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AEOとは? 応答エンジンやSEOとの関係性、AEO対策のやり方を解説

AEOとは? 応答エンジンやSEOとの関係性、AEO対策のやり方を解説2022年末に登場したChatGPTを皮切りに、AIを搭載した応答エンジンが次々と登場しました。とくに、ChatGPTの注目ぶりには目を見張るものがあります。国内大手調査企業の野村総合研究所(NRI)が公開した日本のChatGPT利用動向によると、2023年5月の段階で国内によるChatGPTに対するアクセス数が767万件にまで伸びたことがわかっています。

 

こうした流れを受けて、Google社やMicrosoft社といった検索エンジンのサービス会社も生体AIを導入した検索エンジンシステムを開発するなど、応答エンジン周りの動きに拍車がかかっています。

 

一方、WEBサイトの運用者は、これまで集客の手段としてSEO対策を重視してきました。しかし、今後は検索ユーザーと検索エンジンだけではなく、応答エンジンの対策として「AEOをとりいれる必要があるのでは?」と囁かれています。

 

SEOコンサルタントAEOについて解説します。AEOと応答エンジンの概要のほか、AEOが必要な理由や具体的な手法をまとめています。はやめにAEO対策に着手して、先行の利を狙う方は、本記事を参考にしてください。

 

SEOコンサルティング

AEO(Answer Engine Optimization)とは

AEO(Answer Engine Optimization)とは

 

AEOとは、検索クエリの回答コンテンツをWEBページ内に設置して、応答エンジンに最適化する施策のことです。明確でわかりやすい回答コンテンツをページ内に用意することで、応答エンジンの情報源としてピックアップされやすくなります。

 

なお、AEOは、Answer Engine Optimizationの頭文字から成るWEB用語で、応答エンジン最適化(アンサーエンジン最適化)と訳されます。

 

応答エンジンとは

応答エンジン(Answer Engine / アンサーエンジン)とは、インターネット上で質問の回答を探すサービスのことです。具体的には、AI(Artificial Intelligence / 人工知能)を応用した検索エンジンやチャットツール、または音声検索が該当します。2024年現在では、応答エンジンとして、次のようなサービスが提供されています。

 

 

サービス名 サービスの種類
Search Generative Experience 検索エンジン
Microsoft Copilot 検索エンジン
ChatGPT チャット
Bard チャット
Siri 音声検索
Googleアシスタント 音声検索

 

なぜAEOが必要なのか

2023年以降は、AIを用いた検索エンジンやチャットツールが注目を浴びています。そして、こうした応答エンジンは、次世代で検索エンジンのような役割を担う存在に成長するという見方もあります。

 

なぜAEOが必要なのか

 

そこで、このような新世代サービスに自社サイトを露出させる施策をAEO対策と呼び、注目を集めています。WEB業界では、今のうちからAEOの準備を進めることで、近未来の世界でWEBサイトの存在感を高める施策につながるのではないかと期待されています。

 

AEOのメリットとリスク

AEO対策を進めることで、下記のようなメリットをえられます。

 

 

メリット1:WEBサイトの露出が増える

メリット2:AEO施策はSEO評価に直結することも

 

 

ただし、誤解されやすい注意点もあります。

 

 

注意点:今すぐに大きな効果をえられると保証されているわけではない

 

メリット1:WEBサイトの露出が増える

AEO対策すると、AI検索エンジンやAIチャットに自社サイトが情報源としてピックアップされます。つまり、自社サイトの露出機会が増えるということです。さらに、今後、応答エンジンの利用普及が進むと予測されていますので、大きな効果を生むと期待されています。

 

メリット2:AEO施策はSEO評価に直結することも

AEO施策を実施すると、検索エンジン型の応答エンジンにWEBページがピックアップされますので、SEO評価に影響を与えることがあります。

 

たとえば、Search Generative Experience(SGI)では、Google社の検索エンジンにインデックス済みのWEBページから情報を集めて、回答コンテンツを検索結果上に掲載します。

 

関連記事:Googleが発表したAI搭載検索エンジンSGEとは?

