リンク切れとは?リンク切れ要因のチェック方法と対策
リンク切れはWEBサイトに貼られているリンクをクリックしたのにリンク先のページへジャンプできない状態のことです。
自社で運営しているWEBサイトにリンク切れを見つけた場合、どのような対応を即座にとるべきか事前に知っておかなくてはなりません。そもそもWEBサイトのリンク切れを定期的にチェックするのは手間がかかり、自ら発見することはむずかしいといえます。
リンクの種類
リンクはWEBサイトへ訪れたユーザーが欲しい情報へ導くために活用します。リンクには内部リンクと外部リンクがあり、特にSEO対策として内部リンクを充実させることが大事です。
内部リンク
管理しているWEBサイト内のページに誘導させるのが内部リンクです。企業のWEBサイトで例えるとTOPページから会社概要や企業理念をユーザーに閲覧してもらうために設置するリンクを指します。
内部リンクを効果的に配置することでユーザーがWEBサイト内で在留する機会を増やしたり、検索エンジンの評価を上げることで検索上位にランキングされたりと多くのメリットがあります。
外部リンク
外部のWEBサイトへ誘導するのが外部リンクです。外部リンクには外部のWEBサイトから自社サイトへ誘導される被リンクと自社サイトから外部サイトへ誘導する発リンクがあります。
外部リンクにおける発リンクはWEBサイトに記載されている内容の出典を示したいときに利用されるケースが多いです。一方、被リンクは外部サイトから誘導されたユーザーによってアクセス数が増えやすくなるメリットがあります。
リンク切れとは
リンク切れとは何らかの不具合でリンク先のWEBサイトが閲覧できなくなっている状態を指します。リンク切れの別の言い方としてデッドリンク(Deadlink)や404エラーがあります。
404エラーと呼ばれる理由は、リンク切れが発生したときに404 Not Foundと表示されるからです。表示される数字はHTTPステータスコードと呼ばれ、WEBサーバーから受け取るWEBサイトの状態を示しています。エラーとして表示される主なHTTPステータスコードは以下のとおりです。
404エラー
404エラーはリンク切れを示すもっとも有名なエラーコードの1つで、リンクをクリックしたのにWEBサイトが存在せず正常に閲覧できない状態です。
403エラー
403エラーはWEBサイト管理者の意図でリンク先のWEBサイトの表示に制限をかけている状態です。WEBサーバーがダウンしている場合にも表示されます。
401エラー
404エラーはWEBサイトにアクセスする際に設定したパスワードに誤りがあった状態です。リンク先のWEBサイトの閲覧に権限を設けている場合にも表示されます。
500エラー
500エラーは何らかの不具合でWEBサーバーが要求に応えられない状態です。閉鎖したWEBサイトにアクセスしたケースでも表示されます。
リンク切れの影響
リンク切れが発生することで受ける影響はさまざまで、放置し続けると以下のような影響を受けます。
- 検索ランキングへの影響
- ユーザーへの影響
検索ランキングへの影響
WEBサイトを多くの人に閲覧してもらうために、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで上位表示される仕組みを作る必要があります。これらの検索エンジンが数多くのWEBサイトから上位表示するサイトを決めるシステムの1つがクローリング(巡回)です。
Googleではクローラーと呼ばれる自動プログラムが大量のWEBサイトを絶えず巡回し、サイトに記載されている情報をGoogleのデータベースに登録します。
Googleデータベースに登録された情報をGoogleアルゴリズムが評価して検索ランキングに反映します。リンクが切れているページはクローラーが巡回しないのでGoogleアルゴリズムの評価から外れてしまうのです。
SEO対策としてリンク切れの放置はWEBサイト管理者としては避けたいところです。
ユーザーへの影響
WEBサイトを閲覧してくれる貴重なユーザーは欲しい情報を得るためWEBサイト側から提示された内部リンクをクリックします。しかし、リンク切れが放置されたままではユーザーは古いサイトと誤認して企業の信頼性を損ねかねません。
企業の信頼性の欠くことでWEBサイトが本来まっとうすべき目的が達成されず、コンバージョン率の低下を招く影響につながるのです。
