品質に関するガイドラインを解説【上級SEO対策向け】
上級SEO対策ガイドラインは全部で以下のような6コンテンツで構成いたします。ご自身に必要な記事をご確認ください。
コンテンツの自動生成
当たり前のことですがコンテンツはその業界に詳しい方が執筆したり監修したりすることで価値が上がります。業界情報を調査してライターに書いてもらうこともありますが、どちらにしても人間の手で書くことは共通しています。
文章を作るだけであれば人間でなくても作ることはできます。しかし、コンピュータによる自動作成の文章は読みづらかったり、意図が理解できなくなったりすることがあり、お勧めできません。
中でも次のような自動生成された文章はまったく評価されなかったり、マイナス評価を受けたりする可能性があるため、絶対に行わないようにしてください。
- SEOキーワードを含んでいるだけの意味をなさない文章
- 自動翻訳された文章で人間の編集がされていないもの
- 自動処理によって生成された文章
- 類義語や難読化を自動化して生成された文章
- Atom/RSSフィードや検索結果からの無断複製された文章
- 複数の既存コンテンツに付加価値を加えず組み合わせた文章
不正なリダイレクト
リダイレクトはページの統廃合やリニューアルの際に行いますし、適切な処理がなされればページ評価を引き継ぐことができますのでSEOの観点でもプラスに作用します。
しかし、次のような不正なリダイレクトをするとマイナス評価を受けることがあります。
- ユーザーとクローラーを別のURLに転送する
- PCユーザーとモバイルユーザーを別のURLに転送する
特にユーザーとクローラーを別URLに誘導する手法はクローキングにあたりますので避けなければなりません。A/Bテストをする際にであっても誤って設定することでペナルティを受けてしまう可能性がありますので設定の際には十分に注意してください。
リンクプログラム
Page rankや検索結果のランキングを操作する目的でリンクを貼ることはガイドライン違反となりペナルティの対象になることがあります。
ここで注意してほしいことは「Page rankや検索結果のランキングを操作する目的」という部分です。多くの方が誤解をされていますが、有料リンクや不自然なリンクであってもPage rankやランキングを操作する目的ではない場合にはガイドライン違反にはなりません。
NGとなるのは次のような行為です。
- Page rankを転送するリンクの売買(有料リンク)
- 過剰なリンク交換
- 相互リンクのみを目的にしたページ
- 大規模なアーティクルマーケティングキャンペーン
- 自動化されたプログラムを使ってリンクの収集
- 第三者にPage rankを転送するリンクを義務付ける行為
※NGとされているアーティクルマーケティングは、ページに対してリンクを貼ることで報酬を支払うというようなマーケティングのことです。アーティクルマーケティングそのものは「自分のサイトがリンクフリーでありサイトを明記の上で引用して構いません」と言っているだけですので問題ありませんが、Page rankを転送するということを目的にする場合にはペナルティを受ける可能性があります。
質の低いコンテンツ
Googleはコンテンツの品質を重要視しています。品質が高くない場合にはランキング上位を取ることは難しいですが、無断複製した記事やオリジナル要素がない記事についてはペナルティを受ける可能性があります。
特に次のようなコンテンツはGoogleのガイドラインに違反する行為ですので絶対にやめましょう。
- コンテンツの自動生成
- 内容の薄いアフィリエイト ページ
- 無断複製されたコンテンツ
- 誘導ページ
有料リンク
リンクプログラムと重複する箇所もありますが、原則的にGoogleは有料リンクを否定していません。ただし、ランキングを調整する意図を持った有料リンクについてはペナルティ対象としています。
問題のない有料リンクの例として広告が挙げられますが、広告を打ち出す場合には次のどちらかの方法で広告のためのリンクであることを明示するようにしてください。
- <a>タグにrel=”nofollow”属性またはrel=”sponsored”属性をつける
- robots.txtを使い検索エンジンからブロックされるページにリンクをリダイレクトさせる
クローキング
クローキングとはユーザーと検索エンジンに異なるURLやコンテンツを見せる行為です。当然ガイドライン違反となりペナルティ対象になります。
クローキングには次のようなものがあります。
- 検索エンジンにはテキストページを表示し、ユーザーには画像やFlashなどの検索エンジンには理解できないがユーザーには理解しやすいページを表示する。
- ページリクエストをしたユーザーエージェントが検索エンジンである場合にのみ、ページにテキストやキーワードを挿入する。
検索エンジンではアクセスしにくい技術を使っているがユーザーのためには使った方がよいという場合にはクローキングではなく、別の手段があります。必ずクローラーとユーザーには同じコンテンツを示すようにしてください。
隠しテキストと隠しリンク
隠しテキストや隠しリンクはクローラーにはコンテンツを見せるものの、ユーザーにはコンテンツを見せない行為になるため、クローラーとユーザーに別のコンテンツを見せるようなことです。どちらもペナルティ対象です。
隠しテキストや隠しリンクには次のようなものがあります。
- 背景と同色のテキストを使う
- テキストを画像の背後に置く
- CSSでテキストを画面外に配置する
- フォントサイズを0に設定する
- 小さな 1 文字のみをリンクにしてリンクとわかりづらいようにする
誘導ページ
誘導ページとは特定のキーワードで検索上位に表示される目的に作られたページのことです。特定のキーワードで検索したユーザーを最終的に同じ内容のサイトに誘導するためユーザーにとって価値があるページとは言い難く、ガイドライン違反となります。
誘導ページには次のようなものがあります。
- 特定の地域や都市ページを複数持ち、そのページから特定のページにユーザーを誘導するページ
- サイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的にしたページ
- サイト内の内容が類似する複数のページ
無断複製されたコンテンツ
SEOにおいてサイトの保有するページ数は重要ですが、ページ数を確保するために無断複製したコンテンツを掲載することはガイドライン違反です。無断複製ではなくても過度の参考や付加価値のないコンテンツは評価されないことも多いため、コンテンツ作成の際には必ずオリジナルコンテンツを作る必要があります。
