アフィリエイトとは?始め方やSEOとの関係性、収益を上げる方法を解説
アフィリエイトメディアで収益をあげられると聞いたけれど、どのようなメディアなのかと疑問に思っている方も多いはずです。
アフィリエイトとは
アフィリエイトとは、インターネット上における成果報酬型の広告です。商品やサービスを売りたいと考える企業の代わりに、アフィリエイターが自分のサイトやブログで紹介します。広告主が設定する成果に応じて、アフィリエイターにも報酬が入るようになっています。
アフィリエイトで稼げる仕組み
商品・サービスを売りたい「広告主」と、アフィリエイトをする人「アフィリエイター」をつなぐ仲介サービスを「ASP」といいます。ASPでは、広告主が売りたい商品・サービスをもとに広告を設定します。
次にアフィリエイターがその広告を使って記事を作成し、成約したとします。そうすると広告主から、まずはASPに広告費が支払われます。そしてASPから、広告主が設定した報酬がアフィリエイターに振り込まれるのです。
このようにASPという仲介サービスを通じて、広告主とアフィリエイターの両方が利益を享受できる仕組みを整えています。
アフィリエイトの種類
一口にアフィリエイトといっても、さまざまな種類があります。そこで、各アフィリエイト広告の種類について紹介します。
1. 成果報酬型
1つめが「成果報酬型」です。アフィリエイトといえば、この「成果報酬型」を指すのが大半です。成果報酬型とは、企業が設定した成果基準を満たしたときに、報酬を受け取れるアフィリエイト広告です。
企業によっても、設定する成果はさまざまです。一例として、成果報酬型で設定される成果を次のとおりまとめました。
<成果報酬型アフィリエイトの成果例>
- 広告主が販売する商品・サービスが売れたとき
- 会員登録されたとき
- 資料請求やお問い合わせがあったとき など
たとえば、広告主が1つ1万円の商品を「商品購入15%」で報酬を設定しているとします。このとき、アフィリエイトリンクを通じてその商品が売れれば、そのアフィリエイターには1,500円の仲介手数料が入ることになります。
成果報酬型では、広告主とアフィリエイターの両方に利益が入る仕組みになっています。広告主はASPに商品・サービスの販売を依頼すれば、自ら広告しなくても売れることになります。一方でアフィリエイターは、広告主の商品・サービスを代わりに販売することで、収益の一部を得られるようになっているのです。
高額の収益を得たいアフィリエイターにとって、必要不可欠なアフィリエイトがこの成果報酬型です。そのためアフィリエイターは、広告主の商品・サービスを売ろうと真剣に戦略を練り、行動しています。
2. クリック型
クリック型とは、クリックすると報酬が発生する広告です。1クリック=●円のようになっており、サイトの訪問者にたくさん広告をクリックしてもらうほど、運用者にも収益が入る仕組みになっています。
クリック型アフィリエイトは、初心者のサイト運営者でも利用しやすいのが特徴です。最初はサイトが強くないため、成果報酬型ですぐに報酬を出すのは難しいでしょう。
一方で、サイトの訪問者が少なくても、少額の広告収益が入ることがあります。最初は何十円かの収益ですが、制作したサイトで広告収益が入るとモチベーション維持につながります。
クリック型アフィリエイトの代表的なサービスは「Google AdSense (アドセンス)」です。Google AdSenseとは、Googleが運営するクリック型広告サービスです。サイト運営者はクリック型アフィリエイトの利用開始をGoogleに申請し、承認されれば利用できます。
ただしGoogle AdSenseの審査は、年々厳しくなっています。実際に、何十回も申請に落ちているサイト運営者も多く存在します。Googleの基準は不明ですが、申請が通るためには綿密なサイト設計が重要です。
補足として、クリック型アフィリエイトには、ほかにも「Geniee(ジーニー)」や「Fluct(フラクト)」などのサービスがあります。各サービスには特徴があるので、Google AdSense以外も使い分けながら利用してみましょう。
3. インプレッション型