アクセス数の低下や企業イメージの悪化を防ぐためにも、リンク切れの原因を明確にし即座に対処する必要があります。
リンク切れの要因と復旧方法
リンク切れの主な要因として内部リンクの場合はスペル誤入力、外部リンクの場合はリンク先の閉鎖が挙げられます。動画や画像などのメディアファイルのリンク切れの場合は、素材のファイル名称や保管場所の変更によって発生します。
リンク切れが発生した要因にあわせた復旧作業が必要です。
内部リンクのスペル誤入力
リンク切れの要因は内部リンクのスペル誤入力です。制作時に入力を間違えるという初歩的なミスでユーザーが企業に対して信頼性を欠いてしまうことは避けられません。
WEBページサイトを作るときに動作確認をおこない、内部リンク切れを発見して修正することで対処できます。
リンク切れを見つけたら内部リンク先の正しいURLを確認してリンク内容を修正します。作業終了後にはリンク切れ確認ツールにより再チェックすることが大事です。
外部リンク先の閉鎖
外部リンク先が閉鎖している場合にもリンク切れが発生します。WEBサイトを作成しているタイミングではリンクは有効であったのに、時間の経過により外部リンク先のWEBページが閉鎖されることでリンク切れを引き起こします。
WEBサイトの管理者はリンク先が正常であるか定期的にチェックする作業が必要です。
外部リンク先のWEBサイトが閉鎖されている場合は、再度リンク先としてふさわしいWEBサイトを調査して新しいリンク先URLを再指定します。
メディア素材のリンク切れ
動画や画像などのメディアファイルとのリンク切れの原因は、素材を保管する外部ストレージの保管フォルダや素材ファイルの名称変更や削除が考えられます。保管フォルダを置き換えたりすることでもリンク切れは発生します。
ファイルやフォルダの名称を変更した場合は必ずリンクの再設定が必要です。リンク切れが発生しても原因を追及しやすくするために、動画や音声素材はそれぞれフォルダを分けて保管してください。
独自の404エラー表示を作成
指定したリンク先が突然閉鎖したことで起きるリンク切れを防ぐのはたいへん至難です。ショッピングサイトや企業によっては404エラーの表示を独自にカスタマイズして、リンク切れが起きてもユーザーに不快感を解消するビジュアルで404エラーを表示しています。
WEBサイトのカラーやデザインに合わせてカスタムすることで、リンク切れが発生してもユーザーが混乱したり不安視したりするリスクを軽減できます。
リンク切れの調査ツール
管理するWEBサイトを検索エンジンの上位に表示させるため、閲覧するユーザーの満足度を上げるためにリンク切れの確認をする必要があります。しかし、WEBサイトの全リンクについてリンク切れが発生しているかを定期的に調べるには多大な労力がかかります。
そこで次のようなリンク切れ調査ツールを使うようにしてください。
- Googleサーチコンソール
- dead-link-checker.com
- Broken Link Checker
- Check My Links
- Website Explorer
Googleサーチコンソール
GoogleサーチコンソールはGoogleアカウントにログインすることで利用可能です。 WEBサイトの同系統サイトを調査するドメインと、指定したURLだけを調査するURLプレフィックスがあります。
dead-link-checker.com
dead-link-checker.comはリンク切れを確認したいWEBサイトのURLを指定するだけで簡単にリンク切れを見つけてくれます。
Broken Link Checker
Broken Link Chekerは管理するWEBサイトがWordPressによって作成されたのであれば利用できます。設定した期間ごとにリンクエラーを通知してくれるので定期調査に便利です。
Check My Links
Check My LinksはGoogle Chromeの拡張機能として追加できます。表示したWEBサイトにアクセスしてワンクリックするだけでリンク切れを見つけてくれます。
Website Explorer
Website Explorerはフリーウェアとして窓の杜やVectorからダウンロードできます。指定したWEBサイトの階層構造を解析し、エクスプローラーのように分析結果の表示が可能です。
まとめ