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WEBデザインは日本と海外で違う!最新トレンドや国別の特徴など解説

WEBデザインは日本と海外で違う!最新トレンドや国別の特徴など解説WEBデザインは国ごとに異なる進化を遂げており、日本と海外ではそのアプローチやスタイルに大きな違いがあります。例えば、日本ではユーザーが求める情報をすぐに見つけられるよう、多くの情報を一画面にまとめる傾向があります。このスタイルは、日本のユーザーが自身のニーズをそのページだけで満たしたいというものに応えるものです。

 

一方で、欧米では視覚的にスッキリしたデザインが好まれ、重要な情報を目立たせるために余白を多くとることが一般的です。これは、ユーザーが直感的に重要箇所を理解できるレイアウトを重視する文化的背景によるものです。

 

amano_portraitこれら国ごとに好まれるデザインの違いを理解することで、ターゲット市場に応じた効果的なデザイン戦略を立てることができます。そこで、日本と海外のWEBデザインを比較しながら、各市場における最適なアプローチをお伝えします。

 

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日本と海外のWEBデザインの違い

WEBデザインは国ごとに好まれるスタイルが異なります。そこで、情報量や色彩など、デザインの重要な要素ごとに日本と海外の違いについて解説します。日本と比較することで、海外のWEBデザインについて理解を深めてください。

 

情報量 色彩・視覚 レイアウト ボタン
日本 多い 控え目 バランス 多い
欧米 少ない シンプル 視覚的一貫性 最小限
中国 非常に多い 鮮やか 一度に配置 非常に多い

 

日本の特徴

情報量
日本ではWEBサイトで、より多くの情報を提供することに重点をおいています。そのページでテーマになっていることについて細部まで記述し、詳細なメニューやテキスト、リンクなどがページ全体にわたって配置されます。これは、ユーザーの細かなニーズに応えるために詳細情報があった方が良いという、日本人の習性に合わせたアプローチです。

 

色彩や視覚的要素
静かな色調やシンプルなデザインを採用することが多いです。日本では、WEBサイトで機能性と情報量を重視しているため、色彩的には控えめにしています。使われる視覚的要素が多すぎると、ユーザーにとってわかりにくいWEBサイトになるためです。

 

レイアウト
レイアウトの特徴は視覚的な美しさと機能性を保ったうえで、できる限り情報を配置させるため、垂直方向の縦長レイアウトが好まれます。余白を活用することでコンテンツを引き立たせ、ユーザーの混乱を招かないよう、情報を伝える順番にも気を配っています。

 

ボタンの使用頻度
日本のWEBサイトは情報量が多いため、多数のボタンやリンクがページ全体に配置されていることが一般的です。このようなデザインを採用することで、ユーザーは多くの情報にアクセスしやすくなります。しかし、ボタンの設置が過剰になりすぎると、視覚的に煩雑になることがあります。

 

欧米の特徴

情報量
欧米のWEBサイトで提供する情報量は、かなり絞られています。欧米のWEBデザイナーはミニマリズムを重視する傾向があり、余分な情報をそぎ落とすことに専念します。こうすることで、ユーザーがページを見たとき迷うことがないようにします。典型的な例としては、Google検索ページが該当します。ユーザーは、このページで検索しかできません。

 

色彩や視覚的要素
色彩や視覚的要素はシンプルさと洗練さを重視しています。一般的に、ミニマリズムのアプローチが採用され、限られた色数とユーザーに与えるインパクトが重視されます。また、日本よりも高品質な画像を選ぶことが多く、適度なホワイトスペースをいれることで、全体的に洗練されたデザインとなります。

 

レイアウト
ページレイアウトは一般的にミニマリズムのアプローチを採用し、ホワイトスペースを効果的に活用して情報を整理しています。WEBサイトに配置する各パーツが整然とした配置を保ち、視覚的な一貫性を重視します。

 

