結びつけることを目的としているため、コンテンツは高品質なものでなければうまく機能しません。

 

例えば、WEB担当者が「無料情報だから、それなりの質で良いだろう」と判断すれば、顧客は「有料商品も、大したことはないだろう」と判断してしまいます。このように、コンテンツマーケティングにおいて、質の高さは必須ですので、次のポイントを踏まえて作成してください。

 

1.ユーザーの検索意図を理解する
ユーザーが検索している情報は何なのかを理解し、それに応えるコンテンツを提供することが重要です。

 

2.読みやすい文章を書く
ユーザーが理解しやすいように、読みやすい文章と見出し・箇条書きなどを活用します。

 

3.魅力的なビジュアルを追加する
画像、動画、インフォグラフィックなどは、ユーザーの注意を引き、コンテンツをより魅力的にします。

 

Step4.SEO対策を施す

作成した高品質なコンテンツを検索エンジンに理解しやすくし、検索結果で上位表示させるよう対策を施します。具体的には、 コンテンツ自体にキーワードを自然な形で盛り込んだり、検索エンジンに内容を正しく伝えるためのタイトルタグやメタディスクリプションを作成します。

 

その他、キーワードを含んだ適切な見出しタグ (H1、H2、H3など) の設定、画像のalt属性に内容を説明するテキスト追加、WEBサイト内の内部リンクを最適化するなどのことが挙げられます。こういった施策を複数組み合わせることで、SEO効果を高めることができます。

 

コンテンツをさまざまなチャネルで配信

作成したSEO対策済みコンテンツをWEBサイトだけでなく、多様なプラットフォームに広めることで、より多くの顧客にリーチすることができます。例えば、FacebookやX、Instagramなどのソーシャルメディアで共有したり、既存顧客にメールマガジンで伝えるなどのことが挙げられます。多チャネルで配信することによって、トラフィックが増え、検索エンジンからの評価も高まり、結果として検索ページで上位表示されるという好循環につながります。

 

成果分析

設定した目標に対して、施策がどれほど効果が出ているのかを分析し、次の施策に活かすようにします。 具体的には、Google Analyticsなどを活用して WEBサイトへのアクセス数、滞在時間、コンバージョン率といった指標を分析します。

 

また、検索順位の推移をトラッキングすることも大切で、これはSEO対策が適切に機能しているかを評価する重要な指標となります。こういった分析ツールを用いて、必要に応じてコンテンツの見直しやキーワード戦略を練り直すなどのことに取り組みます。

 

よくある質問(Q&A)

ここでは、SEOやコンテンツマーケティングに関して、よくある質問を取り上げ解説します。実際に取り組めば、どちらも多くの疑問点が生じると思います。今のうちに詳細をご確認ください。

Q:SEOとコンテンツマーケティングのどちらに力を注ぐべき?

Answer)今回お伝えしたとおり、SEOとコンテンツマーケティングは補完し合う関係です。そのため、本来どちらにもバランス良く取り組むことが必要です。

 

しかし、例えばすでに多くのコンテンツを投稿しているのに、検索エンジンから十分に評価されていない場合は、SEO対策により労力を割くことが必要です。逆に、トラフィックが多いにもかかわらず、コンバージョンが低いのであれば、コンテンツマーケティングに力を注ぐことで改善を図れる可能性があります。

 

Q:オウンドメディアとの違いは?

Answer)コンテンツマーケティングとオウンドメディアは関連はしていますが、異なる概念です。コンテンツマーケティングは、ターゲット顧客に価値あるコンテンツを提供することです。一方、オウンドメディアは、企業が直接所有・管理する媒体(例:公式WEBサイト、ブログ、メールマガジンなど)のことを指しています。

 

参考ページ:コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いを解説!

 

Q:コンテンツマーケティングの将来性は?

Answer)コンテンツマーケティングは、今後もますます重要性を増していくと考えています。インターネットやソーシャルメディアの利用が拡大し続けており、従来の広告手法よりもユーザーとつながりやすく、信頼関係も築きやすいからです。

 

参考ページ:コンテンツマーケティングの市場規模は?日米格差と将来性について解説

 

Q:コンテンツマーケティングのメリットは?

Answer)コンテンツマーケティングのメリットは、顧客との長期的な信頼関係を構築できる点です。従来の広告とは異なり、ユーザーにとって価値ある情報を提供することで、自然な形で顧客と関係をつくれます。また、質の高いコンテンツはソーシャルメディアなどでも拡散されやすく、 口コミによるブランド認知の拡大も期待できます。

 

参考ページ:コンテンツマーケティングのメリット・デメリットと基本を解説

 

Q:海外ではどのように取り組んでいますか?

Answer)例えば、アメリカでは、コンテンツマーケティングがデジタル戦略の中心的な役割を担っています。ターゲット顧客のニーズを満たす高品質なコンテンツの制作に注力したり、SEOを踏まえた施策が軸になっているのは日本と同様です。コカ・コーラやHSBCなど、有名企業での取り組みは下記の記事を参考にしてしください。

 

参考ページ:海外のコンテンツマーケティングの事例5選! 取り組みのポイントも解説

 

 

まとめ

amano_portraitSEOとコンテンツマーケティングは、それぞれ異なる役割を持ちながらも、組み合わせることでWEBサイトの集客や収益を最大化することができます。SEOは検索エンジンを経由したトラフィックを増やし、コンテンツマーケティングはオーディエンスの信頼を獲得してコンバージョン向上に役立ちます。どちらか一方ではなく、この2つを統合した戦略をとることが肝心です。今回紹介したステップを活用し、自社WEBサイトを次のレベルへと引きあげてください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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