Amazon SEOの特徴と上位表示するための5つの対策を解説
ECサイトのAmazonで商品販売を行う場合、今以上に売上を伸ばす方法としてSEOを対策したいと考えている方も多いのではないでしょうか。Amazonは国内で最大級の市場規模であるため、検索結果の上位に表示されれば売上の向上につながります。
しかしAmazonでは競合も多く1ページに表示される商品の枠が決められているため、検索の上位表示にはさまざまなSEO対策を行う必要があります。
AmazonのSEOとは
Amazon SEOとは、Amazonの検索エンジンに向けた最適化を行うことです。検索結果の上位に商品ページを表示させ、アクセス数や成約率の向上を目的にしています。Amazonでは商品を検索して探す人がほとんどです。このAmazonで使われている検索エンジンを最適化する手法はAmazon SEOと呼ばれ、Googleの検索エンジンとは全く異なる対策が必要です。Amazonの企業理念は Earth’s most customer-centric company.(訳:地球上でもっとも顧客を大切にする企業)となっていますので、Googleとは別の観点でユーザーファーストを意識した最適化が必須です。
ここでは、Amazon SEOの特徴やGoogle SEOとの違いについて詳しく解説していきます。
Amazon SEOの特徴
Amazonの検索結果画面では、1ページの中に2種類の広告とSEOの上位4件が表示される仕組みになります。検索結果画面の最上部に表示される広告が「スポンサーブランド広告」、上から2段目に表示される広告が「スポンサードプロダクト広告」です。
したがって検索結果画面の1ページ目では、SEOよりも広告枠の方が多く表示されていることになります。広告を出していない出品者であれば、SEOで表示されなければ商品を認知してもらえません。
そのため、どの出品者も貴重なSEOの枠に商品を掲載させようと考えており、Amazon SEOで検索上位は簡単に達成できないほど競争が激しいといえます。
AmazonとGoogleの違い
AmazonとGoogleの主な違いは、使用している検索エンジンです。検索エンジンが違えばSEOの評価を定める検索アルゴリズムも異なるため、効果的なSEO対策も変わってきます。
アマゾンのアルゴリズムは商品を最大限に売るために検索結果を表示します。アマゾンのアルゴリズムA9とGoogleアルゴリズムの大きな違いはココにあります。Googleのアルゴリズムの目的は、すべての検索クエリ(そのユーザーの興味)に対して検索結果を表示します。
アマゾンは”商品を最大限売るため”だけのアルゴリズムですので、この点をつきつめていけば違いが分かってきます。Googleのアルゴリズムは画像をalt属性のテキストで認識するのに対してアマゾンのA9は違うようです。商品の写真は商品を売る上で一番大事といっても過言ではないくらい大事なので、写真の画像もランキングに大きな影響を与えています。
また、アマゾンSEOを解明するにもこの点(”商品を最大限売るため”のアルゴリズム)を軸に考えていくとおのずと何をすればよいかがわかってきます。
ただ、AmazonとGoogleには共通している点もあります。
例えば、検索キーワードに対する関連性を重要視していることです。両方とも明確な評価基準を発表していないため、厳密なキーワードを含める数量などは分かりませんが、ユーザーが不快に感じない程度の適切さが効果的と考えられます。
またユーザー視点での見やすさや分かりやすさも大切な要素となるため、Amazon・Google問わずにユーザーファーストの対策は意識することが重要です。
Amazon SEOが必要な理由
AmazonはECサイトですので楽天やYahoo!ショッピング同様、サービスの最終着地点はユーザーの商品購入にあります。そのため、AmazonはCVR(コンバージョン率、この場合は購買率)を上げ、顧客単価を上げる施策や全体的なアクセス増を促す対策を施していますが、大前提としてはユーザーが欲しいページにたどり着くことです。
多くのECサイト同様に(というよりもAmazonがやっていることを他のECサイトが真似ていることが多いのですが)、商品ページへのアクセスを促すためにサイト内検索、カテゴリ、絞り込み検索、特集、追加購入を促す関連ページの内部リンクなどを行っています。この中でもっとも多いものはAmazonのサイト内検索であり、Amazonの検索エンジンを最適化することは企業の売り上げ増に非常に大きく関連します。
検索結果の2ページ目以降を見るユーザーはわずか30%
Amazon公式のYouTubeで公開されておりますが、検索結果の2ページ目以降を閲覧するユーザーはわずか30%です。 つまり、自社の商品が2ページ目に表示されている場合にはユーザーの70%の目に触れることはないということです。