インプレッション型とは、表示された回数に応じて報酬が入る広告です。成果報酬型やクリック型とは違い、サイトに広告が表示されるだけで、サイト運営者に報酬が入る仕組みになっています。
インプレッション型のメリットは、広告収益を得る難易度が最も低い点です。なにせ表示されるだけで報酬が得られるので、とにかくサイトの訪問者を伸ばすことに集中すれば、報酬額も増えていきます。
一方で、難易度がもっとも低い分、報酬も最も少ないのがインプレッション型のデメリットです。表示回数1回につきほぼ0円に近いので、インプレッション型だけでアフィリエイターが生計を立てるのが現実的ではありません。
アフィリエイトとSEOの関係性について
アフィリエイトを始めるうえで、SEOを理解することは非常に大切です。アフィリエイトとSEOは、切っても切り離せません。そこで、アフィリエイトを始めるうえで理解しておきたいSEOについて紹介します。
SEOとは
SEOとは「検索エンジン最適化」です。Search Engine Optimizationの略称が、SEOです。検索エンジン最適化とは、サイトが検索結果の上位に表示されるように、さまざまな施策を行うことを指します。
SEOについて明確な定義はないものの、検索結果の1ページ目の表示を目指すのがSEOです。なぜなら、検索結果の2ページ目以降はほとんど閲覧されないからです。
さらにSEOは、Googleの施策と密接に関連します。実は、Yahoo!の検索アルゴリズムもGoogleのものを使用しています。そのためSEOを考えるときは、Googleの動向を注視するようにしましょう。
収益を上げるには検索順位を上げる必要がある
アフィリエイトで収益を得ようとする場合、検索順位を上げるためにSEO対策をするのが一般的です。なぜなら、検索順位を上げるほどサイトへの訪問者が増えるからです。
実際にSISTRIX社のレポートによると、検索順位ごとのクリック率(CTR)は次のようになっています。
<検索順位ごとのクリック率(2020年7月14日)>
検索順位 | クリック率(CTR) |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
出典:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX
このように、1ページ目の1位と10位では、クリック率の違いに歴然の差があります。そのため1ページ目の中でも、1位表示を目指すのがSEOの目的です。
ただし、必ずしも1位を獲得するのがベストとは限りません。検索結果の内容によっては、2位以下に表示されても問題ないケースがあります。たとえば「所得税」と検索すれば、1位には国税庁のHPが表示されます。
しかし、国税庁のホームページは内容が難しいので、ある程度お金の知識がある人にしか内容を理解できません。そこで、国税庁のホームページでは理解できなかった人が、2ページ目以降の「所得税とは?~」のようなメディアコラムを探すのです。
そのため、ただ上位を目指すよりは、同じ検索結果にある競合サイトと比較するのが大切です。その競合サイトと比較して「より多くの価値を提供できるか?」「さらに濃い情報を提供できるか?」などを考えて、コンテンツをつくりましょう。
関連記事: SEOにおけるクリック率(CTR)とは? 順位別クリック率(CTR)を紹介
SEO対策の一例
Googleの検索順位は、200以上のアルゴリズムによって決まっています。そのためGoogleの社員ですら「何をもって検索順位を決めているのかわからない」というほど、検索順位のアルゴリズムは複雑化しています。
つまり、SEOに正解はないということです。よく巷には「●●をすれば検索結果1位を獲得できる!」というような情報がありますが、それは間違いです。SEOに確実性はないので、細かくテストを繰り返して、検索結果を上げていくように対策するしかありません。
とはいえ、比較的効果の高いSEO対策はわかっています。そこで、効果が高いとされるSEO対策の一例を、次のとおり紹介します。
<SEO対策の一例>
