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有用コンテンツの作り方【Google検索セントラルの解説】

有用コンテンツの作り方【Google検索セントラルの解説】Google社は、WEBサイトのオーナー向けに、有用で信頼性が高いコンテンツ作成に関するポイントをGoogle検索セントラルのSEOスターターガイドとして公開しています。

 

参考(外部):有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成

 

そのガイドでは、Google検索エンジンの検索結果で上位表示されるためには、「検索ユーザーにメリットをもたらす目的で作られた記事」という条件を満たすことが必要と説明しています。つまり、WEBサイトの運用者としては、検索ユーザーの立場を考慮して、役立つコンテンツを生み出すことがSEO対策するうえで重要ということです。

 

SEOコンサルタントGoogle検索セントラルにおける、有用で信頼性が高いコンテンツ作成のガイドについて解説します。ガイドを利用することで、どのように実務に活かせるのかをまとめています。とくに、WEB業界の初心者の方でも理解できるように、わかりやすく説明しています。

 

コンテンツ悩み解消
目次

ヘルプフルコンテンツシステムの登場で、有用コンテンツの価値が高まった

Google検索エンジンの検索結果を決定付ける要因に、ヘルプフルコンテンツシステムと呼ばれるアルゴリズムが存在します。そして、本システムは、2024年には、Google検索エンジンのコアランキングシステムと統合されています。そのため、Google検索エンジン上では、重要なランキングシステムとして扱われています。

 

ヘルプフルコンテンツシステムは、検索エンジンで上位表示するために作られたページの評価を下げて、検索ユーザーに役立つ有用なページの評価を高めるという役割を持ちます。たとえば、情報記事を作るとすると、自社ならではの独自の切り口、説得力を持つ解説内容を盛り込むことができるかが大きなポイントになるということです。

 

ガイド「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」の概要

Google検索セントラルでは、有用で信頼性が高いコンテンツを作成するためのガイドが公開されています。

 

参考(外部):有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成

 

本ガイドは、コンテンツ作りするうえで、誤った考えを持っているか否かを自己評価する設問がまとめられています。すべての設問に回答することで、自身の課題を発見できる作りになっています。

 

さらに、このガイドを読むことで、コンテンツ作成に対する基本的な心構え、有用コンテンツとは何か、信頼性が高いコンテンツとは何か、有用でないコンテンツとは何かという、4つのポイントを理解できます。

 

本ガイドを読むべき人

本ガイドには、コンテンツ作成者としての心構えを見直すうえで役立つ情報が掲載されています。そして、コンテンツ作成者が自己評価するために役立つツールとして公開されています。ただし、作成者だけでなく、記事公開を管理する責任者も読んでおくべきです。具体的には、次のような職種や担当者が読者対象として挙げられます。

 

  • ブロガー
  • SEOライター
  • SEOディレクター
  • 編集長やプロデューサー

 

また、本ガイドには、読み物やニュースなど、説得力や速報性が求められる記事に反映すべきポイントが掲載されています。そのため、次のようなWEBサイトやページの担当者は、本ガイドを読んでください。

 

  • ニュース記事の担当者
  • 解説記事の担当者
  • ブログ記事の担当者

 

ガイド「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」の構成と読み方

本ガイドは、次のような項目(見出し)で構成されています。

  • コンテンツの自己評価を行う
  • 優れたページエクスペリエンスを提供する
  • ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てる
  • 検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する
  • E-E-A-Tと品質評価ガイドラインについて
  • コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える

引用:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成

 

ガイド項目「コンテンツの自己評価を行う」の解説

ガイド項目「コンテンツの自己評価を行う」は、読者が自社記事を評価する際に活用できます。

 

本項目では、「コンテンツと品質に関する質問」、「専門性に関する質問」の2つの切り口で記事作成におけるチェックポイントを設けています。読者は、この質問に回答していくことで、記事作成上の課題を見出せます。

 

ガイド項目「優れたページエクスペリエンスを提供する」の解説

ガイド項目「優れたページエクスペリエンスを提供する」では、有用コンテンツを作成するうえで、ページエクスペリエンスを高めることが重要と説明されています。

 

ページエクスペリエンスとは、自社サイトの訪問者に対する利便性を指します。そして、本ガイドでは、ページエクスペリエンスを形成する要素は、さまざま存在すると指摘しています。

 

なお、ページエクスペリエンスを自己評価するためのチェックポイントは、別のガイドページとして紹介されています。

 

参考(外部):ページエクスペリエンスのGoogle検索結果への影響について

 

上記リンク先のガイド項目「コンテンツのページエクスペリエンスを自己評価する」、「ページエクスペリエンスに関するリソース」の質問に回答して、ページエクスペリエンス上の課題がないかをチェックしてください。

 

ガイド項目「ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てる」の解説

ガイド項目「ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てる」では、有用コンテンツの作成には「ユーザー第一(ユーザーファースト)」の考え方を持つことが必要と記載されています。

 

さらに、「ユーザー第一(ユーザーファースト)」の考えに則しているかを自己評価するためのチェックポイントが載っています。

 

