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サードパーティとは?業界別の意味や関連項目などについて解説

サードパーティとは?業界別の意味や関連項目などについて解説サードパーティという言葉を聞いたことがありますか?この用語はビジネス、ゲーム、テクノロジーなど多くの分野で使われていますが、その正確な意味や役割などについて分からないこともあるのではないでしょうか。

 

SEOコンサルタントそこでここでは、サードパーティの定義や業界ごとの具体的な意味などについて解説します。

 

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サードパーティの定義

サードパーティ(Third Party)とは、主要な2者(例えば、売り手と買い手)の取引に直接関与していないものの、補完的・拡張的な形で取引にかかわる第3者を指します。

 

サードパーティの定義

 

ここでは、プリンター業界を例に挙げて説明します。プリンター業界において、プリンターを製造する機器メーカーはファーストパーティ(First Party)です。つまり、ファーストパーティとは、取引において起点になる会社や人物です。

 

そして、プリンターを購入するのはユーザーです。このファーストパーティの製品を受け取る会社や人物がセカンドパーティ(Second Party)です。また、このファーストパーティとセカンドパーティの取引に直接は関与していないものの、その取引を補完する形で非純正のインクやトナーを提供する企業があります。これをサードパーティと呼んでいます。

 

役割や影響

サードパーティの役割や影響は、業界や状況によって異なります。

 

例えば、車を販売する業者はファーストパーティですが、その車種に対応する非純正のナビゲーションを提供する企業はサードパーティです。このナビゲーションが、車を購入するユーザーにとって魅力的なら車自体の魅力や利便性が向上します。逆に、サードパーティが提供する製品が不十分な場合、車の魅力や価値が低下します。

 

このようにサードパーティが提供する製品やサービスによって、ファーストパーティとセカンドパーティの取引に影響を与えます。

 

言葉の使われ方

サードパーティという言葉は多くの業界で使われ、その意味は文脈によって多少異なります。以下に使用例をお伝えします。

 

  • IT業界:このソフトウェアはサードパーティの開発者によって作られました
  • ゲーム業界:このゲームはサードパーティの企業によって開発されたものです
  • 物流業界:私たちはサードパーティの物流会社を使って商品を配送します
  • WEB広告:このWEBサイトでは、サードパーティの広告を使用しています。

 

【業界別】サードパーティの意味や使われ方

サードパーティという言葉は、業界によって若干異なった意味として使われます。そのため、ここでは業界ごとのサードパーティの意味や使われ方についてお伝えします。

 

IT業界

コンピューターやインターネットを使ったビジネスをしている業界をIT業界と呼んでいます。具体的にはMicrosoftやAmazonなど、ソフトウェアやハードウェア、インターネットサービスを提供する企業が該当します。

 

このIT業界においてサードパーティとは、大手のプラットフォーム(例:WindowsOS、Apple macOS)を使って独自のアプリやサービスを提供する企業や開発者のことを指します。例えば、Adobe Photoshopは、WindowsOSやmacOSという大手のプラットフォームで使える写真編集ソフトです。この場合、AdobeはIT業界でサードパーティに該当します。

 

WEB広告業界

WEB広告業界は、インターネットを利用した広告の作成や配信、分析などを手がける業界のことです。

 

この業界においては、ファーストパーティは広告主と呼ばれ、商品やサービスを宣伝したい企業や個人が該当します。セカンドパーティは、WEBサイトのオーナーなどが該当し、広告スペースを提供しています。サードパーティは、広告主とWEBサイトオーナーが広告の成果を最大化するために管理・分析などをおこなう企業です。(例.Google広告)

 

WEB広告業界でサードパーティの役割は、広告のターゲティング、トラッキング、効果測定、最適化などをおこない、ファーストパーティとセカンドパーティの収益向上に貢献します。

 

ゲーム業界

ゲーム業界とは、ビデオゲームやモバイルゲーム、その他の関連製品やサービスを開発・販売・運営する企業のことです。

 