以下はすべてGoogleが無断複製されたコンテンツとしているものです。
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなく転載しているサイト
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えた上で転載しているサイト
- なんらかの独自の体系付けやユーザーへの利便性を提供することなく他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
- ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト
読んでわかるように、他サイトの記事をそのままコピーしたものはもちろん、他サイトのコンテンツを修正した程度であっても無断複製されたコンテンツとしています。
自身のサイトで独自な情報を盛り込んでいれば無断複製と判断されることはなく、記事としての品質も担保されますので、必ず独自情報を入れるようにしてください。
アフィリエイト プログラム
アフィリエイトサイトでは特定の商品の説明を掲載することが多く、他サイトのコンテンツと比較して非常に似通っていたり、独自性がなかったりすることがあります。十分な付加価値を付けることができない場合にはランキングが低くなることも多く、アフィリエイトの障壁となっています。
アフィリエイトを行う場合、ページ単位では商品説明やレビューは転載だけでは不十分ですし、サイト単位ではアフィリエイトページだけで作られている場合には独自コンテンツが不足と判断されてSEO集客を見込むことは難しいです。
アフィリエイトで高い品質のコンテンツを提供するには次のようなことを意識してみてください。
- アフィリエイトの内容はサイトのごく一部だけになるようにする
- 販売元が提供する内容だけではなく、実質的な価値のあるコンテンツを作る
- 自身のサイトテーマに沿ったアフィリエイトプログラムを選択する
- ユーザーのコミュニティに所属し、ディスカッション、フォーラム、レビューなどで独自のコンテンツを提供する
- 常に最新で関連性の高いコンテンツを作る
キーワードの乱用
文脈に合わないキーワードや数字を詰め込むことでランキングを操作する行為はガイドライン違反になります。実質的に中身のないキーワードの繰り返し、情報の羅列などはランキングを下げる要因になりますので避けてください。
特に都市名、商品名、電話番号などを意味もなく文中に挿入することはユーザビリティの低下につながり、良い結果を出すことはできません。
悪意のある動作を伴うページの作成
ユーザーの想定していない動作をするコンテンツを提供することはガイドライン違反です。しかし、現在でも悪意のある動作を伴うページは非常に多く、ユーザーの安全性が守られていません。Googleは悪意のある動作をするページへの規制を強くしていますので、真っ当な集客をする場合には次のような手法は絶対にやめましょう。
- ユーザーがクリックしても、実際にはユーザーが想定していないボタンをクリックしたことになるようにすること
- ページ上の広告を別のものに置き換える
- ダウンロードした際に意図しないものまでダウンロード対象にする
- マルウェア、スパイウェア、ウィルスなどをインストールさせようとする
- ユーザーの同意なくブラウザの設定を変更しようとする
ユーザー生成スパム
サイト運営は管理者しかできないことが通常ですが、サービスによってはユーザーがコンテンツを追加することも可能です。Wikipediaなどはその最たるものですが、一般的なブログであってもユーザーのコメントなどがつくことはよくあることです。
しかし、このユーザー生成コンテンツを悪用することでスパム行為が行われることは頻繁に起こります。ユーザー生成スパムがあったとしてもサイト全体ではなくページ単位で評価がされることがほとんどであるため一般的には大きな影響は起こりませんが、スパムの程度がひどい場合にはサイト全体に悪影響が及ぶ可能性があります。
ユーザー生成スパムの例として、次のようなものがあります。
- 無料ホストを利用したスパムアカウント
- フォーラムへのスパム投稿
- ブログへのスパムコメント
コメントスパムを防止する方法
コメントスパムは、サイトに悪影響を及ぼす可能性があります。以下は悪影響が出る内容です。
- 対策サイトの一部に低品質なコンテンツがあると、サイト全体の順位に悪影響が出ることがある。
- ユーザーが不快に思うスパムはサイトの評価を下げる。
- 対策サイトへの無関係なコンテンツからのトラフィックで、サイトが遅くなったり帯域幅のコストが増加したりすることがある。
- ユーザー生成スパムがたくさんあるページは、検索結果の品質を保護するためにGoogleは削除したり、ページの順位を下げたりすることがある。
- スパマーにより悪意のあるサイトへユーザーが誘導される。
よって、悪意のあるスパムからウェブサイトを保護することは非常に大切です。
スパム防止方法は、いくつかの方法を同時に試すと良いです。
Google が無料で提供する reCAPTCHA のサービス
reCAPTCHA のサービスは、無料で、簡単にサイトに実装できます。WordPressではreCAPTCHA プラグインを利用できます。サイトをスパマーから守るだけではなく、世界中の書籍のデジタル化に貢献することもできます。
新しいユーザーからの投稿には noindex robots メタタグを追加する
スパムコメントは投稿に自分のURLをはりユーザーをそちらへ誘導します。そこで、コミュニティで評価されていない新しいユーザーからの投稿には noindex robots メタタグを追加します。スパマーによるコミュニティへの投稿を阻止する上でとても役立ちます。
Google アラートでサイトを監視する
Google アラートでサイトにとって望ましくないキーワードを使用して「site:」クエリを設定します。また Google アラートは、ハッキングされたページの検出にも役立つ便利なツールです。
まとめ
2017年ころまではコンテンツの質が悪くてもページ数が多ければ上位表示できるというようなことも散見されましたが、2018年以降は年々コンテンツの質を求められるようになってきています。
高品質の定義は難しいところですが、品質の悪い例はGoogleが指摘してくれていますので今回説明した内容は行わないようにしてください。
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