SEO対策の東京SEOメーカー

日本で海外のGoogle検索結果を表示する方法

日本で、海外の各国のGoogle検索を表示する方法
国ごとに異なる検索結果は現地のニュースやトレンド、そして商品情報を知るうえで役立ちますが、通常のGoogle検索では自動的に日本向けの結果が優先されてしまうものです。

 

そのため、日本にいながら海外のGoogle検索結果を表示するのは、少し工夫が必要です。

 

amano_portrait今回の記事では、日本から海外のGoogle検索結果にアクセスするための具体的な手順を紹介します。

 

海外SEOコンサルティング

日本と海外のGoogle検索エンジン

日本と海外のGoogle検索エンジンでは、利用者に提供される検索結果やサービスが地域ごとに最適化されています。

 

各国のGoogleは異なるドメイン名が使用されており、日本は「google.co.jp」、アメリカは「google.com」、フランスは「google.fr」となっています。

 

これらの地域別ドメインによってその国の言語や文化、ユーザーのニーズに対応した検索が行われます。

 

さらに各ドメインで表示される広告やニュースもその国向けに最適化されており、地域ごとの商業活動や法規制に対応する形で異なった検索体験を提供しています。

 

たとえば日本の「google.co.jp」を使うと、日本語のサイトや国内関連の情報が優先されますが「google.com」では国際的なニュースやグローバルな情報が上位に表示されます。

 

こうした違いは、旅行やビジネスなどで国ごとに特化した情報を迅速に入手するときに役立ちます。

 

また検索アルゴリズムもそれぞれの国や地域で異なり、利用者の検索意図に応じた最適な結果を表示するよう設計されています。

 

日本と海外のGoogleで検索結果が違う

日本と海外のGoogleでは、同じ検索ワードでも現地で検索するか、日本からその国のドメインを利用するかによって結果が異なります。

 

たとえば日本から「google.fr」で検索しても日本国内向けの結果が優先され、完全にフランスの現地と同じ結果にはならないということです。

 

これはGoogleがIPアドレスや言語設定を基に、利用者の場所に適した情報を表示する仕組みを採用しているためです。

 

現地で検索すると、その国のローカル情報や地域に密着したニュースが表示されやすくなります。

 

たとえばフランス国内で「google.fr」を使用すれば、フランスの地元店舗や現地イベントの情報が上位に表示されますが、日本からおなじ「google.fr」にアクセスしても、フランス関連の結果が出る一方で、日本から利用するユーザーのための結果も混ざってしまいます。

 

これはユーザーの利便性を考慮したものであり、実際に必要な情報にたどり着くためにはVPNなどを使い、現地の環境をシミュレートしなければならないケースもあります。

 

日本から世界各国のGoogle検索結果を表示する方法

日本から他国のGoogle検索結果を表示する場合、特定のURLパラメータを使ってアクセスすることで、その国のローカルな結果に近い情報を取得できます。

 

たとえば以下は、主な国ごとのGoogle検索ページのURLを一覧表にまとめたものです。

URL
アメリカ https://www.google.com/webhp?gl=us&hl=en&pws=0&gws_rd=cr
イギリス https://www.google.com/webhp?gl=uk&hl=en&pws=0&gws_rd=cr
フランス https://www.google.com/webhp?gl=fr&hl=fr&pws=0&gws_rd=cr
ドイツ https://www.google.com/webhp?gl=de&hl=de&pws=0&gws_rd=cr
スペイン https://www.google.com/webhp?gl=es&hl=es&pws=0&gws_rd=cr
ロシア https://www.google.com/webhp?gl=ru&hl=ru&pws=0&gws_rd=cr
中国 https://www.google.com/webhp?gl=cn&hl=zh&pws=0&gws_rd=cr
イタリア https://www.google.com/webhp?gl=it&hl=it&pws=0&gws_rd=cr
韓国 https://www.google.com/webhp?gl=kp&hl=ko&pws=0&gws_rd=cr
タイ https://www.google.com/webhp?gl=th&hl=th&pws=0&gws_rd=cr
シンガポール https://www.google.com/webhp?gl=sg&hl=en&pws=0&gws_rd=cr

 

上記のとおり、各URLの中の「gl=~~」(国のコード)や「hl=~~」(言語設定)を変更することで、ユーザーの位置情報や表示言語を指定することが可能です。

 

また「pws=0」のパラメータでパーソナライズされた検索結果を無効にし、一般的な結果を取得することもできます。

 

ただ完全に現地の検索体験と同じとはならないため、現地IPでのアクセスが必要な場合はVPNの利用が推奨されます。

 

また、上記の一覧表にない国に関しては「gl=us&hl=en」の中の

 

  • glのイコールのうしろの部分はこちらから
  • hlのイコールのうしろの部分はこちらから

検索のうえ、差し替えてください。

 

検索結果のURLに付与するパラメータの意味

URLに付与されているパラメータには、それぞれ異なる意味があります。

 

この章では、検索結果のURLに付与するパラメータの概要やそれぞれの意味を詳しく解説していきます。

 

パラメーターの設定

パラメーターは検索URLに追加することで、Google検索の動作や表示結果を細かく制御できる要素のことです。

 

設定方法としてはGoogleの基本検索URL(例:https://www.google.com/webhp)に「?」で始まるパラメーター群を付加し、複数のパラメーターは「&」で区切ります。

 

たとえば

 

https://www.google.com/webhp?gl=us&hl=en&pws=0&gws_rd=cr

 

という形式のURLの「?」以降はそれぞれ

 