ゲーム業界においては、家庭用ゲーム機本体やゲームプラットフォーム(例えばPlayStation、Xbox、Nintendo Switchなど)を開発・販売する企業をファーストパーティと呼びます。そして、サードパーティはそのようなプラットフォームに対応したゲームソフトや周辺機器を開発・提供する企業のことです。

 

ゲーム業界ではファーストパーティとサードパーティが互いに補完し合い、より魅力的なゲーム環境をユーザーに提供しています。

 

金融業界

金融業界とは、お金に関する各種サービスを提供する業界です。具体的には、銀行や保険会社、証券会社、投資ファンドなどが含まれます。

 

金融業界では、金融機関がファーストパーティ、顧客がセカンドパーティです。そして金融機関とは独立して活動する企業をサードパーティと呼びます。具体的には投資顧問や信用評価機関、外部監査機関、決済サービスプロバイダーなどが該当します。

 

ヘルスケア業界

ヘルスケア業界とは、医療や健康管理など、人々の健康にかかわる多様なサービスや製品を提供する業界のことです。具体的には、病院やクリニック、製薬会社、保険会社、診断サービス提供者などがあります。

 

ヘルスケア業界では医者がファーストパーティで、患者がセカンドパーティといえます。この場合、サードパーティは検査機器を作る会社や保険会社などが該当します。サードパーティのおかげで、医療サービスを患者に効果効率的に提供することができます。

 

サードパーティに関連する事柄

ここでは、サードパーティのさまざまな関連事項を解説します。

 

サードパーティ製品

サードパーティ製品とは、元々の商品を提供するメーカー以外の企業が作った製品です。

 

例えば、Appleが作ったiPhoneに使えるケースカバーを別の会社が作った場合、そのケースカバーはサードパーティ製品です。あるいは、プリンターの非純正トナーもサードパーティ製品です。このようなサードパーティ製品があることで元の商品の機能が増えたり、コストを削減して使用できたりします。

 

サードパーティクッキー

 

クッキーについて
クッキーとはユーザーがWEBサイトを訪問した際、自分の端末に保存されるデータのことです。このデータは、WEBサイトが特定のユーザーを識別し、以前の設定や入力データを保存するために使用します。

 

例えば、ECサイトではカート内のアイテムを記録するためにクッキーを使います。その他、ログイン情報の保存、ページ間でのデータの引き継ぎなどにもクッキーが利用されます。

 

ファーストパーティクッキーについて
ファーストパーティクッキーは、ユーザーが訪れたWEBサイトによって直接生成されるクッキーのことです。このクッキーは、特定のWEBサイトの設定や機能(例.ログイン状態の維持)に使われるのが一般的です。

 

サードパーティクッキーについて
サードパーティクッキーは、ユーザーが訪れたWEBサイト以外の第3者によって生成されるクッキーです。

 

例えば、あるニュースサイトを訪れると、そのサイト上で広告やソーシャルメディアの「いいね」ボタンみることがあります。この広告や「いいね」ボタンは、クリックすればユーザーに対してクッキーを発行します。

 

このクッキーは訪問したWEBサイトがユーザーに対して発行している訳ではありません。サードパーティである広告会社やソーシャルメディア企業がユーザーに対して発行しています。このように、サードパーティがユーザーに対して発行するクッキーのことをサードパーティクッキーと呼んでいます。

 
サードパーティクッキーについて
 

サードパーティクッキーは、ユーザーのWEB閲覧履歴のデータなどに基づいたターゲティング広告を提供するためによく用いられます。しかし、個人情報やプライバシーの観点から問題視されることもあり、一部のWEBブラウザではサードパーティクッキーの利用が制限されています。

 

 

参考ページ: サードパーティクッキーとは?規制への影響や対策を徹底解説

 

参考ページ: Third-Party Cookies: What Are They And How Do They Work? – CookieYes

 