ボタンの使用頻度
ボタンの使用頻度は抑えられています。ユーザーに重要なアクションをとってもらうため、ボタンは効果的に使われますが、視覚的なノイズを避けるために大幅に数を制限します。ボタン自体のデザインもシンプルで、明確で直感的なラベルをつけるのが一般的です。

 

中国の特徴

情報量
中国のWEBサイトでは、情報量は非常に多い傾向があります。中国では、豊富なコンテンツと詳細な情報を提供することに重点をおいており、ページには多くのテキストや画像、動画、リンクなどが掲載されています。こうすることで、ユーザーは必要な情報を深く掘り下げて知ることができる反面、視覚的にやや圧迫感を受けることもあります。

 

色彩や視覚的要素
色彩や視覚的要素は非常に鮮やかで賑やかなものが多いです。明るく大胆な色使いが一般的であり、ユーザーの注意を引くために多様な色彩がふんだんに使われます。中国の伝統的な色である赤や、自由を意味する金などが頻繁に見られ、文化的な要素を色濃く反映しています。

 

視覚的要素としては、アニメーションや動的なエフェクト、視覚的に目立つバナーやアイコンが多用され、ページ全体が華やかなイメージです。

 

レイアウト
レイアウトは非常に情報量が多く、視覚的に賑やかです。1つのページ内に多くの要素が含まれており、広告バナーやセールス文、ニュース、動画などが所狭しと配置されています。レイアウトは縦横を整えたグリッドベースであることが多いですが、多くのコンテンツを一度に配置するよう工夫されています。

 

また、スクロールの長いページが一般的で、ユーザーが縦方向に情報を次々と確認できるようになっており、この点は日本と共通しています。

 

ボタンの使用頻度
ボタンの使用頻度は非常に高いです。できる限り多くの機能や情報を提供するために、多数のボタンやリンクがページ内に配置されており、ユーザーがニーズに応じて、さまざまなアクションをおこなえるようになっています。具体的には、購入ボタンや登録ボタン、シェアボタンなどが挙げられます。

 

ボタンは、アニメーションや動的な効果を取り入れたものも多く、ユーザーの注意を引き、コンバージョンなどを促進します。

 

日本と海外のWEBデザイントレンド

ここでは、国や地域単位でWEBデザインにおいてのトレンドをお伝えします。最新の傾向を知ることで、自社のWEBサイトをターゲット国において洗練された印象を持たせることができます。

 

日本の動向

ここでは、近年日本のWEBデザインでトレンドとなっているものをとりあげ解説します。

 

スクロールテリングデザイン

スクロールテリングデザインとは、ユーザーがスクロールすることでコンテンツが順次展開されるデザインのことです。まるで紙芝居を観ているような感覚で読み進めることができます。一般的には、縦にスクロールしますが、最近では横にスクロールすることができるタイプもあります。

 

このデザインは、動的な演出効果を用いることで、ユーザーに物語が進んでいくような体験を提供します。スクロールに合わせてテキストや画像がスムーズに切り替わり、視覚的な興味を引きつけることができます。結果として、ユーザーがコンテンツを最後まで読んでくれることにつながります。商品開発ストーリーなどを伝える際に使用します。

 

ハンバーガーメニューの進化

ハンバーガーメニューは、日本のWEBデザインにおいて長い期間使用されてきました。そのため、ユーザーからの認知度が高いという特徴があります。従来はサブ的なメニューとして使用されることが多かったのですが、認知度が向上したため、ナビゲーションメニューとして採用することが増えています。

 

こうすることで、画面上のスペースを有効活用しつつ、ユーザーがサイト内の異なるページに簡単にアクセスできるという機能性も確保できます。

 

欧米の動向

近年、欧米で採用されることが多いWEBデザインの動向についてお伝えします。

 

参考ページ:24 Top Web Design Trends 2024 – TheeDigital

 

