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Googleアナリティクスの見方を基礎から重要項目まで徹底解説

Googleアナリティクスの見方を基礎から重要項目まで徹底解説

Googleアナリティクスを登録したものの「どの項目を見れば良いのか分からない」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。一般的に馴染みのない用語や表示される項目の多さから、一見難しく感じてしまいがちです。

 

しかしWebサイト分析には必須のツールとなるため、基本的な見方は押さえておきましょう。Webサイトの分析を的確にできれば、SEO対策にも活かすことができます。

 

SEOコンサルタントそこで本記事では、SEO対策に反映できるGoogleアナリティクスの見方を基礎と重要項目に分けて解説していきます。

 

SEOコンサルティング

Googleアナリティクスで基本項目の見方 

 

大きく分けて以下の4項目から情報を確認できます。

 

  1. ユーザー
  2. 集客
  3. 行動
  4. コンバージョン

ここでは基本項目の見方について、詳しく解説していきます。

 

ユーザー

 

ユーザーは、Webサイトにアクセスしたユーザー情報を知るための項目です。以下の4つの観点から情報を取得できます。

 

  1. 概要
  2. ユーザー属性
  3. 地域
  4. モバイル

各々、解説していきます。

 

概要

 

概要では、アクセスのあったユーザーの基本的な情報を確認できます。

 

  • ユーザー数
  • 新規ユーザー
  • セッション
  • ユーザーあたりのセッション
  • ページセッション

期間設定によって推移を確認できるため、比較をする際はグラフで分析できます。また新規ユーザーとリピーターの判断ができるなど、具体的な内訳を確認できる点が特徴です。

 

ユーザー属性

 

ユーザー属性では3つの項目が存在し、それぞれ以下のような情報を確認できます。

 

  • 概要:ユーザーの年齢・性別をグラフで表示
  • 年齢:ユーザーを年齢別に分類して表示
  • 性別:ユーザーを性別で分類して表示

概要では大枠の情報を、各項目では直帰率やコンバージョン数など、ユーザーの具体的な行動の把握ができます。

 

地域

 

地域では、Webサイトにアクセスしてきたユーザーの地域を確認できます。地域で確認できる項目は、以下の2つです。

 

  • 言語:アクセスしてきたユーザーの言語
  • 地域:アクセスしてきたユーザーの地域

地域は都道府県・市町村単位で表示できるため、詳細なターゲティングにも活用できるでしょう。また海外向けのビジネスをしている場合は、国別のアクセスや言語情報も活かせるポイントです。

 

モバイル

 

モバイルでは、Webサイトにアクセスしてきたユーザーのデバイスを確認できます。デバイスで確認できる項目は、以下の2つです。

 

  • 概要:デバイスカテゴリで情報を表示
  • デバイス:モバイルデバイスごとの情報を表示

概要では「mobile」や「desktop」といったモバイルカテゴリとなり、デバイスでは「Apple iPhone 」や「Sony SO-02J Xperia」といった詳細な端末情報が表示されます。

 

集客

 

集客は、Webサイトにアクセスしてきたユーザーの流入元を軸に分析する項目です。以下の5つの観点から情報を取得できます。

 

  • 概要
  • すべてのトラフィック
  • Google広告
  • Google Search Console
  • ソーシャル

各々、解説していきます。

 

概要

 

概要では、集客チャネルやユーザー数などの基本的な情報を確認できます。

 

  • 集客上位のチャネル
  • 新規ユーザー数
  • セッション数
  • 直帰率
  • 平均セッション時間

集客チャネルごとの流入、セッション時間と、ユーザーの一連の動きを確認する際に役立つ項目です。コンバージョンの設定も可能なため、自分好みに分析できる点がポイントになります。

 

すべてのトラフィック

 

すべてのトラフィックでは、4つの項目から集客チャネルを分析できます。

 