 

仮に、自社サイトがその情報源としてピックアップされると、Google検索エンジンにWEBページが一定の評価を受けていることの裏付けともいえます。つまり、AEO対策は、SEO対策に直結する施策ということです。

 

注意点:今すぐに大きな効果をえられると保証されているわけではない

AEO対策を進めたからといって、今すぐに効果を実感できるわけではありません。

 

たとえば、SGIは、2024年2月時点で使用運転の状況にあります。その一方、chatGPTのように、すでに正式に稼働している応答エンジンがあります。しかし、生活に浸透しているほど利用されているとは言い難いです。

 

AEO対策は、応答エンジンが一般生活や仕事のなかで不可欠な存在に成長して、はじめて真価を発揮します。そのため、2024年2月時点では、AEO施策で高い効果をえられる時期が不透明です。

 

AEO対策の考え方と手法

応答エンジンは、質問に回答するコンテンツを情報源として、ピックアップする傾向があります。そのため、AEO対策の基本的な考え方は、次のようになります。

 

 

AEO対策の考え方1:検索意図に対して、明確な回答テキストを書く

AEO対策の考え方2:自社ページならではのオリジナル情報を盛り込む

 

 

このような考え方を踏まえると、AEO対策を実現するためには、次のような手法が効果的といえます。

 

 

AEO対策の手法:FAQコンテンツを用意する

 

AEO対策の考え方1:検索意図に対して、明確な回答テキストを書く

WEBページ内にて、検索意図に対する明確な回答をテキストで提示すると、応答エンジンにピックアップされやすくなります。

 

関連記事:検索意図とは

 

現在の応答エンジンは、検索ユーザーの質問文をもとに検索クエリを抽出して、検索エンジンのなかから回答となる情報源を探します。そのため、SEO対策と同様に、検索意図を汲み取って、明確な解決策をわかりやすく提示することが重要です。

 

AEO対策の考え方2:自社ページならではのオリジナル情報を盛り込む

オリジナル情報をWEBページに盛り込むと、応答エンジンに採用される可能性が高まります。

 

応答エンジンには、複数のWEBページの情報を組み合わせて回答コンテンツを生成するという特徴があります。そのため、自社ページのみに含まれる情報や見解をページに埋め込んでおくと、応答エンジンの回答テキストを補完するために、テキストの1つのパーツとして採用されることがあります。

 

AEO対策の手法:FAQコンテンツを用意する

AEO対策の1つの手法として、FAQコンテンツの作成が挙げられます。FAQ(Frequently Asked Questions)とは、質問と回答にテキストをわけて、読者のよくある質問を解消するコンテンツのことです。具体的には、次のような形式です。

 

 

Q:AEO対策とはなんのことですか?

A:AEO対策とは、応答エンジンに対してWEBサイトを最適化する施策のことです。

 

 

FAQは、上記例のように会話形式でテキストを演出します。そのため、チャットや音声を用いる会話型の応答エンジンとも相性面で優れています。

 

東京SEOメーカー(本サイト)でも、記事作成時にFAQの項目(よくある質問)を設置するようにしています。

 

応答エンジンの種類

応答エンジンには、下記のような種類があります。

 

  • AI搭載の検索エンジン
  • AI搭載のチャットツール
  • AI搭載の音声サービス

 

さらに、代表的なサービスとしては、下記のようなものが挙げられます。

 

  • Search Generative Experience(検索エンジン)
  • Microsoft Copilot(検索エンジン)
  • ChatGPT(チャット)
  • Bard Advanced(チャット)

 

Search Generative Experience(検索エンジン)

Search Generative Experience(SGE)とは、Google社が開発した生体AIをGoogle検索エンジンに反映した機能のことです。国内では、2023年8月30日より試験運用がスタートしました。

 

関連記事:Googleが発表したAI搭載検索エンジンSGEとは?

