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銭湯や温泉のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説

銭湯や温泉のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説
ここ数十年では、銭湯や温泉を含む公衆浴場の施設数の減少が続いていました。さらに、2020年には、コロナ禍の影響によって、三密になりがちな公衆浴場サービスの市場が大きなダメージを受けました。

 

しかし、2021年には復調の兆しがみられはじめています。また、スーパー銭湯や温泉施設に併設されるサウナが流行するなどの好材料も見受けられます。こうしたことから、SEO対策などで集客活動を強化する時期がきたといえます。とくに、ローカルSEOSEO外部対策、SNS施策などが重要視されています。

 

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amano_portrait銭湯や温泉などを含む、公衆浴場のSEO対策について解説します。それぞれの施設における集客強化を検討している方は、本記事をチェックしてください。

 

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銭湯や温泉でSEO対策すべき理由

銭湯や温泉の市場規模は、コロナ禍で大幅に減少したものの、2021年には復調傾向がみられました。客足が戻っているフェーズに突入したことから、浴場施設の事業者には、SEO対策を中心とした集客施策が再び求められています。

 

ここ数十年、公衆浴場の施設数が減少し続けている

厚生労働省の衛生行政報告例をみると、2010年度ごろから公衆浴場の施設数が減少傾向にあることがわかります。

年度 公衆浴場(合計) 一般公衆浴場 その他
1989年度 24,755 12,228 12,527
1998年度 26,744 8,790 17,954
2010年度 27,653 5,449 22,204
2020年度 23,954 3,231 20,723
2023年度 23,673 2,847 20,826

※本表は、衛生行政報告例を参考にして、東京SEOメーカーが集計したもの

 

内訳をみてみると、生活者の保健衛生上で不可欠な銭湯などを指す「一般公衆浴場」(普通公衆浴場)の項目では、2000年以前からすでに前年割れの状況が続いています。その一方で、休養や娯楽を目的とするスーパー銭湯やサウナなどを指す「その他」(特殊公衆浴場)では、2000年代までは伸び続けていたものの、2010年度以降は減少に転じています。

 

近年では、コロナ禍の影響で銭湯の市場規模が大きく減少した

株式会社矢野経済研究所のリラクゼーション・温浴ビジネス市場に関する調査の結果によると、2020年の温浴ビジネスの市場は、2019年対比で69.8%の1,830億円と大きく下がったとのことです。この理由は、コロナ禍に突入し、緊急事態宣言の発令によって、外出が自粛されたためです。とくに、三密になりがちな銭湯などでは大きな影響を受けました。ただし、 緊急事態宣言が徐々に解除された2021年には、早期の段階でプラスに転じています(リラクゼーションと温浴ビジネス市場の合算値)。

 

2010年から2020年にかけてサウナブームが到来した

2010年から2020年ごろには、サウナブームが到来しました。このブームは、書籍や漫画、ドラマ化までされた作家のタナカカツキ氏の「サ道」が火付け役となっています。そして、作中では、サウナの気持ちよさを「ととのう」と表現していて、2021年のユーキャン・新語・流行語大賞にノミネートされるほど話題を呼びました。さらに、この流れを受けて、サウナを併設するスーパー銭湯のサイトなどでも、「ととのう」をキャッチコピーとして扱う姿が散見されるようになりました。

 

銭湯や温泉向けのSEOキーワードの例

銭湯や温泉の案内サイトにとって、地域キーワードを設定することがもっとも重要です。このほか、サウナや岩盤などの併設設備、浴場施設の特徴や強みをタイトルタグなどに設定してください。

 

ただし、公衆浴場の関連キーワードでは、銭湯や温泉の情報をまとめたポータルサイトの記事が多数出現します。そのため、銭湯や温泉の案内サイトとして上位表示を狙う難易度が高いジャンルといえます。また、こうしたキーワードの検索結果は、検索者の位置情報によって変動します。たとえば、都内にいる人が「温泉」と検索すると、都内や関東地域を中心とした温泉情報が上位に表示されます。そこで、浴場施設のサイトとしては、都道府県のほか、市区町村以下の地域キーワードまで設定することが上位表示を目指すうえでの前提条件となります。

