注意!! やってはいけない古いSEO対策の常識とは!?
SEO対策自体が古く、すでに機能しない手法であると考える方や、効果のない古いSEO対策について知りたいSEO担当者の方は多いでしょう。
Googleが定めるガイドラインに違反するブラックハットSEOを未だに行なっている場合には、ペナルティ対象となることも想定されます。
近年のGoogleの傾向
近年のGoogleは、Googleが定めるガイドラインに反する「ブラックハットSEO」の施策が通用しなくなっており、検索意図を満たす良質なコンテンツや良質なユーザー体験を提供するWebサイトが評価されるようになってきています。
ブラックハットSEOが通用しない
ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに則っていない施策を指し、被リンク購入やキーワードの詰め込み、隠しテキストなどがこれに該当します。
これらの施策は、コンテンツ作成コストをかけずに順位向上が見込めることから、多くの事業者に行われていましたが、ユーザビリティを無視した施策であることから、Googleでもペンギンアップデート(2012年4月)、パンダアップデート(2012年7月)により、不正リンクや低品質コンテンツに対する評価の最適化が行われ、結果としてブラックハットSEOは評価されないどころか、ペナルティの対象となっています。
SEO対策が古いと言われる理由
ブラックハットSEOが通用しなくなり、SNSの利用者の増加に伴い、かつて有効とされてきたSEO対策が無駄になってしまったことやアルゴリズムの変化についていけなくなったとして、SEO対策自体が古いとの主張も増加しました。
近年のGoogleのアルゴリズムに基づいたSEO対策を行うことでSEOは十分機能します。そのためには、かつてのSEOの古い常識が機能しないことを適切に理解する必要があります。
今は行うべきでないSEOの古い常識
現在のGoogleの傾向を掴むためには、かつて行われていたSEOの古い常識が通用しないことを理解することが大切です。
過去に有効だったSEO対策も現在行うとペナルティ対象になるものがありますので気をつけましょう。ここでは現在Googleが評価しないSEO対策の古い常識について7つのポイントに絞り解説していきます。
- 大量の被リンクの獲得
- キーワードの大量詰め込み
- 記事コンテンツの量産
- 隠しテキストや隠しリンク
- 対策キーワードを含めた日本語ドメインの使用
- ディレクトリサービスへの登録
- クローキング
大量の被リンクの獲得
ペンギンアップデート以前は、大量の被リンク獲得がSEO対策として有効に機能していました。そのため、多くの事業者が大量に被リンク購入を行なっていました。
しかし、今大量の被リンクを設置するとペナルティになるリスクがあります。被リンク獲得自体が悪いのではなく、Googleは自然発生的な被リンク、かつ権威性の高いサイトからの被リンク獲得を好みます。
そのため、良質な記事コンテンツ作成により自然発生的に被リンクが獲得できる状態を目指すことが大切です。
キーワードの大量詰め込み
上位表示を狙うために、タイトルや見出し、本文などのあらゆる場所にキーワードを詰め込む手法も現在では意味をなしません。
キーワードの数を増やしすぎた結果、文章の意味が解釈できない状態になると、ワードサラダ(自動生成された文章)とみなされ、ペナルティの対象になります。
ユーザーの検索意図を満たすために、対策キーワードを含めることは大切である一方、ユーザビリティを棄損し、ユーザーファーストとは言えません。ユーザーが読みやすい、見やすい文章となるように適切なキーワード数を意識しましょう。
記事コンテンツの量産
キーワードの網を広げるために、記事コンテンツを量産する行為はSEOでは逆効果になる可能性があります。
記事コンテンツを量産する際には、コピーコンテンツや自動生成コンテンツの量産はペナルティ対象となるため、気をつける必要があります。
コピーでなくてもオリジナリティの低い記事も同様に望ましくありません。オリジナリティの高い良質な記事コンテンツをしっかり作るようにしましょう。
隠しテキストや隠しリンク
ユーザーからは見えないように、対策キーワードやリンクを設置する行為はブラックハットSEOとみなされ、Googleのガイドラインに違反にあたります。
しかし、隠しテキストやリンクの全てが偽装とみなされるわけではなく、サイト内でJavaScrptや画像、動画ファイルなどの、検索エンジンにとってアクセスしにくい技術が使用される場合には、そのアイテムについて説明テキストを使用することは認められています。
参考: 隠しテキストと隠しリンク(Google 検索セントラル)
対策キーワードを含めた日本語ドメインの使用
かつては、SEOの対策キーワードとドメイン名が一致していることはSEO対策として有利に働くと考えられていました。
実際には、日本語ドメインが検索順位を引き上げるという事実はありません。
しかし、日本語ドメインにすることにより、ドメインの視認性を高め、サイトのコンテンツ内容を推察する上で有効であると考えらています。
日本語ドメインはSEO効果を期待するのではなく、ユーザーの視認性を高め、サイトを覚えやすくするための方法と捉えるのが良いでしょう。
ディレクトリサービスへの登録
ディレクトリーサービス登録とは、大手Webポータルサイトが運営するカテゴリサービス(例: Yahoo!カテゴリ、DMOZ)に登録することを指します。
大手サイトからの被リンク獲得に用いられていた手段ですが、現在ではディレクトリサービス登録によるSEO効果は期待できません。
Googleのアルゴリズムアップデート影響により、「Yahoo!カテゴリ」や全世界的で利用されていた「DMOZ」もディレクトリサービスを終了しています。ディレクトリサービスへの登録はGoogleにリンク購入としてみなされ、ペナルティ対象となるリスクがあります。
クローキング
クローキングとは、特定URLに検索エンジンのロボットが巡回してきた時に、ユーザーが閲覧できるページとは異なるページを表示する技術を指します。
検索エンジンには、対策キーワードを含むHTMLを出力し評価を高め、ユーザーに対しては画像や動画などのロボットがクロールしづらいコンテンツを表示されることになります。
クローキングは、ユーザビリティを低下させる手段としてGoogleのガイドライン違反となっています。
ユーザーファーストなサイトが評価される
古いSEO対策例をご紹介してきましたが、それならばどのようなサイトがGoogleから評価されるのでしょうか。
今Googleに評価されるのは、ユーザーに焦点を当てた「ユーザーファースト」なサイトが評価されます。
ユーザーファーストなサイトとは、ユーザーの検索意図を満たす良質なサイトコンテンツの提供や、ユーザビリティの提供にあります。
Googleはユーザーファーストなサイトの実現のため次のようなガイドラインを提供しています。
- 検索エンジン最適化スターターガイド
- Webマスター向けガイドライン
それぞれについて解説していきます。
検索エンジン最適化スターターガイド
検索エンジン最適化スターターガイドは、Webサイト運用者向けの検索エンジンに認識されやすいWebサイト構築方法を紹介するガイドラインです。ユーザー体験向上のために実施すべき項目が記載されています。
Webマスター向けガイドライン
Webマスター向けガイドラインは、Googleでの推奨事項と非推奨事項について記載するガイドラインであり、前者が一般的なガイドライン、後者が品質に関するガイドラインとして構成されます。
参考: Webマスター向けガイドライン
まとめ