X(旧Twitter)マーケティングとは?特徴と具体的な手法について解説
SNSとして代表的な存在であるTwitterは、マーケティング施策として効果的に利用できます。Twitterは2023年7月にXへブランド変更されました。

X(旧Twitter)の概要
X(旧Twitter)を利用したことあるけど、詳しい概要について知らないという方は多いです。X(旧Twitter)で効果的にマーケティングをおこなうために概要を確認します。
X(旧Twitter)の特徴
X(旧Twitter)は、140文字のテキストと画像、動画などを投稿します。表現の自由がある程度担保されており、X(旧Twitter)が掲げている利用規約に反していなければ、自由に投稿できます。
X(旧Twitter)はリアルタイムで情報を共有できるという強みがあるため、災害情報や交通情報、その他トラブル情報の発信に利用する行政機関・自治体や企業が多いです。
また、日本国内月間アクティブユーザー(MAU)は約6,700万人であることが、X社の公式発表や大手マーケティング調査レポートから判明しています。
X(旧Twitter)を利用している層
X(旧Twitter)のユーザーには10代40代が多く、幅広い年齢層が利用しています。また、男女比率はほぼ同率です。
X(旧Twitter)を利用してコミュニティを広げるなど、ユーザーのニーズにあった界隈で活発に情報交換をおこなっています。現実世界で周囲に自分の好きなことを共有する相手がいない場合も、X(旧Twitter)を利用することにより、情報を共有できる相手が見つかることも少なくありません。
X(旧Twitter)を利用する目的はさまざまであるため、幅広い層が利用しています。
X(旧Twitter)マーケティングの特徴
X(旧Twitter)マーケティングでは、前述したX(旧Twitter)の特徴をいかしてマーケティングをおこなうため、X(旧Twitter)マーケティング特有の効果が期待できます。
- リアルタイムの情報発信が可能
- 拡散性がある
- ターゲティングが容易
- ユーザーとコミュニケーションが図れる
リアルタイムの情報発信が可能
X(旧Twitter)を利用することにより、リアルタイムで情報発信やプロモーションがおこなえます。例えば、タイムセール情報やキャンペーン告知などの情報を即時に発信できるため、ユーザーの購買意欲を瞬時に高めることが可能です。
また、自社商品とトレンドの情報を組み合わせて情報を発信することにより、さまざまな層へ情報を発信して、認知を促します。
リアルタイムで情報発信できる強みを活かすことが、X(旧Twitter)マーケティングでは重要です。
拡散力がある
X(旧Twitter)にはリツイートという拡散機能があり、情報を他のユーザーによって拡散されることもあります。
例えば、キャンペーン情報を投稿した際、ユーザーが興味を持って他のユーザーにも知ってもらいたい情報であると判断された場合はリツイートしてより多くのユーザーに認知してもらうことを促します。
フォロワー(支持しているユーザー)が多いユーザーにRepost(旧リツイート)されれば、多くのユーザーのタイムラインに情報が掲載されて情報が拡散されやすいです。
マーケティングにおいて、多くの消費者に認知されることはとても重要であるため、X(旧Twitter)の拡散力を活かしたマーケティング施策が考えられます。
ターゲティングが容易
X(旧Twitter)では、年齢や性別などのユーザー属性や行動履歴からターゲティングするカスタムオーディエンス機能を利用してマーケティングできます。
X(旧Twitter)上でおこなわれるユーザー同士のコミュニケーションや投稿、反応したツイートなどの情報を収集し、あらかじめ設定したユーザー層へプロモーションツイートを配信できます。
ユーザーとコミュニケーションが図れる
X(旧Twitter)は情報を一方的に発信するだけでなく、投稿内容についてツイートで会話することや1対1で会話できるダイレクトメッセージの利用も可能です。
ターゲットであるユーザーとコミュニケーションを図り、親近感を抱かせたり、ファン化を進めたりできます。
商品やサービスなどの問い合わせなど、さまざまなマーケティング施策で活用できます。
X(旧Twitter)マーケティングの主な手法
X(旧Twitter)をマーケティングとして活用するための具体的な方法を解説します。
- 企業アカウントの運用
- 広告の活用
- キャンペーンの拡散
- インフルエンサーの起用
企業アカウントの運用
