EmmaTools（エマツールズ）とは 使い方と料金体系を解説
EmmaTools（エマツールズ）とは、AIで記事の文章を作成できるSEOライティングツールのことです。昨今では、記事品質が検索順位に大きな影響を与えることから、コンテンツSEOが求められています。EmmaToolsがコンテンツSEOの対策に特化しているため、注目を集めるSEOツールの1つとして位置付けられています。
そんなEmmaToolsは、IT導入補助金2024に認定されました。そのため、通常時よりも低いコストでEmmaToolsを導入できるようになりました。さらに、同ツールでは、2024年6月に、キーワード対策による検索流入を予測する新機能を発表。これにより、同ツールの利便性が高まっています。
なお、東京SEOメーカー（本サイト）でも、コンテンツSEOのサポートとして、SEOライティングのサービスを提供しています。記事作成の内製化を目指す場合に向けて、SEOコンサルティングにて、コンテンツSEOの内製化に向けたアドバイスもさせていただいます。
今回は、EmmaToolsについて解説します。2024年のIT導入補助金の対象ツールに選ばれるなど、導入するタイミングとしては好機といえます。本記事では、ツールの使い方をお伝えしていますので、自社と相性が良いツールかを判断する材料にしてください。
EmmaTools（エマツールズ）とは
引用：EmmaTools
EmmaTools（エマツールズ）は、WEB記事の品質を管理できる、AIを搭載したSEOライティングツールです。本ツールは、デジタルマーケティング事業を展開する、国内のEXIDEA社が提供しています。そのため、日本語で操作できますので、英語が苦手な方でも安心して利用可能です。
EmmaToolsには、記事のテキストをAIで自動生成するほか、記事の品質を分析してスコア化する機能が備わっています。本ツールは、WEBサイトを運営する方に向けたツールですが、とくにコンテンツSEOで役立ちます。
ツールURL：EmmaTools
EmmaToolsの最新情報
EXIDEA社は、2024年6月にEmmaToolsに関する2本のプレスリリースを配信しています。そこでは、下記のような取り組みが発表されました。
EmmaToolsがIT導入補助金2024の対象になった
EmmaToolsは、中小企業庁が監督を担当する、IT導入補助金2024に認定されました。
これにより、EmmaToolsのユーザーは、IT導入補助金を利用できるようになりました。対象ツールの導入にかかる費用のうち、最大で2分の1の補助金を受け取れます。このことで、EmmaTools導入の敷居が下がりました。
キーワードシミュレーション機能を追加した
EmmaToolsに、キーワードシミュレーションと呼ばれる新機能が追加されました。
本機能では、キーワード対策することで獲得する流入数をシミュレートできます。仕組みとしては、キーワードの検索ボリュームと競合状況をもとに、どの程度のアクセスを実現できるかを可視化するといったものです。
キーワード選定は、自社サイトのアクセス増加に直結する施策ですので、使いこなせると、作業効率の向上を見込めます。
🎉「キーワードシミュレーション」という機能を提供開始しました🎉
キーワードを対策した際の
・アクセス増減数のめやす
がわかるすごい奴。そのキーワードを対策して本当に効果出るの？
といったシチュエーションで活躍します。
↓詳細はリプ欄より pic.twitter.com/Ruz35o4JMm
— EmmaTools (公式) SEOライティングツール (@emma_tools) June 21, 2024
EmmaToolsでできること
EmmaToolsは、AI文章生成できるSEOツールです。また、記事作成だけでなく、記事品質の管理やリライトなどをサポートする機能も搭載されています。本ツールでは、実務作業面として、次のようなことができます。
キーワード分析できる
EmmaToolsには、キーワード分析の機能が備わっています。キーワード分析では、自社サイトで対策が必要なキーワードの一覧を取得できます。さらに、各々キーワードに対する関連キーワード、検索ボリュームも表示されます。
自社サイトの検索流入を効率的に高めるためには、どのような記事を優先して作成すべきかといった、タスク作りに役立ちます。
AIを用いて、記事を自動で作成できる
