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トリプルメディアは古いのか? 進化した姿のPESOとは?

トリプルメディアは古いのか? 進化した姿のPESOとは?国内では、1980年代にメディアやコンテンツ、広告を組み合わせたメディアミックスという手法が登場しました。

 

時代が流れて2023年現在では、従来のマスメディアのほか、WEBメディアが実生活に大きな影響を与えています。そして、WEBメディアにおいては、トリプルメディア(Triple Media)というメディアミックスの手法があります。

 

SEOコンサルタントそんなトリプルメディアですが、「すでに古い手法なのでは」といった声も耳にします。トリプルメディアが古いと言われる理由や、新たに注目されているPESOについてまとめていきます。

 

SEOコンサルティング

トリプルメディアとは?

トリプルメディア(Triple Media)とは、WEBメディアの種類を3つに分類するフレームワークのことです。トリプルメディアとして定義されているのは、次の3つのメディアです。

 

  • オウンドメディア(Owned media)
  • ペイドメディア(Paid media)
  • アーンドメディア(Earned media)

 

この3つを組み合わせたり連動することで、相乗効果を得られると考えられています。この考え方は、メディアミックスと呼ばれています。

 

さらに、昨今では、この3つのメディアに対して、新たに下記メディアが追加されました。

 

  • シェアードメディア(Shared Media)

 

その結果、現在ではトリプルメディアの進化系として、PESO(Paid / Earned /Shared / Owned)として広く認知されています。

 

フレームワークとは

そもそも、フレームワークとは、課題解決を目的に状況を整理するための枠組みを指します。通常は、マーケティグ分析で用いられる用語ですので、マーケティング用語として利用されています。少し噛み砕いて説明すると、とある問題を解決するためのテクニックや考え方のことです。

 

トリプルメディアに置き換えると、集客効果を高めることを目的に3種のメディアを組み合わせて運用する、ということになります。

 

メディアミックスとは

メディアミックスとは、メディアやコンテンツ、広告を複合的に組み合わせることで、相乗効果を得るというマーケティング戦略を指します。もっとも有名な事例を出すと、「小説をテレビドラマ化することで人気を博する」といったものがあります。

 

一方、トリプルメディアは、WEBメディアのマーケティング戦略に該当します。つまり、トリプルメディアはメディアミックスの一種という位置付けに当たります。

 

PESOはトリプルメディアの進化した姿

PESOとは、トリプルメディアの3要素に対して、シェアードメディアを追加した新たなフレームワークを指します。そして、4つのメディアは、それぞれ下記のような役割を担います。

 

 

メディアの種類 解説
オウンドメディア 情報発信の主軸となる自社メディア。
ペイドメディア 広告出稿できる外部メディア。
アーンドメディア パブリシティ記事を掲載できる外部メディア。
シェアードメディア 情報を拡散できるSNSメディア。

 

トリプルメディアにシェアードメディアが追加された背景としては、SNS(Social Networking Service)の台頭が挙げられます。SNSは、ユーザー間で双方向的に情報を発信できるツールとして支持されています。こうしたことから、SNSにおける情報の拡散力は、今や日常生活に大きな影響を与えています。企業戦略にも積極的に取り入れられ浸透していることから、フレームワークとしてのトリプルメディアにも採用されることになりました。

 

オウンドメディアの特徴

オウンドメディア(Owned media)とは、特定ジャンルの情報発信するために自社で運用しているWEBメディアのことです。

 

オウンドメディアの場合は、自社で管理しているメディアになりますので、コンテンツ作成やSEO対策も自ら手掛けることになります。さらに、アクセス解析ツールを用いることで、サイト訪問者の属性データを把握できますので、その後のマーケティグ活動に応用できます。その一方で、自社で運用を続ける必要がありますので、WEBサイトの運用コストや専門知識が求められます。

 

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PESOにおいては、情報を発信するための主軸のメディアという位置付けになっています。原則的には、PESOを通じてオウンドメディアに集客して、サイト訪問者に対して情報を提供します。

 

ペイドメディアの特徴

ペイドメディア(Paid media)とは、WEB広告を掲載できる外部メディアを指します。

 

