コンテンツマーケティングの代行を依頼するメリット・デメリットは?
コンテンツマーケティングの運用は、外部に依頼することが可能です。コンテンツマーケティングの代行を依頼するメリットやデメリットについて気になるところ。
コンテンツマーケティングの代行内容
コンテンツマーケティングの代行を検討する場合、どのような内容の業務を代行してくれるのでしょうか?コンテンツマーケティングで代行してもらえる内容は、次のとおりです。
<コンテンツマーケティングの代行内容>
- SEO対策の運用代行
- コンテンツ制作
- アクセス解析&改善の提案
各代行内容について、次から詳しく解説します。
SEO対策の運用代行
コンテンツマーケティングを実施するうえで、SEO対策の運用代行を依頼することも可能です。SEO対策の運用代行を依頼すると、以下のような業務を実施してもらえます。
<SEOコンサルティングのおもな内容>
- Webサイトの診断・改善指示書の作成
- キーワード分析・戦略設計
- コンテンツ企画・執筆・改善
- 効果検証・レポート作成 など
このように、コンテンツの制作や改善まで巻き取ってもらえるSEO対策の運用代行もあり、自社にSEO対策に関するノウハウがない場合におすすめです。
なお、SEO対策の運用代行については、その内容によって費用は大幅に異なります。たとえば、改善指示書やレポートの作成だけにとどまるのであれば、5万円程度で依頼することも可能です。
一方で大規模なサイトでコンテンツの企画から執筆まで依頼する場合、50万円程度の費用がかかるケースもあります。
コンテンツ制作
コンテンツマーケティングを始めようと思って記事の制作を考えていても、社内にリソースが不足する企業が大半でしょう。実はコンテンツ制作は、外部に代行を依頼することが可能です。
リソースが不足する状態でもコンテンツマーケティングを実施したいときは、記事の制作を外部に依頼するのがおすすめです。
記事制作の外注先は、主に「コンテンツ制作会社」と「個人ライター」の2つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットは次のとおりです。
依頼先 | メリット | デメリット |
コンテンツ制作会社 | ・自社サイトにあったライターを用意してくれる
・企画立案からSEOコンサルまで巻き取ってくれるところも多い |
・個人ライターに比べて費用が高い
・少数の発注ができないケースがある |
個人ライター | ・コンテンツ制作会社に比べて費用が安い
・自社の要望に柔軟に対応してくれる |
・ライターによって質が左右される
・ライターを探す手間がある |
ただし、最初からコンテンツ制作を外部に依頼するのはおすすめしません。まずは自社でコンテンツを制作してみて、リソースを勘案して自社で不可能だと判断したときは、外部に依頼するようにしましょう。
アクセス解析&改善の提案
コンテンツマーケティングの代行には、アクセス解析を代行してもらうことも可能です。Webサイトの訪問者数や滞在時間などを分析して、自社に合った最適な施策や改善策などを共有してくれます。
アクセス解析には、専門の知識が必要になります。自社にアクセス解析のノウハウがない場合、高度な改善策を立てることは難しいでしょう。その場合は、アクセス解析を代行してもらい、コンテンツマーケティングに役立てるのがおすすめです。
ただしアクセス解析は、他社に依頼せずとも自社で実施することも可能です。
<有料のアクセス解析ツール>
有料ツール | 内容 | 月額費用 |
Ahrefs(エイチレフス) | 被リンクや競合などを分析できるツール | 99ドル(約11443円)~ |
検索順位チェックツールGRC | キーワードごとにWebサイトの検索順位をチェックできるツール | 495円~ |
User Insight | 記事へ流入したユーザーの、マウスやタップの移動状況を解析できるツール | 50,000円~ |
このように、より精密なアクセス解析によって質の高いWebサイトに仕上げたい場合は、これらの有料ツールの導入を検討してみましょう。
コンテンツマーケティング代行を依頼するメリット
コンテンツマーケティングの代行を依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?そこでコンテンツマーケティングの代行を外部に依頼するメリットについて紹介します。
リソースが不足していてもコンテンツを制作できる