X(旧Twitter)でマーケティングをおこなう場合、企業アカウントを運用する方法があります。
企業名などがわかるX(旧Twitter)アカウントを作成し、継続的に情報を発信し、X(旧Twitter)ユーザーとコミュニケーションを図りながらブランディングやプロモーションをおこないます。
フォロワーが多ければ多いほど、情報を多くのユーザーへ拡散できるため、フォロワーを増やすことが企業アカウントを運営するうえで重要です。
X(旧Twitter)を利用している顧客から意見や感想を収集できるため、商品やサービスの改善などに活かすことも可能です。
広告の活用
X(旧Twitter)は広告配信サービスを提供しているため、特定のツイートを多くのユーザーのタイムラインに表示するなどの広告運用も可能です。
広告配信したいユーザー属性をあらかじめ設定して広告配信できるため、効果的な広告運用ができます。
広告費用は広告がクリックされた分だけ広告費用が発生する課金方式や、インプレッション課金(CPM)や動画再生課金(CPV)などあります。
課金形式 | 内容 | 適した広告目的 |
---|---|---|
CPC | クリックごとに課金 | サイト誘導、購入促進 |
CPM | 1,000回表示あたりに課金 | 認知拡大、ブランド露出 |
CPV | 動画再生(一定秒数)で課金 | 動画広告、理解促進 |
CPF | フォロワー獲得で課金 | フォロワー増加施策 |
キャンペーンの拡散
商品やサービスに関するキャンペーン内容をツイートすることにより、多くのユーザーが参加することが期待できます。
例えば、キャンペーンツイートをRepost(旧リツイート)、アカウントをフォローしたユーザーから抽選で景品をプレゼントするなどのキャンペーンを実施する企業アカウントは少なくありません。
また、独自のハッシュタグを作成し、ユーザーによるレビューRepost(旧リツイート)に掲載することを促すことにより、多くのユーザーに認知されるきっかけとなります。
X(旧Twitter)では多くの企業がさまざまなキャンペーンを実施しており、話題性の高いキャンペーンはトレンド入りして、X(旧Twitter)を利用している多くのユーザーがキャンペーンを認知するきっかけとなっています。
インフルエンサーの起用
X(旧Twitter)で多くのフォロワーが存在し、一定以上の影響力のあるインフルエンサーに、商品やサービスを利用した感想をツイートしてもらうように依頼する手法もあります。
インフルエンサーが利用したという事実が多くのフォロワーの購買意欲を高めたり、ツイートが拡散されたりすることにより、多くのユーザーに認知されやすいです。
インフルエンサーが利用した商品というだけでブランディングできます。
X(旧Twitter)マーケティングで注意すること
X(旧Twitter)マーケティングは、多くのユーザーに認知してもらうことができ、大きな成果につながる可能性のあるマーケティングです。しかし、注意すべきこともあります。
- ネットリテラシーやコミュニケーション力が必要
- 広告費用が予想以上に発生することもある
- キャンペーンの内容によっては負担が大きい
- インフルエンサーの費用はフォロワー数に比例する
ネットリテラシーやコミュニケーション力が必要
X(旧Twitter)マーケティングには、一定以上のネットリテラシーやコミュニケーション力がある前提で、マーケティングをおこなわないといけません。
X(旧Twitter)は拡散力が大きな魅力ですが、ポジティブな内容だけでなく、ネガティブな内容も拡散します。ツイートの内容によっては、商品やサービス、企業の価値を大きく下げる内容として拡散されます。
X(旧Twitter)マーケティングの担当者は、一定以上のネットリテラシーやコミュニケーション力を備えている必要があります。
また、万が一X(旧Twitter)上で問題が起きた場合のトラブル対応についても、理解しておくことが大切です。
ツイートの影響力を高めるために、フォロワーを増やすことが最初の課題ですが、適切な方法でフォロワーを増やしてください。
広告費用が予想以上に発生することもある
X(旧Twitter)の広告機能はクリック回数に応じて広告費用が発生しますが、競合が同じ枠で広告配信を希望している場合、クリック単価の入札で広告枠を決定します。
競合が多い人気の広告枠はクリック単価が高騰する傾向があるため、予想以上の広告費用が必要であることがあります。また、クリック単価が高いだけで成果が期待できないことも少なくありません。