 

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※本項目で記載する検索ボリュームは、原則として2024年12月単体のもの

 

公衆浴場の種類

公衆浴場には、さまざまな種類があります。代表的なものとしては、一般公衆浴場の銭湯、旅館と密接な関係を持つ温泉が挙げられます。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
温泉 検索件数:9,140,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

銭湯 検索件数:4,090,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ / 解説記事

 

検索結果をみると、銭湯や温泉施設の案内ページのほか、施設情報を集めたまとめページが表意に表示されています。ただし、上位表示する施設は、検索ユーザーの位置情報によって左右されます。都内近郊で「温泉」と検索した場合でいうと、都内で温泉を楽しめる天然温泉平和島のほか、温泉を利用した銭湯施設の昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉竜泉寺の湯の案内ページが露出しています。また、「銭湯」のキーワードでも、人気の温泉銭湯の姿が目立っています。

 

その一方で、その他の公衆浴場として、スーパー銭湯やサウナ、岩盤浴などのサービスが存在します。そこで、検索ユーザーは、公衆浴場の情報を取得するために、次のようなキーワードも用います。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
スーパー銭湯 検索件数:1,830,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

サウナ 検索件数:1,830,00

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

岩盤浴 検索件数:368,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

足湯 検索件数:201,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ / ECページ

スパ 検索件数:165,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

健康ランド  検索件数:110,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

 

検索結果では、公衆浴場の案内ページ、まとめページが上位表示しています。竜泉寺の湯は、さまざまな設備を備えていることから、「温泉」と「銭湯」だけでなく、「岩盤浴」や「サウナ」など、複数のキーワードで1ページ目に表示されています。

 

銭湯やスーパー銭湯の利用目的に関するキーワード

「銭湯」でキーワード検索する人は、日々の生活で必要なお風呂に浸かることを目的としています。そこで、入浴の時間や料金などに関連するキーワードで検索します。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
24時間 銭湯 検索件数:22,200

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

安い 銭湯 検索件数:4,400

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

早朝 銭湯 検索件数:4,400

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

 

「銭湯」を軸にしたキーワードの場合、検索結果では、上位表示のほぼすべてがスーパー銭湯の情報で占められています。また、検索者の位置情報にもよりますが、「○○エリアで24時間営業しているスーパー銭湯や日帰り温泉」といったまとめページが多数みられました。この結果からは、「銭湯」と入力した検索者のニーズが実質的には、人気のスーパー銭湯や日帰り温泉の情報取得にあることがうかがえます。

 

そして、スーパー銭湯は娯楽やレジャーとして利用されるケースが多々あります。そのため、スーパー銭湯では、個々の趣向にあわせた楽しみ方をする人が目立ちます。そこで、次のようなキーワードが検索されます。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
スーパー銭湯 泊まれる 検索件数:8,100

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

スーパー銭湯 岩盤浴 検索件数:1,900

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

1500円 で 1 日 遊べる スーパー銭湯 検索件数:1,000

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

カップル スーパー銭湯 検索件数:480

検索結果:まとめページ

ご飯 が 美味しい スーパー銭湯 検索件数:110

検索結果:まとめページ / 解説記事

 

検索結果をみると、ポータルサイトのまとめページが上位の大半を占拠しています。そんななか、それぞれの条件を満たした公衆浴場が露出しています。たとえば、「スーパー銭湯 泊まれる」では、「泊まれる温泉」のワードをWEBページのタイトルタグに設定している、より道の湯の案内ページが上位に表示されています。また、「スーパー銭湯 岩盤浴」のキーワードでも、「岩盤浴」をタイトルに埋め込んでいる、スパジアムジャポン花湯スパリゾートが1ページ目にランクインしています。