エクスペリメンタル・ナビゲーション

エクスペリメンタル・ナビゲーションとは、従来のナビゲーションとは大きく異なります。これはナビゲーション自体にユーザーを楽しませたり、驚かせたりすることを目的として設置します。例えば、非線形のナビゲーション、スクロールアニメーション、3Dエフェクトなどが該当します。

 

エクスペリメンタル・ナビゲーションは、ECサイトなどには不向きですが、ブランドサイトやポートフォリオサイトで近年注目を集めています。ただし、ナビゲーションに対してこだわるあまり、使いやすさを損なわないように注意が必要です。

 

動くテキスト

動くテキストはキネティック・タイポグラフィと呼ばれ、文字や文章を動かして視覚的な効果を生み出すデザイン手法です。キャッチコピーを目立たせたいといった用途で使われます。

 

イメージとしては、PowerPointのエフェクトのようなもので、文字が順番に表示さたり、特定の箇所に動的に線が引かれるなどの表示が可能です。活用範囲が広く、商品販売ページはもちろん、ブランドサイトやポートフォリオサイトなどでも利用が広がっています。

 

アニメーションイラスト

アニメーションイラストとは、静止画のイラストに動きを加えることで、視覚的な魅力を高めるデザイン手法です。アニメーションイラストを使えば、本来、静止画であるキャラクターやオブジェクトが生き生きと動きます。

 

主には商品案内や広告、教育コンテンツなどのページで使用されます。動きのあるイラストは、情報を視覚的に分かりやすく伝えるだけでなく、自社のブランドメッセージをユーザーに強く印象づけることができます。

 

抽象的デザイン

抽象的なデザインもトレンドの1つです。例えばビールを表すデザインは、それをみればユーザーが一目でビールだと認識できます。一方、抽象的デザインは形自体に意味を持たせず、抽象的な形状をとります。幾何学的なパターンやランダムなオブジェクトなどが該当します。

 

この抽象的なデザインは、情報伝達よりイメージ重視のため、クリエイティブな業界やファッション、アート関連のWEBサイトで人気があります。

 

ウルトラミニマリズム

元々欧米では、WEBデザインは情報を絞って配置するミニマリズムを重視しています。ウルトラミニマリズムとは、WEBデザインのトレンドの1つで、極限までシンプルさを追求したデザイン手法のことです。

 

必要最低限の要素だけを使用し、無駄な装飾や複雑なレイアウトなどを完全に取り除きます。情報を最大限削って、必要最低限だけを伝えているため、大量のホワイトスペースが生まれるのが特徴です。主には、ファッションやアート関連のサイトで人気があります。

 

グラデーションカラー

グラデーションカラーは、WEBデザインのトレンドの1つです。この手法は、複数の色を滑らかにブレンドして視覚的な美しさを生み出します。海外のクリエイターの間で人気が高く、背景やボタン、テキストなどにグラデーションを取り入れています。グラデーションカラーは、視覚的な魅力を高めるだけでなく、ブランドの個性を際立たせるのに役立ちます。

 

中国の動向

ここでは、中国のWEBデザインでトレンドとなっているものをとりあげ解説します。

 

参考ページ:Website Design Trends in China for 2024 – flow.asia

 

縦画面分割レイアウト

中国のWEBデザインでは、縦画面分割レイアウトがトレンドの1つです。縦画面分割レイアウトは、1つのページ内に多くのメッセージや情報を表示するため、ユーザーが効率的に情報検索にアクセスできます。

 

このレイアウトでは、ページが縦方向に複数のセクションに分割され、それぞれに異なるコンテンツが配置されます。ユーザーはスクロールすることで連続的に情報を確認でき、視覚的にも整理された印象を受けます。

 

パーソナライズ

ユーザーがレイアウトや色、機能をパーソナライズできるのも中国のトレンドです。これは文字通り、個々のユーザーの好みやニーズに応じたカスタマイズが可能になったもので、ユーザビリティ向上に役立ちます。例えば、ユーザーは自分の好みに合わせて配色を変更したり、使いやすいレイアウトを選択することができます。パーソナライズされたWEBサイトは、ユーザーのエンゲージメントが高く、満足度を向上させます。