PESOの観点から言うと、ペイドメディアが扱う広告枠や広告商材を通じて、オウンドメディアに集客することが主な利用目的となります。ただし、あくまで広告ですので、ペイドメディアを利用する際には広告費が求められます。自社の予算感や相性を考慮の上で、利用するか否かを判断してください。

 

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アーンドメディアの特徴

アーンドメディア(Earned media)とは、パブリシティ記事を掲載できる外部メディアのことです。

 

メディア業界におけるパブリシティ(Publicity)とは、第三者のメディアに対して、ニュース記事やレビュー記事として自社商品などを取り上げてもらうように促す活動のことです。そして、メディア業界の現場では「パブで取り上げる」といった具合に利用される言葉です。

 

要するに、他メディアに自社情報を載せることで、該当メディアの閲覧ユーザーを取り込めるわけです。さらに、資本面で自社とは無関係のメディアに掲載されると、広告と異なり、情報の客観性を担保できるといった利点もあります。

 

PESOの切り口で見ると、アーンドメディアは、自社情報を拡散させるための役割を担います。

 

シェアードメディアの特徴

シェアードメディア(Shared Media)とは、シェア機能を有したSNSメディアのことです。

 

通常、SNSでは、情報を拡散させるシェア機能が組み込まれています。シェア機能には、下記のようなものがあり、ソーシャルボタンとも呼ばれます。

 

  • いいねボタン
  • リツイート(twitterの場合)

 

SNSを活用する場合は、自社や自社商品公式のアカウントを作成して運用していくことになります。そして、アカウント内で自社情報を発信していきます。SNSを運用する大きな利点の1つに、顧客のファン化しやすいといった特徴がありますので、企画を盛り込んだコンテンツを投稿すると効果的です。

 

PESOの考え方としては、SNS上で自社情報を拡散できるほか、オウンドメディアを連動した運用が可能です。

 

PESO(旧 トリプルメディア)の活用事例

PESOの枠組みに則って、メディアの相乗効果を得るためのアクションは主に下記のとおりです。

 

  1. 自社サイトで商品告知する(オウンドメディア)
  2. SNSアカウントで商品告知する(シェアードメディア)
  3. 広告を出稿する(ペイドメディア)
  4. 取材依頼する(アーンドメディア)

 

今回は、東京SEOメーカー(本サイト)の活用事例を交えながら、PESOの進め方を解説していきます。

 

1.自社サイトで商品告知する(オウンドメディア)

まずは、軸となるオウンドメディア内で商品を紹介するための特設ページを作成します。コンテンツ内容は、商品の性質や企画によって左右されますが、一般的には下記のような要素を掲載します。

 

  • 商品の紹介文
  • 商品の画像データ
  • 商品スペック(発売日や価格、流通経路など)
  • SNSボタンやSNS投稿の埋め込み

 

このとき、シェアードメディアとの連携を見越して、ページ内にSNSコンテンツを反映してください。

 

そして、企画としては、下記のようなコンテンツが挙げられます。

 

  • レビュー記事
  • 顧客のコメント集(消費者の反響)
  • 決済機能(オンライン販売する場合)

 

例えば、弊社では、SEOに関する専門書籍を発行しました。それにともない、オウンドメディアの東京SEOメーカーを用いて、書籍の案内を掲載しました。

 

書籍の案内

 

 

ただし、今回の事例では対象が書籍という性質柄、特設ページ等は設置せずにECショップへの案内のみに留めています。

 

2.SNSアカウントで商品告知する(シェアードメディア)

商品と相性がよいSNSをピックアップして、企業としての公式アカウントを用意します。そして、商品紹介のためのコンテンツを作成して、投稿していきます。

 

例えば、東京SEOメーカーの場合は、複数の公式SNSアカウントを運用しています。例えば、Twitterアカウント上で書籍に関する告知ツイートを投稿して、アカウント内で固定ツイートとして管理しています。

 

 

3.広告を出稿する(ペイドメディア)