EmmaToolsには、AIライティングの機能が搭載されています。この機能では、AIを用いて、記事を自動作成できます。利点として、記事作成にかかる工数を大幅に削減できる点が挙げられます。AIライティングとしては、具体的に次のような機能が備わっています。
- タイトル自動生成の機能
- リード文自動生成の機能
- 本文自動生成の機能
- 見出し構成自動生成の機能
記事のテーマ（キーワード）さえ決まっていれば、原稿作成に関しては、ある程度はAIに任せることができます。ただし、AIを用いた記事の自動作成には、次のような課題があります。
- 誤った情報を含む可能性がある
- 良くも悪くも汎用的な内容になるため、独自要素を演出しにくい
そのため、AIの文章機能を使う場合でも、そのままコピーすることは推奨できません。WEBディレクターや編集者が記事内容のファクトチェック、修正や加筆といった編集作業が必須となる点に注意してください。
コンテンツスコアや記事の品質をチェックできる
EmmaToolsには、記事品質をチェックする機能があります。そのため、作成した記事を公開する前に、記事品質が担保されているかを判断できます。本ツールにおけるチェック機能は、次の3つにわけられます。
- コンテンツスコアのチェック機能
- コピー率のチェック機能
このうち、コンテンツスコアとして表示される数字が記事品質の指標として扱われます。同時に、スコアの目標値が表示されるのですが、作成した記事のスコアが目標値を超えると、上位表示されやすくなるとEXIDEA社はいいます。
ただし、検索順位は、検索アルゴリズムの変更、サイトの内的、そして外的な環境、サイト訪問者の行動実績など、さまざまな要素で左右され決定します。あくまでも、コンテンツとしてのクオリティとして捉えてください。
コピー率チェックの機能では、外部サイトと重複するテキストの量を割合で表示してくれます。数値が高いほど、重複コンテンツが多いということです。
検索順位を管理できる
EmmaToolsでは、作成した記事（キーワード）に対する検索順位を定点観測する機能があります。この機能を使うことで、検索順位が上がらない記事、または、検索順位が下がった記事を特定できます。
たとえば、Google検索エンジンのコアアップデート時などに、自社サイトの順位変動をいち早くキャッチして対策を練る際に活躍します。
記事をツールにインポートできる
EmmaToolsには、インポート機能が用意されています。公開済みの記事をインポートすることで、リライト作業に役立てられます。
たとえば、コンテンツスコアやコピー率などを再確認することで、検索順位が上昇しない要因を特定するヒントをえられます。こうしてえた情報を基にしつつ、最新情報を盛り込んで記事のリライト作業を進めてください。
EmmaToolsの記事作成画面の見方と操作方法
| 合番 | 画面操作の解説 |
|---|---|
| ① | 「関連キーワード使用率」では、設定したキーワードに対して、関連するキーワードの利用率を表示します。ただし、数値が高いほどよいというものではありません。同時表示される「平均値」を目指していきます |
| ② | テキストエディタの領域です。ここに記事のタイトル、リード、本文を執筆していきます |
| ③ | 「自動生成」をクリックすると、AIが自動でテキストを生成します。タイトル、リード、見出し構成、本文のすべてに対応しています |
| ④ | 右カラムのタブを操作すると、「コンテンツスコア」を表示します。このスコアは、記事の総合的な点数です。同時にスコアの「目標値」が表示されます。このほか、文字数、対策キーワードの使用率にも目標の数値が設定されていますので、すべてのクリアを目指します |
| ⑤ | 右カラムのタブを操作すると、「SEO」を表示します。ここでは、タイトル、リード、見出し、本文の品質をチェックできます。それぞれの項目に、クリア条件が設定されていて、すべて達成すると、コンテンツスコアが上昇します |
| ⑥ | 右カラムのタブを操作すると、「コピー率」を表示します。「コピー率」では、外部サイトと原稿の一致率をチェックできます。この数値は小さいほどよいのですが、その目安として15%未満と設定されています。 |
EmmaToolsの使い方
EmmaToolsで記事を作成するまでの流れは、次のとおりです。
- 「新規プロジェクト」をクリックする
- 「新規作成」タブでキーワードとライターを設定して「生成する」をクリックする
- 記事タイトル、リード文、見出し、本文をエディタ内で執筆する