  • チャネル:チャネルカテゴリで情報を表示
  • ツリーマップ:チャネルカテゴリをグラフで表示
  • 参照元/メディア:チャネルカテゴリより詳しい流入元を表示
  • 参照サイト:チャネルカテゴリより詳しい流入サイトを表示

上記の項目は、目的に応じて使い分けると効果的です。

 

より詳細な見方については、後述の「Googleアナリティクスで重要項目の見方:集客チャネル」にて解説していきます。

 

Google広告

 

Google広告を連携している場合は、Googleアナリティクス上で運用データを確認できます。確認できる項目はこちら。

 

  • キャンペーン
  • ツリーマップ
  • キーワード
  • 検索語句
  • 時間帯
  • 最終ページURL

Googleアナリティクス上で運用データを確認すると、アナリティクスにしかないセグメント機能や分析指標が活用できます。そのためGoogle広告を別視点で分析したい場合の活用がおすすめです。

 

Google Search Console

 

Google Search Consoleと連携している場合は、Googleアナリティクス上で分析データを確認できます。

 

確認できる項目はこちら。

 

  • ランディングページ
  • デバイス
  • 検索クエリ
  • キャンペーン

Google広告と同じく、アナリティクスにしかないセグメント機能や分析指標を活用する場合に確認する項目です。

 

関連記事: Google Search Console(グーグルサーチコンソール)とは?導入方法と使い方

ソーシャル

 

ソーシャルでは、SNSを経由しアクセスしてきたユーザーの情報を確認できます。

InstagramやTwitterなど参照元を確認できるだけでなく、定めた目標に対するコンバージョンなども計測可能です。

ランディングページのセッション数やセッション数時間も表示されるため、ソーシャルメディアからの流入を強化したい場合に役立つ項目となります。

 

関連記事: SNS運用のメリットは?企業に合ったSNSや運用の注意点など

 

行動

 

行動は、Webサイトにアクセスしてきたユーザーの動きを分析する項目です。以下の5つの観点から情報を取得できます。

 

  1. 概要
  2. 行動フロー
  3. サイトコンテンツ
  4. イベント
  5. ウェブテスト

各々、解説していきます。

 

概要

 

概要では、ページビュー数や離脱率など、ユーザーの行動をグラフや表で確認できます。

 

  • ページビュー数
  • ページ別訪問数
  • 平均ページ滞在時間
  • 直帰率
  • 離脱率

どのページの閲覧が多いのか、離脱につながっているのかをひと目で判断できる項目です。直帰率や離脱率の推移位を確認できる点も概要の特徴といえるでしょう。

 

行動フロー

 

行動フローでは、Webサイトに訪れたユーザーのページ移動に関する情報を確認できます。

 

開始ページから始まり、最初の通過地点・2番目の接点・3番目の接点と、移動の順番に沿って確認できることが特徴です。

また項目ごとに離脱率も表示されるため、どの程度のユーザーが次につながっているのかを判断できます。

 

サイトコンテンツ

 

サイトコンテンツでは、4つの項目からページに関する情報を確認できます。

 

  • すべてのページ:ページビュー数の多い上位10ページを表示
  • ディレクトリ:階層ごとに表示
  • ランディングページ:最初にアクセスしてきたページに絞って表示
  • 離脱ページ:ユーザーが離脱したページに絞って表示

目的に応じてページ情報を確認できるため、どの項目に何の情報があるのかを認識しておきましょう。

 

イベント

 

イベントでは、ページ内の設定した行動を具体的に分析できます。確認できる項目は以下のとおりです。

 

  • 概要
  • 上位のイベント
  • ページ
  • インベントフロー

行動には、クリックやスクロールとさまざまな動作の設定が行なえます。

購入ボタンや動画再生ボタンなどを設定することで、分析の幅を広げられる点が強みです。

 

ウェブテスト

 

Google OptimizeはA/Bテストを行う際に活用するツールとなり、連携している場合はGoogleアナリティクス上で分析データを確認できます。

 