 

温泉の利用目的に関するキーワード

一般的に温泉というと、余暇の期間の旅行や社員旅行などの行き先として選択されるケースが多々あります。そこで、検索ユーザーは、行き先の温泉を探すために次のようなキーワードで検索します。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
日帰り 温泉 検索件数:2,240,000

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

温泉 旅館 検索件数:110,000

検索結果:まとめページ

貸切 風呂 検索件数:49,500

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

 

検索結果では、まとめページのほか、それぞれのキーワードに合致する温泉の案内ページが並んでいます。また、JTBなど、大手旅行会社のまとめページを中心に、旅館やホテルの案内ページの露出もみられる点が本キーワードの特徴となっています。

 

銭湯や温泉が立地する地域キーワード

公衆浴場のサービスの性質上、利用者は施設へ移動する必要があります。そのため、利用者としては、移動時間や位置関係を考慮して、銭湯や温泉を探すことになります。そこで、「○○ スーパー銭湯」のように地域キーワードで検索します。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
近く の 銭湯 検索件数:368,000

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

東京 スーパー銭湯 検索件数:27,100

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

千葉 スーパー銭湯 検索件数:12,100

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

松戸 スーパー銭湯 検索件数:1,600

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

南柏 スーパー銭湯 検索件数:210

検索結果:公衆浴場の案内ページ / まとめページ

 

検索結果では、スーパー銭湯の案内ページとまとめページが上位に表示されています。キーワードごとの内訳をみると、都道府県を主語にしたキーワードでは、まとめページが1ページ目の大半を占めています。その一方で、千葉県の松戸市、柏市内の南柏エリアをキーワードにした場合、松戸市にある笑顔の湯、柏市にある南柏天然温泉すみれの案内ページが1位に表示されています。この結果からは、市区町村以下の地名や最寄りの駅名など、できうる限り具体的な地域キーワードを設定することで、上位表示を実現できることがわかります。

 

このほか、検索ユーザーは、温泉で有名な地域キーワードとセットで検索するケースが散見されます。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
草津 温泉 検索件数:368,000

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

有馬 温泉 検索件数:368,000

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

城崎 温泉 検索件数:246,000

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

鬼怒川 温泉 検索件数:165,000

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

秋保 温泉 検索件数:90,500

検索結果:まとめページ / 公衆浴場の案内ページ

 

検索結果をみると、ポータルサイトのまとめページ、温泉施設の案内ページが上位に並んでいます。このうち、まとめページでは、草津温泉ポータルサイト有馬温泉のように、それぞれ地域の観光案内サイトがトップを獲得するケースが目立ちます。温泉案内ページでは、全国的にも知名度が高い、草津三湯めぐり有馬温泉大閤の湯の姿がみられました。有名温泉街で公衆浴場を手がける事業者としては、観光サイトに自社の温泉情報を載せたうえで、温泉サイトを充実させる必要があるといえます。

 

銭湯や温泉で効果的なWEB集客の手法

銭湯や温泉の施設に集客するうえでは、次のようなWEB施策が効果できます。

 

  • Googleビジネスプロフィールに施設情報を登録する
  • ポータルサイトに施設情報を掲載する
  • SNSで話題を拡散する

 

Googleビジネスプロフィールに施設情報を登録する

Googleビジネスプロフィールとは、施設や建築物の情報をGoogleマップに掲載できるサービスのことです。また、このサービスを利用して、Googleマップ上で上位表示を狙う施策のことをMEO対策と呼ぶことがあります。Googleビジネスプロフィールの詳しい使い方については、下記リンク先の記事で解説しているので参考にしてください。

 

関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?

