アフィリエイターとは?ブロガーとの違いやSEOとの関係を解説
「アフィリエイター」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。一方で「アフィリエイターって何をするのか?」と疑問に思っている方も多いはず。
アフィリエイターとは
アフィリエイターとは、インターネット上における成果報酬型の広告で収益を得る人を指します。「アフィリエイトから◎円収益を得ればアフィリエイター」という定義はないので、1円以上でもアフィリエイトから収益を得られればアフィリエイターです。
アフィリエイターは、広告主との仲介サービス「ASP」を通じて、広告主の商品・サービスを紹介しています。以前は、広告主とアフィリエイターに深い関係はありませんでしたが、現在はASPを通じてビジネス提携する関係も増えています。
アフィリエイターとブロガーの違い
アフィリエイターと似た言葉に「ブロガー」があります。アフィリエイターのブロガーのどちらも、自分のサイトをもっている点においては共通しています。
次に、アフィリエイターとブロガーのそれぞれの定義を見てみましょう。
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ブロガーは必ずしも、収益を得ているとは限りません。完全に趣味の範囲で、収益無視でブログを投稿しているブロガーもいます。反対にブロガーの中には、自分の体験や考えを世の中に発信してサイトへの訪問者を増やし、広告収益を得ている人もいます。
アフィリエイターとブロガーでほかに違いがあるのは、それぞれの書いている内容です。アフィリエイターとブロガーが書いている内容は、次のような違いがあります。
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アフィリエイターは、アフィリエイトから収益を得るのが目的です。そのため自分の考えを書くというよりは、広告主の商品・サービスに寄り添ったコンテンツを書くのが大切です。また、アフィリエイターのサイトは専門性が大切になるため、特化した分野を書く傾向にあります。
一方でブロガーは、自分の体験や考えを書きます。属人性が高く、ブロガーからはオリジナルコンテンツが生まれやすくなります。ただしアフィリエイターほど収益にこだわっておらず、収益は低い傾向にあります。
アフリィエイトとは
アフィリエイトとは、インターネット上における成果報酬型の広告です。商品やサービスを売りたいと考える企業の代わりに、アフィリエイターが自分のサイトやブログで紹介します。
広告主が設定する成果に応じて、アフィリエイターにも報酬が入るようになっているのです。
アフィリエイトの仕組み
商品・サービスを売りたい「広告主」と、アフィリエイトをする人「アフィリエイター」をつなぐ仲介サービスを「ASP」といいます。ASPでは、広告主が売りたい商品・サービスをもとに広告を設定します。
次にアフィリエイターがその広告を使って記事を作成し、成約したとします。そうすると、広告主からまずはASPに広告費が支払われます。そしてASPから、広告主が設定した報酬がアフィリエイターに振り込まれるのです。
このようにASPという仲介サービスを通じて、広告主とアフィリエイターの両方が利益を享受できる仕組みが整っています。
アフィリエイターのメリット
アフィリエイターのメリットについて紹介します。
多額の収益を得られる可能性がある
アフィリエイターは、多額の収益を得られるチャンスがあります。アフィリエイトマーケティング協会の市場調査によると、2020年度で月間50万~100万円未満の収益があったのは全体の3.0%でした。また100万円以上は、全体の6.5%にものぼります。
この数字をどのように感じるかは人それぞれでしょうが、アフィリエイターの中には多額の収益を得ている人も存在します。「アフィリエイターはもう売上を上げられない」と言われることも多いですが、2020年度でも多額の収益を得ているアフィリエイターはいるのです。
休みのときも収益を得られる
アフィリエイターは、サイトのアフィリエイトリンクを通じて成果が出た場合に、報酬を得られるようになっています。ページが検索上位に上がるようになると、安定してユーザーがサイトを訪問するようになります。
つまりアフィリエイターは、常にサイトを触っている必要はなく、休みのときでも収益を得られるのです。
ただしアフィリエイターは、コンテンツを投稿し続ける必要があるため完全な不労所得とはなりません。一方で、アフィリエイトによって”プチ不労所得”を獲得できるので、ほかの事業にも専念できるのです。
Webの知識が身につく
アフィリエイターは、自分でサイト設計や収益構造を考える必要があります。自力でWeb関連のわからないことを調べる機会も多く、アフィリエイターで成功する人は自然とWebまわりの知識を身につけられます。
アフィリエイトを通じて身につくWeb関連の知識は、次のとおりです。
<アフィリエイターが身につけられる知識>
- Webマーケティング
- Webライティング
- ドメインやサーバーに関する知識
- インターネットで正しい情報を検索する能力
- サイトに関する知識(HTMLやCSSなど)
これだけの知識を自分で身につけられる人は、相当優秀な人だといえます。一度アフィリエイターで成功した人であれば、1からサイトを作る能力が身についています。
また、Web集客に力を入れる企業が世の中には多くいるので、そのような会社からも重宝されるスキルでしょう。
アフィリエイターのデメリット
続いて、アフィリエイターのデメリットについても紹介します。
Googleのアップデートに左右される
インターネットの検索順位を決めるのは、Googleの検索アルゴリズムです。検索アルゴリズムはアップデートを繰り返しており、それにより急に検索順位を落とすことがあります。