コンテンツマーケティングにおいて記事を制作したくても、社内にリソースが不足するケースも多いでしょう。コンテンツ制作には、当然手間と時間がかかります。しかし、コンテンツマーケティングの代行業者に依頼すれば、コンテンツ制作にリソースを割く必要はありません。
コンテンツSEOで成果を出すには、ある程度の量の記事を継続的に発信する必要があります。目安としては、週2~3本の投稿が理想です。一方で、多くの会社ではほかの現場運営やマーケティングなど、ほかの重要な業務が多くあります。
そのためコンテンツを制作したくても、リソースは足りない企業が多いのが現実。そこでコンテンツマーケティングの専門会社に依頼することで、コンテンツ制作もセットで対応してくれることがあります。リソースに余裕はないがコンテンツマーケティングを実施したい場合は、専門の会社に依頼するのがおすすめです。
SEOの専門知識にもとづき集客力を向上できる
インターネットの検索結果において上位表示を目指し、流入を増やして成約までつなげるコンテンツマーケティングを「コンテンツSEO」といいます。コンテンツSEOにおいては、SEOを意識した記事の制作が重要です。
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、検索結果から上位表示を目指す施策を指します。
SEOを意識した記事には「検索意図に応える」「サジェストキーワードを意識する」など、専門の知識が必要になります。ただ無闇やたらにコンテンツを制作しても、上位表示は難しいのが現実。
そこでコンテンツ制作会社やSEOができる個人ライターに依頼することで、検索結果の上位に表示されるための記事制作をしてもらえます。自社にSEOのノウハウがない場合は、コンテンツの制作自体を外注するのがおすすめです。
高度なアクセス解析をしてもらえる
コンテンツは公開したら、それで終わりではありません。アクセス解析ツールを使ってサイトを分析し、細かく改善とテストを繰り返すのが不可欠です。ただし高度なアクセス解析には、専門の知識が必要です。
そこで役に立つのが、コンテンツマーケティングの代行業者です。コンテンツマーケティングの専門会社によっては、数多くのWebサイトを運営してきた経験があり、高度なアクセス解析と改善策を立てることが可能です。
そこで、自社にアクセス解析のノウハウがない場合は、コンテンツマーケティングの専門会社に依頼するのもおすすめです。高度なアクセスな解析のもと、今後の緻密な戦略や、最適な施策を知ることが可能になります。
コンテンツマーケティングの代行を依頼するデメリット
コンテンツマーケティングの代行を依頼する際には、デメリットが存在することも事前に把握しておくことが大切です。ここでは、各デメリットについて紹介します。
コンテンツの質が左右される
ライターの質の担保は、記事制作における最大の課題です。コンテンツ制作を外注するには「コンテンツ制作会社」か「個人ライター」の2通りの方法があります。
コンテンツ制作会社のほうがライターの質を確保しやすいですが、それでも外注先によっては質のよい書き手をもっていないケースもあります。
コンテンツ制作会社によっては記事制作をライターに丸投げしているケースもあり、大して編集せずに納品する企業もいます。実はコンテンツ制作でも、外注先の選定には細心の注意が必要なのです。
一方で、予算を抑えるためにも自社で個人ライターを手配する方法もあります。しかし、個人ライターを探すにしても、ノウハウのない企業が質のよい書き手を探すのは困難です。
このように、記事の制作においてライターの質に左右されるのは、コンテンツマーケティングのデメリットの1つです。コンテンツの質が依頼先にかなり左右されるのは、あらかじめ理解しておいたほうがいいでしょう。
商品について自社より詳しいコンテンツをつくるのは難しい
自社商品について誰よりも詳しいのは、自社の社員です。自社の商品に関して外部にコンテンツ制作を依頼したとしても、自社より詳しい内容を書くのは難しいとあらかじめ理解しておきましょう。
必ずしも成果が出るとは限らない
SEO対策で注意してほしいのが「必ず成果が出るものではない」という点です。なぜなら検索順位を決めるGoogleアルゴリズムは200以上あり、そのすべてがGoogleから公表されているわけではないからです。
そのため、知識と経験の2つがある会社でないと、SEO対策で成果を出すのは難しいと理解しておきましょう。ただブログを更新したからといって検索順位が上がるほど単純ではないのが、今のSEOです。