Google同様に上位表示させることが非常に重要な対策になりますが、まずは1ページ目に表示させることが極めて重要です。Amazonの仕様はたびたび変わりますが1ページ目に表示されるのは48件(2021年5月時点)ですので上位48位に来ることが最初の目的になります。
ただし、検索上位にあるほどクリックされやすいことは間違いありませんので、1ページ目に表示されたとしても売上を大きく伸ばすためには3位以内に入らなければならず、そのためには検索エンジンの仕組みをよく把握した上で対策しなければなりません。
Amazonの検索エンジン(A9)の仕組み
Amazonの検索エンジンはA9と呼ばれるアルゴリズムによって順位を決定します。このA9はAmazonが独自開発しているため仕様の公開はされていませんが、経験則から以下の2つが重要要素となっていると考えられます。
- 検索クエリと商品の関連性
- 商品がどのくらい売れているか
検索クエリ(実際に検索されたときに使われたキーワード)と商品の関連性が高いものを上位表示する点についてはGoogleと同じですが、「商品が過去にどのくらい売れているのか」も見ていると考えられますので検索順位を上げるためには、いかに自社の商品にアクセスさせるかということも対策しなければなりません。
検索クエリと商品の関連性を高くするためにはユーザーの検索意図を考える必要があり、どのくらい売れているのかという基準がある以上はAmazon内の対策だけではなく広告なども同時に行うことでより大きな効果が期待できます。
したがってAmazon SEOで検索上位に表示されるためには、検索アルゴリズムのA9に向けた対策を行う必要があります。
主なSEO対策は以下になります。
- キーワードやタイトルを最適化する
- 質の高い商品画像を使用する
- 商品仕様を分かりやすく記載する
- 商品説明・商品紹介コンテンツ欄を充実させる
検索エンジンがどのような商品であるかを考えたうえで対策し、検索上位の表示を目指していきましょう。
検索クエリと商品ページの関連性
実際に検索されたキーワードと商品ページの関連性が高いほど上位表示されやすいということは、検索キーワードと完全に一致する商品があれば検索結果上位に来ることは間違いありません。
しかし、完全一致をすることは商品を知っている場合に限りますので、ユーザーは一般的な名詞で検索することが想定されます。これは検索される際に使われるキーワードや関連する用語を多く使うことで上位表示できるということを意味します。
Google対策のSEOでは共起語(LSIキーワード)と呼ばれるものですのでSEO担当者にはなじみのものかもしれません。
どの程度まで言葉を理解しているかは定かではありませんが、Amazonもクエリに関連するワードは正しく理解しているようで、略語や言い換えた言葉であっても問題なく検索結果に反映されています。
例えば、「電動のこぎり」の検索結果は「電のこ」や「電気のこぎり」と非常に近しいものになっています。
商品がどのくらい売れているか
Amazonでは過去により多く売れている商品ほど上位表示される傾向にあります。これは楽天やYahoo!ショッピングも同様ですが、売れている商品ほどユーザーが求めているものであるという判断があるからと考えられます。
そのため、発売したばかりの商品で上位表示をすることは敷居が高く、最初は苦戦することが想定されます。ただし、検索結果は多くの要素が複雑に絡まりあって出てきた結果ですので改善を繰り返すことで徐々に上位化させることは可能です。
Amazon SEOの重要性
Amazonは日本のECサイトの中でも最大級の規模があり、競合も多くいます。そのためAmazonを活用して商品を販売するうえでは、SEO対策によって検索上位に表示させることやカートの獲得を行うことが大切です。
ここでは、Amazon SEOの重要性について詳しく解説していきます。
Amazonの市場規模
Amazonは世界中で利用されているECサイトであり、日本においては売上高で1位2位を争うほどの市場規模があります。そのため、インターネットを活用して商品を販売するにはAmazonは欠かせない存在です。
またAmazonの特徴として、商品を販売する際は1点の成約に対して100円の成果報酬を支払う小口出品サービスがあります。大口出品サービスでも月額4,900円(税抜)と安い費用で出品することができるため、Amazonへの参入障壁は低く競合が多いといえます。
したがってAmazonは購入ユーザーが多く需要がありますが、売上を伸ばすことは簡単ではありません。競合よりも売上を伸ばすには商品ページを多くのユーザーに閲覧してもらう必要があり、検索上位に表示させるためのAmazon SEOは必須となります。
売上に直結する