費用対効果を高めたX(旧Twitter)広告運用をおこなうためには、ノウハウを蓄積する必要があります。
キャンペーンの内容によっては負担が大きい
X(旧Twitter)上でキャンペーンを開催する場合、自由度の高さから、キャンペーン実施のために多くのリソースを必要とすることがあります。
キャンペーン内容の企画や拡散、ユーザーの問い合わせ対応など、運営するだけでも多くのリソースが発生します。さらに、ユーザーのニーズに沿ったキャンペーンにするため、キャンペーン規約の作り込みも重要です。
マーケティング担当者間で分担、もしくは社内のさまざまな部門と協力してキャンペーンを実施してください。
X(旧Twitter)でキャンペーンを実施することによりフォロワーを増やしたり、話題化したり、即効性のある大きな効果が期待できます。しかし、そのための準備は入念におこなう必要があります。
インフルエンサーの費用はフォロワー数に比例する
X(旧Twitter)マーケティングとして、インフルエンサーを起用する場合、フォロワーの数に比例してキャスティング費用が発生することが多いです。
例えば、フォロワーが10万人のインフルエンサーと1万人のインフルエンサーでは、キャスティング費用が大きく異なります。そのため、インフルエンサーを起用して多くのユーザーに拡散することだけを考えるのではなく、費用対効果を高める方法を考えてください。
例えば、フォロワー数は多くないが、フォロワーの熱量が高い場合は成約率が高くなることが考えられます。
プロモーションをする商品やサービスとインフルエンサーの相性などを分析して、キャスティングしてください。
X(旧Twitter)マーケティングを成功させるための方法
X(旧Twitter)マーケティングの特徴や注意する内容を踏まえて、成功させるための方法を紹介します。
- 訴求するターゲットの分析
- プロフィールの作り込み
- PDCAサイクルを徹底
訴求するターゲットの分析
X(旧Twitter)を利用して、どのようなユーザーへアプローチするのかを明確にして分析をします。
PRしたい内容からターゲットとするユーザー層を明確にし、X(旧Twitter)上での行動を分析します。また、ターゲットとしているユーザーだけでなく、X(旧Twitter)上全体の傾向を分析することも重要です。
例えば、暖房器具をX(旧Twitter)でPRすることを考えます。あらかじめ設定されているターゲットがX(旧Twitter)上でどのようなツイートそしているのかなどを確認するなどを分析します。
さらに、X(旧Twitter)上全体で暖房器具に関係するキーワードが多く出現する時期などをピックアップします。
あらかじめ訴求するユーザーとX(旧Twitter)上全体から見出したユーザーについて、ユーザー属性やツイート内容などを分析することが重要です。
プロフィールの作り込み
X(旧Twitter)では、興味のあるツイートがあれば、投稿者のプロフィールを知ろうとします。そのため、ツイート内容と同じ、もしくはそれ以上にプロフィールの内容が重要です。
プロフィールでブランディングをおこなったり、商品やサービスの特徴を伝えたりして、プロフィールをみたユーザーに興味を持ってもらいます。結果として、ツイートをみたユーザーがプロフィールをみて、フォロワーとなることは少なくありません。
プロフィール欄ではWEBサイトのURLリンクを掲載できるため、WEBサイトへの動線も確保できます。
PDCAサイクルを徹底
X(旧Twitter)マーケティングでは、マーケティングの基本であるPDCAサイクルを徹底することが重要です。
ツイートでプロモーションをおこなうのであれば、ツイートする時間でエンゲージメント数(反応された数)の変化を確認したり、動画や画像転部のツイートに対する反応を確認したりします。
PRする内容を考えてツイートし、エンゲージメント数を確認して分析、分析結果に応じて改善してX(旧Twitter)マーケティングにいかすなどのPDCAが重要です。
ツイートしたら終わりではなく、必ず効果測定をおこなってください。
まとめ
X(旧Twitter)マーケティングはリアルタイムで情報を発信し、拡散性を活かして多くのユーザーへアプローチできるマーケティングです。
また、X(旧Twitter)のユーザー行動を分析したり、広告配信したりする機能を利用することで効果的なマーケティング施策を考えられます。
X(旧Twitter)マーケティングのファーストステップとして、プロフィール欄の作り込みから始めてください。