 

明るい色

中国のWEBサイトのトレンドとして、明るい色を採用する傾向が高いです。従来から、赤や金など鮮やかな色を採用することが多かったのですが、この色使いは現在の傾向にも合っています。明るい色は、コンテンツを目立たせる効果があり、ユーザーがより長くWEBサイトに滞在するよう促すことができます。

 

日本と海外で好まれるWEBデザインが異なる理由

上述したように、日本と海外で好まれるWEBデザインは異なりますが、その理由は、文化的背景や美的感覚の違いなどに起因します。

 

日本では、伝統的に細部へのこだわりが強く、清潔感のあるデザインが好まれます。これに対し、アメリカや欧州では、多様な文化が混じっているため、注目すべき箇所を絞った視覚的にインパクトのあるデザインが求められることが多いです。

 

このように、国ごとに好まれるWEBデザインが異なるのは、文化的背景や美的感覚の違いが影響しています。

 

日本と海外WEBデザインのよくある質問

ここでは、海外のWEBデザインや日本との違いについてよくある問い合わせを取りあげ解説します。越境ECを考える際、デザインの違いで売上が大きく異なりますので、Q&Aの各ポイントをよく読んでおいてください。
 

Q:欧米のデザインはなぜシンプル?

Answer)欧米では、ユーザーが迷うことなく情報を迅速に理解できることが重視されます。そのため、ホワイトスペースを増やし、視覚的な負担を軽減し、重要なコンテンツだけが目立つように設計されています。こういったアプローチは、ユーザー中心のデザイン思想と、効率性を重視する文化的背景が影響しています。

 

Q:デザインを含めて海外の参考になるWEBサイトは?

Answer)進出する国の人気WEBサイトは必ず、目を通しておいてください。そのWEBサイトのデザインを参考にした戦略を検討すれば、WEBサイト制作に大いに役立つはずです。下記のページで海外の人気サイトを紹介していますので参考にしてください。

 

参考ページ:海外ECのサイトランキングを国別で紹介!参入におすすめの国は?

 

Q:1つのWEBサイトで多言語対応させるのは?

Answer)最初の段階では、1つのWEBサイトで多言語対応させれば、手軽に越境ECが可能です。その後、余裕ができれば、進出国ごとにデザインをカスタマイズして、別のWEBサイトを運用する方法を検討してください。

 

参考ページ:多言語サイトの制作方法は?必要性やメリットも徹底解説

 

Q:スマートフォンと相性の良いデザイン手法は?

Answer)グリッドレイアウトはレスポンシブデザインと相性が良いです。グリッドレイアウトは視覚的な整理ができ、コンテンツを表示する際の一貫性が保てます。レスポンシブデザインと相性が良く海外でも多く使用されています。

 

参考ページ:レスポンシブデザインとは? CSSとHTMLの作り方やブレイクポイントの目安も

 

Q:WEBデザイン制作会社を選ぶ基準は?

Answer)越境ECに強い会社を選ぶのが適切です。今回お伝えしたとおり、国によって好まれるWEBデザインは異なります。そのため、日本のWEBサイトしか手がけたことがない会社では、ターゲット国に合致した適切なデザインにならない可能性があります。

 

参考ページ:デザイン制作会社の選び方!失敗しない為のポイントをご紹介

 

 

まとめ

amano_portrait日本と海外のWEBデザインの違いは、文化的背景やユーザーの期待、言語、色彩の意味など、多くの要因が影響しています。日本や欧米、中国など自社のターゲット国に対して、効果的なWEBデザインを用いるようにしてください。同じコンテンツでも、デザインの違いによって、受け取られ方が大きく異なるからです。今回の記事を参考に、日本と海外でのWEBデザインの受け取られ方の違いを理解し、ローカライズさせてターゲット国でのWEBサイトを展開してください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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