 

本機能では、検索クエリに対して、AIが回答テキストを生成して、検索結果の最上位にて掲載します。

 

Search Generative Experience(検索エンジン)

引用:Google検索エンジン

 

仕組みとしては、Google検索エンジンにインデックスされているWEBページのなかから、検索クエリに合致する情報を収集して、AIが適切なテキストを生成するといったものです。そのため、回答テキストには情報源として採用されたWEBページの情報が掲載されます。AEO対策することで、こうした枠に自社サイトのページを掲載することが可能となります。

 

自社サイトのページを掲載することが可能

引用:Google検索エンジン

 

サービス名 Search Generative Experience(SGE)
提供社 Google
公式情報 生成AIによる検索体験 (SGE) のご紹介

 

Microsoft Copilot(チャット)

Microsoft Copilot(コパイロット / 旧:Bing Chat)とは、BingとChatGPTを融合させた、Microsoft社の対話型のAIチャットサービスのことです。

 

Copilotは、もともとはBing Chatとして2023年5月4日に一般公開されました。その後に、マイクロソフトオフィス(Microsoft 365)と連動するCopilotとして、同年12月1日に生まれ変わりました。

 

Copilotは、オフィスソフト連動型と連動するという特徴がありますので、さまざまな使い方があります。そのなかの1つに、Bing内でAIとチャットするという基本的な使い方があります。この場合、Bing内のCopilotページにて、専用フォームに質問文を入力すると、AIがテキストで回答します。

 

Microsoft Copilot(チャット)

引用:Bing

 

AEO対策により、上記画像のように自社ページが表示されるようになります。

 

サービス名 Copilot
提供社 Microsoft
公式情報 Microsoft Copilot (現 Bing Chat、Copilot in Windows) を 12 月 1 日より正式提供開始。個人のお客様向け機能の紹介

 

ChatGPT(チャット)

ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、アメリカの人工知能研究所であるOpenAIが開発したAIを搭載したチャットツールのことです。2022年11月30日より、ベータ版がリリースされ、瞬く間に世界中で利用者が増加していきました。

 

関連記事:ChatGPTとは

 

ChatGPTでは、LINEやChatWorkのように、フォームにテキストを投稿すると、あたかも人間が返信したかのようなナチュラルなテキストで回答をえられます。

 

ChatGPT(チャット)

引用:ChatGPT

 

仕組みとしては、まず、ChatGPTのアルゴリズム(回答テキストを生成する要素)に対して、テキストデータを学習させます。その学習内容やWEB情報などをもとに、質問に対して回答テキストを生成します。こうした特徴から、現状では、下記のような課題があります。

 

  • 間違った回答をする
  • 回答テキストの情報源が古い

 

下記のような課題 引用:ChatGPT

 

現状では、発展途上のツールといえます。ただし、将来的には、人間を超える知識を有し、さまざまな業界で活躍することが期待されています。

 

サービス名 ChatGPT
提供団体 OpenAI

 

Bard Advanced(チャット)

Bard Advanced(バードアドバンス)とは、従来のBardを進化したAIチャットサービスです。公開時期は、2024年初頭を予定しています。

 

もともと、Google社は、BardというAIチャットツールを提供していました。一方、2023年末に次世代AIモデルとしてGemini(ジェミニ)を公開しました。そして、Birdの新たなAIとしてGeminiを搭載することになりました。

 

Geminiの画期的な点は、マルチモーダルと呼ばれる仕組みが備わっている点です。マルチモーダルとは、テキストや画像、音声などの異なるデータを1つの集合体として認識できます。そのため、従来のAIよりも高度な理解力を有しています。

 

 

Gemini は、Google Research のメンバーを含む Google 全体での大規模な共同研究の成果です。マルチモーダルとしてゼロから構築された Gemini は、テキスト、画像、音声、動画、コードなど、さまざまな種類の情報を一般化してシームレスに理解し、操作し、組み合わせることができます。