つまりアフィリエイターの収益は、Googleの検索アルゴリズム次第です。そのため収益が不安定なのがアフィリエイターのデメリットといえます。
アフィリエイターを専業でやると収益が安定せず、精神も不安定になる方が多くいます。アフィリエイターを目指すときは、本業と並行しながら、別の事業としてアフィリエイターをやることをおすすめします。
知らないうちに法律に違反していることがある
個人でアフィリエイターを目指す方で、特に注意したいのは「知らないうちに法律に違反しているケース」です。特に薬機法に違反しているアフィリエイターもいるので、細心の注意を払いましょう。
実際に2021年3月17日に、大阪府警が薬機法違反の疑いでアフィリエイターの男性を書類送検しました。自身が運営するサイトにおいて、健康食品について「更年期障害、糖尿病、痛風の予防・改善に効く」などと紹介していました。衣料品的効能効果を標ぼうしたとして、書類送検されています。男性は「認識が甘かった」と語っています。
アフィリエイターは自身が法律違反していることに気づかないまま、コンテンツを投稿しているケースがあります。そのため、専門性の高い分野(金融や法律、美容品)で知識がないならば、それらについてアフィリエイトでコンテンツをつくるべきではありません。
あなたに資格所持などで十分な知識があって、得意な分野でアフィリエイターになるようにしましょう。
出典:アフィリエイター摘発の衝撃。狭まる「アフィリエイト広告」の包囲網 | 通販新聞ダイジェスト
継続しなければ成果は出ない
アフィリエイターが成果を出すには、検索順位を上げていく必要があります。そのためには、継続してコンテンツを投稿し続けなくてはいけません。この点において、定期的にコンテンツをつくるだけの時間を確保できない方は、アフィリエイターに向いていません。
最初から検索上位を取るのは簡単なことではありません。継続的にコンテンツを投稿し、テストを繰り返す必要があります。
そのためアフィリエイターになりたい方は、まず時間を確保しましょう。十分な時間を確保して「毎週1記事投稿する」のように継続的にコンテンツをつくるのが大切です。
アフィリエイターとSEOの関係について
アフィリエイターをするうえで、理解が必要なのはSEOです。SEOなくして、アフィリエイターが収益を得るのは不可能です。
そこでここからは、最低限押さえておきたいSEOの知識について紹介します。
SEOとは
SEOとは「検索エンジン最適化」です。Search Engine Optimizationの略称が、SEOです。検索エンジン最適化とは、サイトが検索結果の上位に表示されるように、さまざまな施策を行うことを指します。
SEOについて明確な定義はないものの、検索結果の1ページ目の表示を目指すのがSEOです。あなたもお分かりになると思いますが、検索結果の2ページ目以降はほとんど閲覧されません。
ちなみにSEOとは、Googleの施策と密接に関連します。実は、Yahoo!の検索アルゴリズムも、Googleのものを使用しています。そのためSEOを考えるときは、Googleの動向を注視するようにしましょう。
収益を上げるには検索順位を上げる必要がある
アフィリエイトで収益を得ようとする場合、検索順位を上げるためのSEO対策をするのが一般的です。なぜなら、検索順位を上げるほど、サイトへの訪問者が増えるからです。
実際にSISTRIX社のレポートによると、検索順位ごとのクリック率(CTR)は次のようになっています。
<検索順位ごとのクリック率(2020年7月14日)>
検索順位 | クリック率(CTR) |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
出典:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX
このように、1ページ目の1位と10位では、クリック率の違いに歴然の差があります。そのため1ページ目の中でも、1位表示を目指すのがSEOとなります。
ただし、必ずしも1位を獲得するのがベストとは限りません。検索結果の内容によっては、2位以下に表示されても問題ないケースがあります。たとえば「所得税」と検索すれば、1位には国税庁のHPが表示されます。
しかし国税庁のホームページは内容が難しいので、ある程度お金の知識がある人にしか内容を理解できません。そこで、国税庁のホームページでは理解できなかった人が、2ページ目以降の「所得税とは?~」のようなメディアコラムを探すのです。
そのため、ただ検索結果の上位を目指すよりは、同じ検索結果にある競合サイトと比較するのが大切です。その競合サイトと比較して「より多くの価値を提供できるか?」「さらに濃い情報を提供できるか?」などを考えて、コンテンツを作成しましょう。
SEO対策の一例
Googleの検索順位は、200以上のアルゴリズムによって決まっています。そのためGoogleの社員ですら「何をもって検索順位を決めているのかわからない」というほど、検索順位のアルゴリズムは複雑化しています。
つまり、SEOに正解はないということです。よく巷には「●●をすれば検索結果1位を獲得できる!」というような情報がありますが、それは間違いです。SEOに確実性はないので、細かくテストを繰り返して、検索結果を上げていくように対策するしかありません。
とはいえ、比較的効果の高いSEO対策はわかっています。そこで、効果が高いとされるSEO対策の一例を、次のとおり紹介します。
<SEO対策の一例>
- 信頼あるサイトから被リンク(外部サイトに貼られたリンク)を獲得する
- 良質なコンテンツを提供する
- サイトの専門性や権威性を高める など
このような施策を実行して、テストを繰り返し、検索順位を上げるように努めましょう。
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