AmazonでSEO対策を行う最大の目的は、販売している商品の売上を伸ばすためです。1ページの中で商品の表示数が決まっているAmazonの場合、検索順位が売上に直結するといっても過言ではありません。
例えば、Amazonで「青汁」のキーワードを調べたときに2,000件の商品がヒットすると仮定します。1ページ目に表示されるのは上位4商品となるため、もし順位が2,000位であれば何ページ目の表示になるかを考えられないほどです。順位が50位や30位であったとしても確実に閲覧されるわけではありません。
ほとんどのユーザーは1,2ページの閲覧で終わることも多いため、売上を伸ばすためには上位10位以内に入ることが重要です。
カートの獲得
Amazon SEOは、売上を大きく左右するカートボックスの獲得に効果的です。カートボックスとは、商品ページの「カートに入れる」と「今すぐ買う」のボタンから購入された場合に、カートボックスに記載されている出品者の商品が購入される仕組みのことをいいます。
Amazonは1商品に対するページが1つのみという独自の特徴があり、カートボックスを獲得できるのは1商品に対して1人の出品者だけです。そのため、カートボックスを獲得することで自分の商品が購入されやすくなり、売上を伸ばすことができます。
カートを獲得するには複数の条件がありますが、商品や出品者に対するユーザー評価は大切な要素です。仮に一回も購入されたことがない商品であればカートを獲得することは厳しいと考えられるため、SEO対策によって少しでも売上を増やしておくことが重要になります。
Amazon SEOの評価基準
AmazonのSEO順位における評価基準は明らかにされていませんが、Amazonの立場で考えると検索キーワードに対して売れる可能性が高い商品であると考えられます。そのためAmazonの検索エンジンに向けて、いかに商品の魅力を示せるかが重要です。
ここでは、Amazon SEOの評価基準として考えられる要因を詳しく解説していきます。
商品の売上数
商品の売上数は商品の価値を示す重要な指標のため、Amazon SEOにおいて重要な判断材料であると考えられます。
ただ注意しなければいけないことが、売上数を判断される期間です。例えば、10年前に一時的に売上があった商品はそれほど良い評価は得られません。Amazonでは最新の情報が意識されやすいため、最近の売上数が大切になります。
そのためコンスタントに売上が伸びれば、長期的にSEOで検索上位に表示させることも可能です。一時的に売れる商品よりも、長期的に売れつづける商品を目指していきましょう。
商品のクリック率と購入率
Amazonの検索エンジンではユーザー目線で良い商品であるかを判断しているため、商品のクリック率や購入率も重要な指標といえます。
したがってどんなに多くのユーザーに閲覧されている商品であろうと、まったく購入されていなければユーザーが魅力的に感じない商品であると判断されるかもしれません。
商品説明や商品写真など、ユーザーが魅力に感じるポイントを再考し改善していきましょう。
商品のレビュー評価
ECサイトでは実際に商品を見て判断することができないため、多くのユーザーが商品写真やカスタマーレビューを判断指標にしています。そのため検索エンジンにおいても、商品のカスタマーレビュー評価は重要な判断材料です。
カスタマーレビューが良ければユーザーを満足させられる商品、悪ければ何か問題がある商品だと判断されます。口コミの内容を操作することはできませんが、購入ユーザーに対しては丁寧な接客を心がけ、良い評価で埋め尽くされるようなカスタマーレビューを目指しましょう。
Amazon SEOを強化するレビュー対策
AmazonのSEOの中でも、カスタマーレビュー評価は重要な指標の1つです。Amazonには「出品者レビュー」と「商品レビュー」の2種類があり、どちらも5段階評価からなります。効果的な対策を行い、最上位評価の獲得を目指していきましょう。ここでは、Amazon SEOを強化するレビュー対策について詳しく解説していきます。
レビューのリクエスト
Amazonでは「レビューをリクエストする」という機能があり、商品を購入したユーザーに向けてレビューの依頼ができます。
従来までも商品購入ユーザーに対して自動で商品レビューを依頼する機能はありましたが、なかなかレビューを獲得することができませんでした。また、個人的に購入ユーザーにレビュー依頼メールを送る方法もありますが、利用規約に違反する可能性など注意点が多くあります。
そのためAmazonが公式で追加した機能が「レビューをリクエストする」です。商品がユーザーに届いた日の4日後から30日後までの期間に、レビュー依頼メールの送信ができます。
出品者の好きなタイミングで送信することができるため、積極的に活用し多くのレビューを獲得していきましょう。