 

ポータルサイトに施設情報を掲載する

公衆浴場の関連キーワードで検索すると、多数のポータルサイトが表示されます。そのため、ポータルサイトに施設情報を掲載できると、施設サイトに対するアクセス流入のほか、被リンクサイテーションの効果をえられます。まず、公衆浴場の全般の情報を扱うポータルサイトには、次のようなものがあります。

 

 

また、スーパー銭湯や温泉など、それぞれの施設に特化したメディアも存在します。

 

 

SNSで話題を拡散する

とくに、施設内のデザインに優れるスーパー銭湯の情報は、InstagramやXで拡散するケースが目立っています。そのため、SNSツールをうまく活用することで、自社の銭湯や温泉施設の情報を広めることが可能です。

 

東京都の台東区にある銭湯の寿湯では、露天風呂の色彩が変化するユニークな入浴剤を利用しています。そこで、Instagramにて、入浴剤で色彩が変化する様子のリール動画を投稿しています。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

寿湯(@kotobukiyu.ueno)がシェアした投稿

 

このリール動画では、伊良コーラの素の入浴剤を入れている様子を撮影しています。そして、このリール動画は2023年4月に投稿されたのですが、2025年1月現在では3800万再生を超えています。また、寿湯では、メロンの湯、フルーツ牛乳の湯、メロンクリームソーダの湯、レッドゾンビの湯など、日替わりでさまざまな入浴剤を利用しています。こうした入浴剤を入れるシーンのリール動画は、数万から数百万ほど再生されるなど、人気を博しています。

 

よくある質問(Q&A)

銭湯や温泉のSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:公衆浴場で効果的なSEO対策とは?

Answer)銭湯や温泉施設の集客するうえでは、ローカルSEO、SEO外部対策が重要です。前者では、施設サイト内で地域キーワードを設定し上位表示を目指しつつ、MEO対策を通じてGoogleマップ上に施設サイトを露出させてください。一方、後者では、外部のポータルサイトなどに施設サイトの情報を掲載し、被リンクやサイテーション効果の獲得を狙うことになります。また、温泉施設などの場合は、観光サイトに施設情報を掲載することも検討してください。

 

Q:銭湯とスーパー銭湯、温泉の違いは?

Answer)銭湯と温泉の最大の違いは、入浴用のお湯に人工の温湯、天然の温泉のいずれを使っているかという点です。また、銭湯と温泉は、管轄する省庁が異なります。銭湯は、公衆浴場法で厚生労働省に管轄されています。その一方で、温泉は、温泉法で環境省に管轄されています。なお、スーパー銭湯とは、サウナなど別の設備を備えた銭湯のことで、特殊公衆浴場に位置付けられています。

 

ただし、温泉銭湯の施設に代表されるように、銭湯と温泉が混同されるケースがあります。たとえば、「銭湯」のキーワードで検索したときに温泉情報が表示され、その逆も然りです。つまり、SEOの観点では、現実的には、銭湯とスーパー銭湯、温泉が同一視されている節が散見されています。

 

Q:公衆浴場のWEB集客がうまくいかない場合は?

Answer)SEO対策の専門会社に相談してください。

 

東京SEOメーカー(本サイト)では、これまでに2,000社以上の企業と取り引きしてWEBマーケティングを担当してきました。銭湯や温泉施設のサイトで重要なローカルSEOを担当し、クライアントが望むキーワードで上位表示を実現した事例も多数あります。まずは、下記リンク先のフォームからご相談ください。

 

>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口

 

 

まとめ

amano_portrait2020年のコロナ禍の影響で公衆浴場の市場規模と施設数がともに打撃を受けたものの、徐々に外出規制が緩和された2021年には、復調傾向がみられました。その一方で、「ととのう」が流行語大賞にノミネートされるなど、サウナに人気が集まっています。銭湯や温泉施設の事業者としては、SEO対策などで集客活動を強化する局面が訪れたともいえます。これから本格的にSEO対策に取り組むことを検討している方は、まずはSEO対策やWEBマーケティングの専門会社に相談してみてください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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