- 「関連キーワード使用率」「コンテンツスコア」「コピー率」の目標値をクリアするようにタイトル、リード文、見出し、本文を調整する
- すべての目標値をクリアしたら、記事を保存する
記事が完成したら、エクスポートで任意のファイルとして保存します。エクスポートは、プレーンテキスト、Wordファイル、HTMLファイル（スタイルあり）、HTMLファイル（スタイルなし）の4つに対応しています。
EmmaToolsの導入事例
EmmaToolsの公式サイトで、同ツールの導入事例が紹介されています。それによると、次のような環境の企業に取り入れられているとのことです。
- 自社内でSEO対策に詳しい従業員がいない
- WEB記事を内製化したい
- 低コストで品質を担保した記事を作成したい
そして、具体的な事例として、次のようなケースが紹介されています。
- 事例1:外注していた記事作成の内製化し、費用削減に成功
- 事例2:オーガニックアクセス数が8倍し、社内体制が確立
- 事例3:作業時短と上位表示の両立を実現し、問い合わせも増加
事例1:外注していた記事作成の内製化し、費用削減に成功
1つめの事例は、情報メディアを運用する企業がEmmaToolsを導入したケースです。
同社には、もともと、コンテンツSEOのノウハウがなかったことから記事作成を外注していて費用がかかり、かつ、記事更新のスピード感に欠けるという課題がありました。そこで、EmmaToolsを導入して記事作成のノウハウを自社に蓄積していくことにしました。
EmmaToolsのレクチャーシステムが功を奏して、月に50本以上の記事作成しつつ、半数が上位表示を実現できました。さらに、従業員のスキルが高まり、当初と比較して記事作成の工数が半減するなどの効果もみられたとのことです。
参考（外部）：月間50本以上の記事を効率よく作成できるように｜広告・メディア業界｜株式会社ネットマーケティング
事例2:オーガニックアクセス数が8倍し、社内体制が確立
2つめの事例も、情報メディアを運用する企業のケースです。
同社の課題は、コンテンツSEOに対する知見だけでなく、社内の人的リソースが不足していた点でした。コンテンツSEOで結果を出せておらず、アクセス数のほぼすべてが広告による流入という状況でした。
そこで、EmmaToolsを取り入れたところ、ツールの機能により、キーワード選定とページ構成のクオリティが上がりました。効果としては、狙ったキーワードで上位表示できるようになっていきました。さらに、検索順位の機能を使って、記事リライトを繰り返したところ、最終的にはオーガニック流入の比率が全体の5%程度から40%程度にまで改善しました。アクセス比率としては、実に8倍に伸びたことになります。
その結果として、EmmaToolsを用いたコンテンツSEOが社内のSEO対策として確立したとのことです。
参考（外部）：オーガニックからのアクセス比率が700%UP｜不動産業界｜スタイルアクト株式会社
事例3:作業時短と上位表示の両立を実現し、問い合わせも増加
3つめは、中小企業のコンサルティングを手がける企業の事例です。
同社の場合は、顧客獲得の手段として、オフラインの活動やメールマガジンの配信を主軸としていました。そこで、新規顧客の獲得を強化しようと、内製でWEB記事を作成して、サイトを運用できる仕組みを構築しようと考えました。そこで、記事作成に特化したEmmaToolsを取り入れました。
効果としては、記事作りのコツを掴み、工数が大幅に短縮できたほか、大半の記事で上位表示を実現できたようです。結果として、サイト訪問者からの問い合わせが増加したとのことです。
また、EmmaToolsの機能では、とくに、同ツールの見出し構成作成、コンテンツスコア、SEOチェックの3つを重宝しているとのことです。
参考（外部）：SEO対策の内製化と効率化で業務工数が1/8に減少｜経営コンサルティング｜日本経営グループ
EmmaToolsの料金プラン
EmmaToolsには、全部で4つのプランが用意されています。プランは、個人向け（for Personal）と法人向け（for Team）にわかれます。それぞれの詳細なプランの料金体系とサービス内容は、下記のとおりです。
| プラン名 | for Personal | for Personal+ | for Team | for Team+ |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 月額2,728円 | 月額7,678円 | 月額33,000円（年額の場合、月額27,500円） | 月額71,500円（年額の場合、月額63,800円） |