悪い評価レビューの削除依頼をする
Amazonでは悪い評価レビューが書かれたとしても、正当な理由があればレビューの削除ができます。
正当な理由とは以下になります。
- 「表現」 レビューに卑猥な言葉が含まれている。
- 「個人情報」レビューに、Eメールアドレス、氏名、電話番号といった出品者の個人情報が含まれてる。
- 「商品に関するフィードバック」フィードバック全体が商品レビューである。
- 「フルフィルメント by Amazon (FBA) の評価 」Amazonが対応した注文の出荷、またはカスタマーサービスに対するレビューである。
- 「その他」
評価が記入されてから90日間以内であれば、出品者がAmazonにレビューの削除依頼を行い、削除対象として認められて場合に削除される仕組みです。
明らかに事実と異なるレビューであえば削除対象として認められることが多いため、悪い評価が記載された場合は活用しましょう。
Amazon SEOの対策
Amazon SEOを対策するうえでは、商品ページ内の項目を充実させることや、閲覧ユーザーに商品の魅力を伝えることが大切です。
適した文章や記載内容が思い浮かばない場合は、売れ行きが良い競合商品のページ分析をおすすめします。ポイントをしっかり押さえて、自分の商品ページに応用させることが効果的です。ここでは、Amazon SEOの対策について詳しく解説していきます。
キーワードやタイトルの最適化
Amazon SEOではキーワードに対する関連性が重要のため、タイトルには適切なキーワードを含めましょう。効果的な方法は、商品名だけでなくジャンルや商品の特徴も踏まえてタイトルを設定することです。
なぜならユーザーはAmazonで商品を探す場合、複数のキーワードを入力して検索する人が一定数いるからです。ユーザーが検索するキーワードの関連性を高めやすくなり、検索上位に表示されやすくなります。
ただ、キーワードを羅列するようなタイトル設定には注意しましょう。あくまで自然な文章の中にキーワードを含めることが重要です。
商品画像の質を高める
商品画像はAmazon SEOだけでなく、商品のクリック率や成約率を高めるためにも重要です。ECサイトでは実物を見れないため、ユーザーに商品のイメージを湧かせる必要があります。どんなに良い商品であろうと、文章のみでは良さを100%伝えることができません。
そのため、商品の角度や使用感が分かるような写真を撮影し積極的に掲載しましょう。Amazonでは1商品に対して9枚の画像を掲載できるため、できるだけ最大枚数の掲載をおすすめします。
商品仕様を記載する
商品仕様欄は、商品説明を箇条書きで記載できます。1項目につき100文字の制限があるため、完結した内容にしましょう。
主な記載内容は以下になります。
- 商品のサイズ
- 商品の素材
- 商品のカラー
特に商品のサイズはユーザーが求めている情報のため、具体的な数値の記載がおすすめです。サイズごとに表示されていればユーザーにとっても見やすいため、ぜひ意識しましょう。
商品説明の充実化
商品説明では、商品の細かい情報や内容を600文字まで記載できます。ユーザーの検索画面では、商品仕様欄の「もっと見る」をクリックされた場合に商品説明欄が表示される仕組みです。したがって、商品仕様で記載できなかった内容や補足して説明したい場合に活用しましょう。
記載なしでも設定できる部分ですが、ユーザーに商品の詳細を伝えるためには設定することをおすすめします。商品の魅力が伝わる文章や、簡単な使用方法の記載も効果的です。
商品紹介コンテンツの充実化
商品紹介コンテンツは、商品ページの最下部に表示される部分です。商品紹介コンテンツは自由に設定することができるため、上手に活用できればユーザーの購入率を高めることにつながり、Amazon SEOにも良い影響を与えます。
主な設定項目は以下になります。
- コンテンツ名
- 言語
- 製品ブランドのロゴ
- 商品画像
- 商品説明文
モジュール機能では用意されているテンプレートを活用し、簡単に商品紹介コンテンツを作成できます。商品の特徴を引き出すような設計を意識し、閲覧ユーザーに魅力を伝えていきましょう。
Amazon SEOのポイント
Amazon SEOの対策ポイントは大きく分けると以下の4つです。
- キーワードの改善
- 良質なレビューの多さ
- 転換率の良さ(CVRの高さ)
- Q&ページを充実させる
キーワードの改善
商品ページを最適化することで前述した検索クエリと商品ページの関連性を高め、検索上位を狙うことができるようになります。設定ができるのは次の4項目です。
- 商品名
- 商品の仕様
- 商品紹介
- 検索キーワード
最後の「検索キーワード」はGoogle SEOでいうところのmeta keywordsのようなものです。
また、[~!*$?_{}#<>|*;]←こういったキーワードは使うのはやめましょう。