ガイド項目「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」の解説

ガイド項目「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」では、検索エンジン対策に特化した記事は、有用コンテンツではない旨が記載されています。

 

また、読者が検索エンジン対策に傾きすぎていないかをチェックするための設問が用意されています。

 

さらに、本項目では、SEO対策にも言及しています。そのなかで、SEO対策が効果を発揮する条件について述べています。

 

 

SEOは、検索エンジンではなくユーザーを第一に考えたコンテンツに適用した場合に効果を発揮します。

 

引用:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成

 

ガイド項目「E-E-A-Tと品質評価ガイドラインについて」の解説

ガイド項目「E-E-A-Tと品質評価ガイドラインについて」では、Google検索エンジンがコンテンツの信頼性を判断する要因に対して説明されています。

 

そして、本項目では、コンテンツの信頼性を考慮するにあたり、E-E-A-T品質評価ガイドラインという2つのキーワードが存在すると語っています。

 

ガイド項目「コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える」の解説

ガイド項目「コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える」は、本ガイド全体をまとめた総論として設置されています。

 

そのなかで、「誰が」「どのように」「なぜ」コンテンツを作るのかを検討することが大切と説明しています。この3つの質問に答えることで、それぞれで次のようなことを判断できます。

 

 

質問 質問に回答することで判断できること
誰が サイト運用者やコンテンツ作成者を明らかにすることで、信頼性が高いコンテンツかを判断できる
どのように コンテンツ作成の手段や経緯を明らかにすることで、情報の信ぴょう性、有益性を判断できる
なぜ コンテンツ作成の目的を明らかにすることで、Google社の考え方と一致しているかを判断できる

 

ガイド「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」の活用方法

記事作成者や責任者が自社記事を評価するうえで、本ガイドが役立ちます。たとえば、公開記事の評価が上がらないときは、次のように、本ガイドを活用して自社記事の改善策を練ってください。

 

  1. 評価を高めたい自社記事をピックアップする
  2. 各項目の質問にYesかNoで回答していく
  3. 「2」でNoの結果が出た質問をピックアップして改善策を記事に反映する
  4. 改善策が効果を表したかをチェックする

 

1.評価を高めたい自社記事をピックアップする

Google検索エンジンで評価を高めたい自社記事をピックアップしてください。

 

一般的には、コンバージョンに直結する、または検索ボリュームが大きい検索クエリをテーマとした記事が該当します。かつ、検索順位が低い記事をピックアップしていきます。

 

検索順位をチェックするためには、検索順位チェッカーと呼ばれるSEOツールを利用すると作業効率が高まります。

 

2.各項目の質問にYesかNoで回答していく

ガイドの各項目に設置された質問に回答していきます。該当項目と質問内容は、それぞれ、「▼ガイド「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」のチェックポイント一覧」で確認してください。

 

3.「2」でNoの結果が出た質問をピックアップして改善策を記事に反映する

▼ガイド「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」のチェックポイント一覧」で「No」(一部項目は「Yes」)の回答が多かった場合は、次のいずれかの改善策が求められます。

 

  • 既存記事のリライト
  • E-E-A-Tの導入
  • サイト内部の設計
  • 記事作成に対する考え方

 

4.改善策が効果を表したかをチェックする

最後に、実施した改善策で効果が見られたかを確認します。一般的には、改善策の実施前と実施後の指標を見比べて、効果があった否かを判断していきます。代表的な効果測定の方法としては、ABテストといった手法が挙げられます。

 

検索順位に改善が見られない場合は、別に課題を抱えているということです。別の課題として、たとえば、下記のような要因があると推測されます。

 

  • 記事作成者にスキルが欠けている
  • サイトシステム面に欠陥があり、取り除けていない
  • サイト全体で有用な記事の割合が少ない
  • 自社サイトのドメイン評価が低い
  • 競合サイトのドメイン評価が高い、またはコンテンツ品質が高い

 

ガイド「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」のチェックポイント一覧

本ガイド内には、記事作成者や監修者が自社記事を評価するうえで役立つ設問が用意されています。それぞれの設問をチェックして、自社記事の課題を抽出してください。

 

ガイド項目「コンテンツと品質に関する質問」

次の質問で「No」の回答が多い場合は、記事のリライトが必要です。

 

  • 独自調査の結果が含まれているか
  • ページテーマを解説するのに十分な情報量か
  • 常識の情報ばかりでなく、独自の見解や興味を引く情報が含まれているか
  • 他記事のコピーや書き換えだけでなく、独自の要素が含まれているか
  • ページタイトルと見出しは、記事内容の要約としてふさわしいか
  • ページタイトルと見出しに、誇張や不快感を与える表現が含まれていないか
  • ブックマークしたい、友人に教えたいと自身が思えるか
  • 商業メディアで紹介や引用される価値があるか
  • 競合ページと差別化されているか
  • 誤字などの問題がないか
  • 急いで作った印象を与えないか
  • 多数のライターで作成されている場合、サイトのテイストを統一できているか
  • 多数のライターで作成されている場合、個々のページでクオリティが低下していないか