| アカウント追加数 | 0（個人利用のみ） | 0（個人利用のみ） | 3人 | 3人 |
| プロジェクト数 | 月に5個 | 月に20個 | 無制限 | 無制限 |
| スコアチェック | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 関連キーワード表示 | 20個 | 50個 | 100個 | 100個 |
| コピー率チェック | 月に5回 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| AIライティング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| アナリティクス機能 | × | × | × | ◯ |
| サポート | × | × | × | ◯ |
※本表は、2024年7月2日時点での公式の情報に基づき編集したうえで作成しています
2024年7月2日現在では、すべて有料のプランとなっています。しかし、近日中にフリープランが公開される予定とのことです。
EmmaToolsのよくある質問
EmmaToolsやコンテンツSEOに関する、よくある質問をまとめています。
Q:EmmaToolsに無料プランはありますか？
Answer）2024年7月2日現在では、EmmaToolsの無料プランはありません。
ただし、EmmaToolsを提供するEXIDEA社の公式情報として、新たなプランとして無償で利用できるFreeプランを近日公開する予定がある旨の記述があります。
参考（外部）：EmmaTools_Price Plan
このほか、法人向けプラン限定ですが、14日間の無料トライアルが用意されています。
Q:EmmaToolsは何と読みますか？
Answer）エマツールズと読みます。
Q:EmmaToolsを利用するとどのような効果をえられるか？
Answer）EmmaToolsは、主に、コンテンツSEOの領域で効果を発揮します。具体的には、次のような効果を期待できます。
- 効率的なタスク設計（キーワード分析の利用）
- コンテンツ作成の工数削減（AIライティングの利用）
- 記事品質の向上（各種スコアの利用）
- アルゴリズムアップデート対策（検索順位チェッカーの利用）
Q:AIライティングで作成した記事をコピーし、自社サイトの記事として公開できますか？
Answer）一般的に、生成AIが作成したコンテンツ（テキストや画像）に著作権は発生しませんので問題ありません。ただし、生成AIがコンテンツを生み出す過程で、情報源の著作物を侵害する可能性があるので注意が必要です。
また、生成AIが作成したコンテンツをそのままコピーして記事公開したとしても、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。自動生成されたコンテンツのコピー利用は、SEO対策の観点からも推奨できません。
Q:東京SEOメーカーでは、コンテンツSEO向けのサービスを提供していますか
Answer）東京SEOメーカー（本サイト）では、コンテンツSEO向けのサービスを用意しています。
たとえば、高い品質の記事を提供する、SEOライティングのサービスを提供しています。このほか、記事作成を内製化するためにアドバイスする、SEOコンサルティングのサービスがあります。
サービスURL：SEOライティング
サービスURL：SEOコンサルティング
まとめ
EmmaToolsは、記事作成をサポートする、AI搭載のSEOライティングツールです。WEBサイトを運営するうえでは、ユーザーに提供するコンテンツの品質が重要です。とくに、SEO対策の観点からみても、コンテンツSEOは重視されます。EmmaToolsを利用することで、効果的なキーワードの選定、記事の品質向上、適切なリライトなどを実現できます。コンテンツ品質に課題を持つサイトの運用担当の方は、EmmaToolsの導入を検討してください。
この記事の監修者
日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析（Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持）コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。