- 信頼あるサイトから被リンク(外部サイトに貼られたリンク)を獲得する
- 良質なコンテンツを提供する
- サイトの専門性や権威性を高める など
このような施策を実行して、テストを繰り返し、検索順位を上げるように努めましょう。
関連記事: Googleのアルゴリズムとは?アップデートや具体的な要因【2021年最新版】
アフィリエイトの始め方
アフィリエイトは簡単に始めることができます。以下の手順にしたがって最短即日で自社メディアに広告掲載ができます。
- ASPの選定
- ASPに登録
- 広告を掲載
- 掲載の審査
- アフィリエイトリンクを記事に貼付
商材によっては、広告掲載時に審査があるため、審査期間を考慮して計画的に進めていきましょう。
アフィリエイトで収益を得られるようになるには
アフィリエイトで収益を得るためには、SEOで上位表示を獲得するための工夫とサイト内のユーザー回遊を最適化することが大切です。ここでは、アフィリエイトで収益を得られるようにする方法を詳しく解説していきます。
1. 検索意図に応えるコンテンツをつくる
アフィリエイトでは、検索意図に応えるコンテンツをつくることが大切です。ただ商品やサービスを宣伝しているだけのページは、ユーザー目線とは言えません。
たとえば「美容系」と取り扱っているページがあるとしましょう。ただ美容商品の効能や値段、メリットを宣伝しているだけのページに、あなたは不快に思いませんか?
そうではなく、まずはユーザーが検索したキーワードに対するコンテンツを提供します。そのコンテンツを提供したあとに、ユーザーの不安や悩みを解決する方法として、美容商品を紹介するのです。
こうすることでユーザーは満足感を得られ、自然に成約までつなげられるのです。
2. 継続的にコンテンツを投稿する
アフィリエイトで成果を出すには、検索順位を上げていく必要があります。しかし、最初から検索上位を獲得するのは簡単なことではありません。継続的にコンテンツを投稿し、テストを繰り返す必要があります。
そのためア、フィリエイトを始める方はまず時間を確保しましょう。時間を確保して「毎週1記事投稿する」のように継続的にコンテンツをつくるのが大切です。
3.「収益記事」と「集客記事」を使い分ける
記事にも種類があります。それが「収益記事」と「集客記事」です。収益記事とは、アフィリエイトの成約を目的としたコンテンツです。一方で集客記事とは、アフィリエイトの成約を無視してでも、とにかくサイトの訪問者数を増やすためのコンテンツです。
収益記事ばかり書いていれば、サイトは伸びにくくなります。Amazonや楽天市場でもない限り、商品の宣伝ばかりするサイトはユーザーに不快感を与えます。
そのため収益記事と合わせて、集客記事を適宜投稿するようにしましょう。集客記事でサイトの訪問者を集め、内部リンクを使って収益記事に回すのがおすすめです。
関連記事: 内部リンクとは?SEO強化のための内部リンクのポイント
4. YMYL領域は避ける
YMYLとは「Your Money Your Life」の略で、人の生命や金銭、健康に関わる情報のことです。Googleの方針により、YMYL領域のコンテンツには権威性が重視されるようになりました。
つまりYMYLでは、信頼の高い企業のページが上位に表示されるのです。そのため、次のようなジャンルのアフィリエイトは、個人で検索上位を狙うのはほぼ不可能です。
<YMYL領域のコンテンツ>
- 金融
- 健康
- 医療
- 法律
- 人種や宗教、性別など
なかにはアフィリエイトの報酬が高い分野もありますが、個人で狙うのは非常に難しいので避けましょう。
関連記事: YMYLとは?対象ジャンルとSEO対策方法
5. ロングテールキーワードを狙う
ロングテールキーワードとは、1つの単語だけでなく、複数の単語からなる検索キーワードのことです。ロングテールキーワードは、成約率の高い傾向にあります。
たとえば「冷蔵庫」よりも「冷蔵庫 1人暮らし」のほうが、購入意欲の高い1人暮らしの方が検討していることがわかります。
このように、検索ボリュームの大きいビッグキーワードよりも、まずは成約率の高いロングテールキーワードで上位表示を目指しましょう。
まとめ