 

※上記は、コンテンツと品質に関する質問の質問内容を要約したものです

 

ガイド項目「専門性に関する質問」の設問

次の質問で「No」の回答が多い場合は、E-E-A-Tを考慮して記事作成する必要があります。

 

  • 明確な情報源の提示など、掲載情報の裏取りがされているか
  • 著者、サイト管理者の情報を示しているか
  • サイトが扱うテーマにおいて権威があるか(または、広く認識されているか)
  • テーマに熟知した専門家が執筆しているか
  • 事実誤認がないか

 

上記は、専門性に関する質問の質問内容を要約したものです

 

ガイド項目「コンテンツのページエクスペリエンスを自己評価する」の設問

次の質問で「No」の回答が多い場合は、SEO内部対策でサイト全体の改善が必要です。

 

  • コアウェブバイタルは良好か
  • 配信上で安全面を考慮しているか
  • モバイルデバイスで適切に表示されるか
  • メインコンテンツを妨害する広告が掲載されていないか
  • インタースティシャル広告が掲載されていないか
  • メインコンテンツを容易に見つけられるか
  • メインコンテンツとその他のコンテンツを明確に差別化しているか

 

※上記は、コンテンツのページエクスペリエンスを自己評価するの質問内容を要約したものです

 

ガイド項目「ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てる」の設問

次の質問で「No」の回答が多い場合は、記事作成に対する考え方を見直す必要があります。

 

  • 実在し、かつ想定するユーザー層が有用と感じるか
  • 実体験や深い知識を示しているか
  • サイトのテーマと目的が明確か
  • ページテーマに対して、訪問ユーザーが満足するか
  • 訪問ユーザーは、有意義な時間を過ごしたと感じるか

 

※上記は、ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てるの質問内容を要約したものです

 

ガイド項目「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」の設問

次の質問で「Yes」の回答が多い場合は、記事作成に対する考え方を見直す必要があります。

 

  • 検索エンジンからのアクセス流入を目的として作成したか
  • 検索上位に表示することを目的に、大量のページを作っているか
  • 効率を図るため、コンテンツ作成を自動化しているか
  • 付加価値がなく、かつ他社の意見を要約しただけの内容か
  • 話題性が高いというだけの理由でページテーマを決めているか
  • 訪問ユーザーに、ほかの情報を検索する必要性を感じさせるか
  • SEO対策の都合で、記事の総文字数を決めているか
  • 検索流入を期待して、専門外のテーマの記事を書いているか
  • 現実的に回答を出せないテーマに対して、回答していると装っているか
  • 新鮮なページを装うために、更新日を変更していないか
  • 更新していると見せかけるために、新規記事の作成、記事の整理をしているか

 

※上記は、検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避するの質問内容を要約したものです

 

有用で信頼性が高いコンテンツ作成のよくある質問

有用で信頼性が高いコンテンツ作成に関する、よくある質問を集めています。
 

Q:有用コンテンツの定義は?

Answer)検索品質評価ガイドラインによると、有用なWEBページは、次のような明確な目的や役割を持つと記載されています。

 

  • トピックに関する情報を共有する
  • トピックに関する個人的な経験、視点、または感情を共有する
  • 写真、ビデオ、またはその他の形式のメディアを共有する
  • 個人の才能やスキルを示す
  • 独自の意見や見解を述べる
  • 楽しませる
  • 商品やサービスの提供のため
  • ユーザーが質問を投稿して、他のユーザーが回答できるようにするため
  • ユーザーがファイルを共有したり、ソフトウェアをダウンロードできるようにするため

引用:検索品質評価ガイドライン(翻訳)

 

Q:信頼性が高いコンテンツの定義は?

Answer)本ガイドでは、信頼性が高いサイトについて、次のような特徴を挙げています。

 

  • 掲載情報に対する、明確な情報源を持ち、証左が示している
  • コンテンツの著者やサイト情報を示している
  • サイトが扱うテーマの権威として、広く認知されている

 

Q:有用コンテンツを効率的に作成する方法は?

Answer)1人のライター(専門家)に同一のテーマを扱う記事作成を依頼すると、執筆の時間効率が高まります。逆に、1人のライターに、バラバラのテーマの記事作成を依頼すると、ライターとしては1記事ごとの調査に時間を要することになります。結果として、記事作成の時間効率が落ちますので注意してください。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントGoogle社は、Google検索セントラル上で、有用で信頼性が高いコンテンツ作成のポイントについてのガイドを設置しています。本ガイドには、クリエイター向けに多数の設問が用意されています。ガイドの読者は、この設問に対して自答していくことで、自身が作成した記事の課題を見出すことができます。ただし、有用で信頼性が高いコンテンツ作りとは、あくまでもGoogle検索エンジンのコアランキングシステムの1要因にすぎません。あくまでも、価値ある記事を作成するための1つの手がかりとして活用してください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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