コンテンツマーケティング代行の費用相場
コンテンツマーケティングの費用相場は、どのような業務を依頼するかによって異なります。そこで以下にコンテンツマーケティングの費用相場をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
依頼先 | 費用相場 |
コンテンツ制作(コンテンツ制作会社) | 1文字10円~(場合によっては100円も) |
コンテンツ制作(個人ライター) | 1文字1~10円 |
SEOコンサルティング | 30万円~ |
アクセス解析 | おおむね5万円程度 |
ただし上記の料金は、Webサイトの規模や依頼する細かな内容に応じて、金額は大幅に異なります。そのため実際には、依頼を考えている会社(理想は3社以上)に見積もりを依頼するようにしましょう。
コンテンツマーケティング代行を成功させるポイント
コンテンツマーケティングの代行を成功させるには、どのような点が重要でしょうか?そこで、コンテンツマーケティングの代行を成功させるためのポイントを3つ紹介します。
すべて任せっきりにしない
コンテンツマーケティングの依頼先にすべて任せっきりにしないように注意しましょう。なぜなら完全にコンテンツマーケティングの依頼先に任せっきりになると、社内にノウハウが蓄積されないからです。
コンテンツマーケティングの代行を依頼すると、依頼先からコンテンツが制作されてり、Webサイトの改善案が出されたりするでしょう。しかし、依頼先から納品や提案される内容をそのまま鵜呑みにするばかりではいけません。
不明な点や要望などは、自社から積極的に質問したり伝えたりするのが重要です。相手に任せっきりでは、自社にコンテンツマーケティングのノウハウが蓄積されません。コンテンツマーケティングの依頼先と一緒によいコンテンツを作り上げるのが、本来のあるべき姿です。
コンテンツの最終確認は自社で行う
たまに外注先から上がってきたコンテンツを、自社で確認せずにWebサイトで公開するケースがあります。依頼先から納品されたコンテンツは、必ず自社で最終確認を行うようにしましょう。
先ほども述べましたが、コンテンツの質は依頼先によってかなり左右されます。自社でコンテンツを確認してみると、内容が違っていたり、情報が不足していたり感じるケースがあります。内容が自社の求めるレベルに達していないと判断した場合は、依頼先に修正を依頼しましょう。
またこちらも先ほど述べましたが、自社商品に関する情報で一番詳しいのは、自社の社員です。依頼したコンテンツにCVに誘導するような文章があっても、自社の社員で確認すれば商品に関する情報を間違っていたり、よりよい書き方があったりします。
このような要望も、細かく依頼先に伝えるようにしてください。要望を伝えていくことで依頼先も学習し、よりよいコンテンツに仕上がっていきます。そのため間違っても、依頼先から納品されたコンテンツを確認もせず、ただ公開するだけの行為はやめるようにしましょう。
依頼先は慎重に選ぶ
コンテンツの制作を依頼する場合、依頼先は慎重に選びましょう。コンテンツSEOを含むSEO対策の業界のなかには、こちらに知識がないことにつけ込んで、相場よりも高い値段で質の悪いコンテンツを納品するケースがあります。
そのためコンテンツ制作を依頼する際には、慎重にならざるを得ないのです。そこで本物のコンテンツマーケティング代行業者を選ぶ際は「その会社がコンテンツマーケティングで実績を出しているか」をチェックするのがおすすめです。
実力のあるコンテンツマーケティングの専門会社は、どこもオウンドメディア(自社で所有するメディア)をもっています。実際にオウンドメディアを運用して、顧客からコンテンツマーケティングに関するお問い合わせが入るように仕組みをつくっています。
そのためコンテンツマーケティングを依頼する場合は、その会社のブログを確認してみて、実際に上位表示しているか確認してみてください。上位表示されているコンテンツが豊富であれば、本当に実力のある可能性が高いといえます。
なお、企業ホームページに掲載されている実績は伝え方を変えるだけでいくらでも嘘をつけるので、基本は信用しないのがおすすめです。また、電話で営業してくるSEO業者は、基本あやしいと思ってもらって構いません。なぜならSEO業者がコンテンツマーケティングによって集客できないので、仕方なく自ら電話で営業するしかないからです。
上述のように、コンテンツマーケティングの実力がある専門会社には、顧客自身からお問い合わせが入るものです。
まとめ