Google Search Consoleの連携と同様に、アナリティクスであれば検証作業や高度な分析を行えることが強みです。

 

コンバージョン

 

コンバージョンは、事前に設定した目標やゴールについて分析する項目です。

 

以下の3つの観点から情報を取得できます。

 

  • 目標
  • e-コマース
  • マルチチャンネル

各々、解説していきます。

 

目標

 

目標では、設定したコンバージョンに関する達成数や達成プロセスを分析できます。確認できる項目は以下のとおりです。

 

  • 概要
  • 目標URL
  • 目標パスの解析
  • 目標到達プロセス
  • ゴールフロー

コンバージョンの推移を確認する際は概要を表示し、詳細な情報を確認したい場合はその他の項目を表示させましょう。

 

e-コマース

 

e-コマースはECサイトと連携した際に、販売している商品や売上について確認できる項目です。詳細な情報は以下の項目から確認できます。

 

  • 商品の販売状況
  • 販売実績
  • トランザクション
  • 購入までの間隔

購入までの日数や、購入するまでにユーザーが接触した回数も分析可能です。

ECサイトを運営している場合であれば、e-コマースは欠かせない項目といえるでしょう。

 

マルチチャンネル

 

マルチチャンネルでは、コンバージョンに直接つながった情報だけでなく、間接的にアシストした情報についても分析できます。具体的には以下の項目から確認可能です。

 

  • 概要
  • アシストコンバージョン
  • コンバージョン経路
  • 所要期間
  • 経路の数
  • モデル比較ツール

経路の数や期間も表示できるため、コンバージョンに関する詳細な情報を知りたい場合に確認しましょう。

 

Googleアナリティクスで重要項目の見方  

 

Googleアナリティクスでは基本項目を網羅することも大切ですが、頻繁に確認する重要項目の見方も重要です。

 

なかでも最低限おさえておくべき3項目を解説していきます。

 

ユーザーサマリー 

 

ユーザーサマリーは、Webサイトへアクセスしたユーザーの数や閲覧されたページ数など、基本となる情報を確認できる項目です。表示させるには、アナリティクス管理画面の「ユーザー」から「概要」を選択します。

 

またユーザーサマリーは表示させることが多い項目のため、以下の言葉が表す意味はかならず理解しておきましょう。

 

  • セッション
  • ユーザー
  • ページビュー数
  • 直帰率
  • 新規セッション率

各々、解説していきます。

 

1: セッション

 

セッションとは、Webサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の行動のことをいいます。ユーザーが一度Webサイトにアクセスすると「セッション数=1」です。

 

ただしWebサイトを訪れる度に計測されるため、1人のユーザーが2回Webサイトにアクセスすると「セッション数=2」となる点には注意しましょう。

 

また同一ユーザーでも、30分以上経過して再アクセスしてきた場合には「セッション数=2」となります。

 

2: ユーザー

 

ユーザーとは、Webサイトにアクセスした人数のことをいいます。そのため1人のユーザーが2回Webサイトにアクセスした場合でも「ユーザー数=1」です。

 

ただし同じブラウザではなく異なるブラウザからのアクセス時は、別のユーザーと認識されるため「ユーザー数=2」となります。

 

またセッション数と混同しやすいですが、計測基準が異なるため注意をしましょう。

 

3: ページビュー数

 

ページビュー数とは、Webサイトを閲覧された回数のことをいいます。1人のユーザーが2つのページを閲覧した場合は「ページビュー数=2」と計測されます。

 

例えば、

  • 1人のユーザーが1セッションで4ページを閲覧:ページビュー数=2
  • 2人のユーザーが1セッションで1ページを閲覧:ページビュー数=2

と計測される仕組みです。ユーザーやセッションと間違えないように注意しましょう。

 

4: 直帰率

 

直帰率とは、ユーザーがアクセスした最初のページから離脱する「直帰」の割合を示したものです。そのため全体セッション数から直帰した割合を計算することで求められます。

 