  • glが地域
  • hlが言語
  • pws=0がパーソナライズ検索の無効化
    gws_rd=crがリダイレクトの無効化

を意味しています。

 

各パラメーターを追加する順番にルールはありませんが、必ず「?」から始め、必要な項目を「&」でつないでいきます。

 

パラメーターとは

パラメーターとはWebサービスが受け取る追加情報で、URLに組み込むことで検索結果やサイトの表示を変えることができます。

 

特定の地域や言語での検索結果を取得したり、検索結果のパーソナライズを無効化するなど、ユーザーのニーズに応じて調整することが可能です。

 

またパラメーターはURLの末尾に付与されることが一般的で、特にデバッグや検証の際に活用されます。

 

正しいパラメーターの使い方を理解することで、より詳細で正確な検索結果を得ることができるようになります。

 

地域パラメーター

「gl」はGoogle検索で地域を指定するためのパラメーターで、「gl=XX」といった形式で使用します。

 

XXの部分には2文字のアルファベットのコードが入り、例えばgl=usはアメリカ、gl=jpは日本を意味します。

 

このパラメーターを設定することで、指定した地域に基づいた検索結果が表示され、特定の国や地域のニーズに沿った情報が優先的に表示されるようになります。

 

具体例を挙げると、https://www.google.com/webhp?gl=frとした場合フランスの検索結果にアクセスできます。

 

地域パラメーターはグローバルなマーケティング調査、および海外の情報収集などに役立てられています。

 

言語パラメーター

「hl」は表示する言語を指定するパラメーターで、hl=〇〇という形式で利用します。

 

こちらの〇〇の部分にもアルファベットの2文字言語コードが入り、たとえばhl=enは英語、hl=jaは日本語を意味します。

 

このパラメーターを使うことで、検索ページのインターフェースや検索結果の優先言語を変更することが可能になります。

 

具体例を挙げると、https://www.google.com/webhp?hl=deと記述すればインターフェースがドイツ語で表示され、ドイツ語のページが優先されるようになります。

 

一般的に異文化圏の情報収集を行う際、重宝されることが多いです。

 

リダイレクトパラメーター

URL内の「gws_rd=cr」は、リダイレクトの無効化を意味するパラメーターです。

 

リダイレクトとは、あるURLにアクセスした際に別のURLへ自動的に転送する仕組みのことです。

 

Googleではユーザーの位置情報や国設定に基づき、自動的に地域版Googleへリダイレクトすることがありますが、このgws_rd=crを付け加えることで自動転送を無効にすることができます。

 

たとえば「https://www.google.com/webhp?gl=us&gws_rd=cr」といったURLであれば、このうちの末尾「gws_rd=cr」の部分がリダイレクト無効化のパラメータに該当します。

 

パーソナライズド検索を無効にするパラメーター

「pws=0」は、パーソナライズド検索を無効化するためのパラメーターです。

 

パーソナライズド検索とは、ユーザーの過去の検索履歴や位置情報、ブラウジングデータを基に、個々のユーザーに最適化された検索結果を表示する機能のことです。

 

一見便利な機能に見えますが、検証や一般的な検索結果を取得したいとき、このパラメーターが役立ちます。

 

たとえばパーソナライズド「https://www.google.com/webhp?pws=0」で検索を行うと、検索履歴に基づく影響を受けない、一般的な結果を得ることができます。

 

自身にとって最適な検索結果ではなく、より客観的な情報収集や検索結果を求めているときに重宝します。

 

スマホで海外のGoogle検索結果を表示させる方法

スマホでもかんたんに海外のGoogle検索結果を表示することが可能で、とくにGoogleアプリを使うことで簡単に地域や言語の設定を変えられます。

 

主な手順は以下のとおりです。

 

  1. Googleアプリを開き「設定」をタップ
  2. 「全般」→「検索の設定」を開く
  3. 「地域の設定」を変更する
  4. 「検索結果の言語」を変更する

 

まずGoogleアプリを開いたら、画面右下にある「⋯」をタップし、メニューから「設定」を選びます。

 

その後「全般」から「検索の設定」に進むと、「地域設定」の項目が表示されます。

 

ここで検索結果を表示したい国や地域を選択し「保存」をタップすれば、その地域の検索結果が優先的に表示されるようになります。

 

「地域設定」メニューでは、同様に「検索結果の言語」も設定可能で、希望する言語を選べば、その言語に基づいた検索結果が表示されます。

 

これらの設定はアプリ内で保持されるため、毎回手動で地域を切り替える必要はありません。

 

そのため、通常の国内の検索に戻したいとなった場合は、再度設定を解除する必要があります。

 

まとめ

amano_portrait日本から海外のGoogle検索結果を確認する方法としてもっとも簡単で手早くできるのは、Google検索の「地域設定」を手動で変更する方法です。しかし、これだけでは地域特有の情報が完全に表示されないケースがあり、その際に本記事で紹介している、Googleの「gl=パラメータ」や「hlパラメータ」を検索URLに追加する方法が挙げられます。またリダイレクトを防ぐ「gws_rd=cr」、パーソナライズド検索を無効にする「pws=0」といったパラメータも活用することで、ビジネスの市場調査や多国籍なSEO対策、旅行計画のための現地情報収集といったシーンで重宝します。異なる国のトレンドやユーザーの関心を正確に把握することで、新たなビジネスチャンスを広げたり、アイデアの創出につなげることが可能になります。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
facebookで共有 Xで共有 LINEで共有

新着記事

人気記事

WEBマーケティング

SEO対策