良質なレビューの多さ
単純にレビューが多いことが検索上位に表示される条件にはなりませんが、商品の購入数が検索結果に影響する以上、見逃せないのがレビューです。
特にAmazonではレビューを参考にした上で購入する人も多く、良質なレビューの数はそのまま転換率(CVR)に影響する可能性が高く、重要な要素となります。
転換率の良さ(CVRの高さ)
転換率とはアクセス数に対する購入率のことです。CVRや購買率とも言い換えられます。商品の売れた数が検索結果に影響するということはアクセスがあった顧客を逃さずに購入させるということは非常に重要なポイントです。
在庫切れがあれば離脱されてしまいますし、商品ページの紹介や画像でどのようにアピールするかも対策ポイントとなります。
Q&Aページ
レビューと同様にQ&Aページも充実させましょう。Q&ページはユーザーの質問に答えどんどん更新していきましょう。購入前のユーザーが持つ疑問がすべて解消されていけば購買の確度がどんどん上がっていきます。
キーワード対策方法
前述したポイントにキーワードの改善があると説明しています。ここではどのようにキーワードを改善するのかを紹介いたします。
基本的には1.最適なキーワードを見つけ、2.設定に反映することを繰り返すことになります。
キーワードの見つけ方
キーワードの見つけ方は大きく2つです。
サジェスト
Amazonの検索でキーワードを入力すると関連したキーワードが表示されます。上図では「電動のこぎり」と入力した際に出てきたサジェストです。サジェストで出てきたキーワードは実際に多くの人が検索しているものですので検索需要の大きいものと想定されます。
セラースプライト
セラースプライト とはAmazonでの月間検索ボリュームを調べるツールです。無料版はありますが利用制限が大きく、有料版を使う場合には月98ドル~の月額料金がかかります。調査できる内容が非常に多く、Amazon SEOを積極的に行う場合には利用することを強くおすすめいたします。
商品ページ最適化
対策キーワードを定めたら商品ページへ設定し、最適化を進めます。実際に商品を買いたいお客様が店舗に来てくださったときに会話して商品を売ることをイメージしてキーワードと文章を構築しましょう。
商品名
商品名は商品画像とともに検索ページに表示されます。クリック率にも大きく影響するため、できるだけわかりやすくキーワードを含めて設定しましょう。
- 銘柄
- 色/版(女性もの・男性もの)
- 原材料(その商品が何でできているか)
- 商品タイプ/型
- 商品サイズ
- 数量
を入れてあげるのも良いです。詳しく商品がわかればわかるほど良いです。
商品の仕様
商品の仕様は対象商品の説明を最大で5つ箇条書きで表示させることができます。PCでの表示は5つとも出てきますが、スマホ版では最初の3つが表示され残り2つはクリックしないと表示されません。そのため、上3つに特にアピールしたい情報をまとめましょう。
商品の説明
商品の説明は画像や文章を用いて詳細を説明することができる箇所です。自社ラインナップを紹介することもでき、商品購入に大きく貢献する可能性の高いためキーワードを意識した上で詳細に書くようにしましょう。
商品画像
商品画像は検索結果にも表示され、クリック率にも大きく影響する非常に重要なポイントです。文字だけでは伝えづらいものも多く、最大限活用することをおすすめします。Googleのアルゴリズムと大きく違っているのがこの商品画像がランキングに影響を与えるところです。
商品画像のコツ
- 男女別の商品であれば別々の商品画像を表示
- 背景は白で見やすく
- 文字を入れない
- イラストはやめてリアルな写真
- 商品だけの写真
- 商品全体がきちんと見える写真
- 違ったアングルの写真
さらに売上を上げるには
ここまででAmazon SEOの対策ポイントは説明してきましたが、さらに売上を上げるためには次のような施策も有効です。
広告を活用する
Amazonにも広告枠があります。そのため、商品が売れるようになるまでは広告枠を利用して売上数を上げることで結果的に検索上位に表示されるということがありえます。
入札額(1クリック当たりの課金額)と関連性をもとにAmazon内でオークション形式で広告を表示することになりますので、ある程度の予算は必要になります。
価格の最適化
Amazonでは商品の販売数が検索結果に影響しますので、価格を下げて売上数を伸ばし、検索結果が良くなった後に価格を上げるということが行われてきました。この手法は現在ではリスクがあり、価格の変更幅が大きすぎる場合には最悪、販売を停止されてしまうことがあります。
とはいえ、販売価格を下げることで売上数が伸び、結果的に検索結果が改善する可能性は高く、最適な金額を設定しておくことは重要な施策です。
まとめ