商品の告知として宣伝費を確保している場合は、WEB広告を出稿します。WEB広告は、主にオウンドメディアやECサイトに対する集客が目的となります。自社商品と相性がよい広告商材やメディアを検討してください。

 

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WEB広告を展開する場合は、費用というリスクをともないます。そのため、通常はマーケティング戦略を基に出稿先を選定していきます。まずは、市場調査を通じて、下記のような点を抑えていきます。

 

  • 商品の訴求ポイント
  • 商品のターゲット
  • 流入アクセスの目標値

 

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そして、このような要素と親和性が高いWEB広告をピックアップしていきます。

 

4.パブリシティ記事の掲載を促す(アーンドメディア)

最後に、パブリシティ記事による掲載を促します。そもそも、パブリシティ記事は掲載側メディアが自発的に取り組むものです。そのため、掲載側メディアにとって、掲載する価値がある情報か否かで判断されます。こうしたことから、もともと価値が高い情報を提供するか、または、プレゼント企画のように付加価値をつけて交渉するといったことがポイントとなります。

 

そして、掲載を促すためには、具体的に次のような方法があります。

 

  • 手法1:価値が高い商品を開発する
  • 手法2:付き合いがあるメディアに打診する
  • 手法3:プレスリリースを配信する

 

「手法1」のケースを見てみると、そもそも価値が高い商品を提供できれば、口コミで話題となります。例えば、アップル社からiPhoneの新機種が発表されれば、各メディア一斉にパブリシティ記事として取り上げられることからも、このことが伺えます。

 

「手法2」の場合は、ふだんから付き合いがあるメディアに取材依頼をするというものです。これは、メディアとの関係値に基づき結果が変わってきますが、知り合いにメディア関係者がいるのであれば声をかけてみてください。

 

「手法3」のプレスリリース(Press Release)とは、企業が情報発信する際にメディアに向けて情報を提供するIR資料のことです。原則的に、自社が作成する書類ですので、商品の訴えたいポイントを自由に掲載できます。メディアとしては、プレスリリースに書かれた内容を引用して掲載することもあれば、価値を見出したとしたら取材を申し込むこともあります。これは、「手法2」のように付き合いがないメディアにリーチできますので、新商品やサービスを展開する際は活用してください。

 

例えば、東京SEOメーカーの事例としては、発刊した書籍のプレスリリースを作成して、大手PR会社のプレスリリース配信サイト上で掲載しています。

 

PR TIMES

引用:PR TIMES

 

さらに、東京SEOメーカーのプレスリリースが拡散されて、他メディアでも掲載されていることを確認しています。

 

他メディアでも掲載されていること

引用:ZDNET Japan

 

トリプルメディアについてよくある質問

トリプルメディアやPESOに関する、よくある質問をFAQ形式でまとめています。
 

Q:トリプルメディアとはどのような意味ですか?

Answer)3タイプのメディアを活用したマーケティング戦略のことです。

 

トリプルメディアでは、下記の3つの役割を担うメディアがあります。

 

  • オウンドメディア:情報を発信するための自社サイト
  • ペイドメディア:自社サイトなどに集客するための広告コンテンツ
  • アーンドメディア:自社情報を取り上げてもらうための外部サイト

 

この3つのメディアを連携して、相乗効果を狙います。

 

Q:トリプルメディアは古いですか?

Answer)現在では、トリプルメディアの進化系としてPASOモデルが注目されています。

 

PASOモデルとは、トリプルメディアの3つのメディアに対して、シェアードメディアという概念を加えた新たなマーケティング戦略のことです。

 

シェアードメディアが追加された背景としては、SNSの台頭が挙げられます。その情報拡散力が実社会に影響を及ぼすほどに、SNSが普及しました。このことを受けて、時代の流れに合う新たなマーケティング戦略が誕生しました。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントトリプルメディアは、3種のメディアを連携することで効果を高めるという、マーケティング戦略としての役割を担ってきました。しかし、SNSが登場したことで、新たに4種のメディアを連携するPESOという発想が生まれました。そして、WEBメディアを活用する上で、メディアミックス戦略は大きな効果を発揮します。とりわけ、PESOを実践することで、訴求したい商品の認知度が高まります。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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