第三者認証

第三者認証とは、一般的にサービス提供者(ファーストパーティ)とユーザー(セカンドパーティ)との間でおこなわれる認証プロセスにおいて、外部の信頼性が高い組織やシステム(サードパーティ)が介在する形式のことです。

 

第三者認証は、インターネットバンキングやECの決済画面など高度なセキュリティが求められる場合によく使われます。

サードパーティが提供する認証方法は多様で、デジタル証明書や二要素認証などが有名です。

 

参考ページ: What Is Third-Party Certification? – NSF

 

マーケティング

マーケティングにはサードパーティマーケティングという言葉があります。サードパーティマーケティングとは、自分の商品やサービスを直接売るのではなく、他の会社を通じてマーケティング活動をおこなうことです。たとえば、他の会社のWEBサイトに広告を出すことや、外部のデータを使って顧客を見つける方法などがあります。

 

より有名な例としては、アフィリエイトがあります。アフィリエイトは他社や他人が自社の商品を販売するため、サードパーティマーケティングの一種といえます。

 

サードパーティマーケティングは、より多くの顧客にリーチできる利点はありますが、自社で直接コントロールできない点もあるため注意が必要です。信頼できるパートナーと協力することで、効果的なマーケティングになります。

 

参考ページ : アフィリエイトのやり方は?売上を上げる方法やSEOとの関係性などを解説

 

データ

データにはサードパーティデータというものがあります。サードパーティデータとは、自分の企業が直接収集した情報(ファーストパーティデータ)やパートナー企業が集めた情報(セカンドパーティデータ)以外のことです。例えば、外部から購入したデータなどがサードパーティデータです。

 

このサードパーティデータを利用することで、自社が持っていない幅広い情報にアクセスでき、マーケティング戦略にも役立ちます。しかし、個人情報保護やプライバシー侵害に関する法的な側面に十分注意してください。

 

参考ページ: GDPRとは?マーケティング担当者が押さえるべきポイントを解説

 

サードパーティのよくある質問

ここでは、サードパーティについてよくある質問と答えをお伝えします。
 

Q:サードパーティ製品を利用するメリットとデメリットは?

Answer)非純正品や互換品と呼ばれる商品がありますが、これらはサードパーティ製品の一種です。この非純正品や互換品を利用するメリットはコストを削減できる点にあります。 正規品を購入するよりも、非純正品や互換品の方が割安で購入できることが多いです。

 

ただし、サードパーティ製品はカスタマイズが難しいというデメリットもあり、自社が求める必要な機能を一部満たせないことがあります。

 

Q:リスクはありますか?

Answer)サードパーティ製品やサービスを利用する際に生じるリスクのことを、サードパーティリスクといいます。具体的には、セキュリティの脆弱性や信頼性の低下、コンプライアンスの問題などがあります。事前にリスクを把握したうえで、適切な対応をとることが重要です。

 

参考ページ: What is Third-Party Risk? Key Features – hyperproof

 

Q:ベンダーと同義ですか?

Answer)ベンダーとサードパーティは、しばしば同じ文脈で使われることがありますが、両者は同義とはいえません。

 

ベンダーは、商品やサービスを供給する企業や個人を指す一般的な用語です。一方、サードパーティは、特定の取引や関係において、製品提供者(ファーストパーティ)や顧客(セカンドパーティ)以外の外部の企業を指します。

 

参考ページ: What Is the Difference Between a Vendor and Third Party? – venminder

 

 

まとめ

SEOコンサルタント今回はサードパーティの定義や役割などについて解説しました。サードパーティは多くの業界で頻繁に使われる用語ですが、文脈を踏まえて解釈しないと意味を取り違えてしまうことがあるので注意してください。また、サードパーティの果たす役割は非常に大きいです。ファーストパーティやセカンドパーティにとって、ビジネスにおいて貴重なパートナーといえます。ただし、サードパーティとの取引にはリスクもあるため、選定や取引・管理には慎重な対応が求められます。今回お伝えした内容を踏まえ、サードパーティの重要性とその取り扱いについて参考にしてください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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