具体的な数値は異なりますが、直帰率の目安を以下のとおりです。

 

  • Webサイト:40〜60%
  • ECサイト:20〜40%
  • ブログ記事:70〜90%

 

5: 新規セッション率

 

新規セッション率とは、Webサイトに初めてアクセスしてきた割合を示したものです。一度でもアクセスのあるセッションは計測されずに、リピーターとして表示されます。

 

新規セッション率の計算方法は以下のとおりです。

 

  • 新規セッション率=新規セッション数÷総セッション数×100
  • 55%(新規セッション率)=5,500(新規セッション数)÷10,000(総セッション数)×100

 

集客チャネル

 

集客チャネルは、ユーザーがどこからWebサイトにアクセスしてきたのかを示す「流入経路」が確認できる項目です。表示させるには、アナリティクス管理画面の「集客」から「すべてのトラフィック内のチャネル」を選択します。

 

Webサイトを運営するうえでは、流入経路の分析は欠かせません。なぜなら流入経路によってユーザーの特徴や、提供すべきコンテンツが異なるためです。

 

そのため流入経路先として表示される用語については、どの用語が何を示すのかを把握しておきましょう。

 

基本用語

 

重要な用語は以下のとおりです。

 

  • Organic Search:自然検索と呼ばれ、検索エンジンからの流入
  • Paid Search: 有料検索と呼ばれ、検索連動型広告からの流入
  • Display:ディスプレイ広告からの流入
  • Social:Facebookをはじめとした、ソーシャルメディアからの流入
  • Referral/th>:外部リンクからの流入
  • Direct:URLを直接入力した場合の流入(プックマークなど)
  • Email:Emailに含まれるリンクからの流入
  • Other Advertising :Paid Search・Displayではない広告からの流入
  • (Other):上記に該当しない流入

広告やメルマガ経由の流入を確認するためには、パラメータ設定を行う必要があるため注意をしましょう。

 

行動サイトコンテンツ 

 

行動サイトコンテンツは、ユーザーがアクセスしたページ情報を詳しく確認できる項目です。表示させるには、アナリティクス管理画面の「行動」から「サイトコンテンツ」を選択します。

 

Webサイトを改善するためには、アクセス数や流入経路だけでなくページ内の行動分析も重要です。そのためユーザーの立場になってページを分析し、改善点を判断していきましょう。

 

なかでも大切な項目が以下の2つです。

 

  • すべてのページ
  • ランディングページ

各々、解説していきます。

 

すべてのページ

 

行動サイトコンテンツの「すべてのページ」では、ユーザーからの閲覧が多いページが厳選して表示されます。表示される内容は、以下のとおりです。

 

  • 該当ページ
  • ページビュー数
  • ページ別訪問数
  • 平均ページ滞在時間
  • 閲覧開始数
  • 直帰率
  • 離脱率
  • ページの価値

閲覧の多いページは集客の軸となるため、細かく分析し改善を繰り返すことが重要です。

何も対策しなければ閲覧数の低下や離脱数の増加につながるため、日頃から各数値の推移を確認するようにしましょう。

 

ランディングページ

 

行動サイトコンテンツの「ランディングページ」では、ユーザーが最初に閲覧したページを表示できます。

閲覧数の多いページも重要ですが、Webサイトの入口となるランディングページの分析も欠かせません。特にランディングページの項目では、CVRやCV数などコンバージョンに直結する内容も確認できます。

そのため少しでもページの滞在時間や、他ページへの移動を改善できるような取り組みを行いましょう。

 

まとめ

SEOコンサルタント本記事では、Googleアナリティクスの見方を基礎と重要項目に分けて解説してきました。表示できる項目が多く、高度な分析までを行える点がGoogleアナリティクスの強みです。とはいえ基本的な項目さえ確認できれば、十分にWebサイトへ活かせます。そのため最初は本記事で紹介した見方をマスターし、徐々に詳細な絞り込みや検証作業を行っていきましょう。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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