 

引用:最大かつ高性能 AIモデル、Geminiを発表 – AIをすべての人にとってより役立つものに

 

つまり、AEO対策の観点からすると、今後はテキストだけでなく、さまざまなコンテンツデータを応答サービスの最適化に求められてくることが予測されます。

 

サービス名 Bard Advanced(2024年初頭リリース予定)
提供社 Google
公式情報 GeminiでBardがさらに便利に

最大かつ高性能 AIモデル、Geminiを発表 – AIをすべての人にとってより役立つものに

 

AEO対策の事例

AEO対策による効果の事例として、ざっくりとですが、東京SEOメーカー(本サイト)のページがSGEに掲載されたケースをご紹介します。

 

東京SEOメーカーでは、「SEOエンジニアになるには」というテーマの記事を公開しています。そこで、SGEで「seo エンジニア」と検索してみました。

 

AEO対策の事例

引用:Google検索エンジン

 

上記画像のとおり、該当ページの文面が使用されていることがわかります。

 

SEOエンジニアになるには?SEOエンジニアの業務内容と必要なスキル

参考:SEOエンジニアになるには?SEOエンジニアの業務内容と必要なスキル

 

しかし、厳密にいうと、引用ではなく、上記画像の青印の文面をAIが要約して掲載しているようです。

 

AEOのよくある質問

AEOのよくある質問をFAQ形式でまとめています。

Q:AEOとは、なんの略称ですか?

Answer)AEOは、Answer Engine Optimizationの略称です。

 

Q:AEOは、どのように翻訳されますか?

Answer)AEOは、応答エンジン最適化(回答エンジン最適化)と訳されます。

 

Q:AEO対策には、どのような効果がありますか?

Answer)AEO対策すると、応答エンジンの回答コンテンツにWEBサイトのページがピックアップされやすくなります。それにともない、WEBサイトの認知度アップやアクセス流入の増加といった効果を見込めます。

 

Q:AEOとSEOの違いは?

Answer)AEO対策は、SEO対策の一環という位置付けと認識されています。ただし、厳密にいうと、AEOとSEOでは、目標とするWEBページの露出枠が異なります。

 

SEOとは、検索エンジン最適化のことです。SEOのメインの目的は、オーガニック検索結果(検索ランキング)で上位表示することです。ただし、広義の意味では、検索エンジンの検索結果上にて、広告枠を除いた枠にWEBページを掲載することを目指します。

 

関連記事:SEO対策とは

 

一方、AEOは、検索エンジンに限らず、AIチャットツールやAI搭載の音声サービスでWEBページの情報が採用されやすくするための施策です。

 

Q:AEO対策とSEO対策は、どちらが重要ですか?

Answer)今後は、AEO対策の重要性が高まるとみられています。ただし、AEOとSEOでは、目標とするWEBページの露出枠が異なります。そのため、従来のSEO対策も、検索エンジンのニーズが続く限りは、重要な施策として扱われます。

 

Q:AEOとVSOの違いは?

Answer)AEOがAIを搭載した応答エンジンに対する

 

VSO(Voice Search Optimization)とは、音声検索最適化のことです。音声検索とは、検索方法がテキストの入力ではなく、音声を用いることです。代表的なサービスとしては、GoogleアシスタントやSiriが挙げられます。

 

関連記事:VSOとは

 

まとめ

SEOコンサルタントAEOとは、検索クリエの回答コンテンツを用意することで、応答エンジンとの相性を高める施策のことです。2023年以降では、AIを活用した技術が注目を集めていて、WEB業界でも革新的なサービスの提供が開始されています。そのため、今後、AEO対策のニーズが高まると予測されます。2024年からは、検索ユーザー、検索エンジン、応答エンジンの3つに適合できるようにコンテンツを作成してください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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